去年の10月末のことですが、以前紹介した私のSalsa Vayaをご覧になって、同じようにツーリングやデイリーユースの用途でバイクを組みたいというご相談を頂きました。
遠方からのご相談だったのですが、何度かメールでご相談を重ね、機会をつくってお店にも足を運んで頂き、入念に打ち合わせをして最終決定をしたバイクが、この度組みあがり無事に嫁いでいったのでご紹介します。
ベースのバイクはSalsaのVaya。サイズ55cm(700cホイール)のものを650Bにインチダウンしてアッセンブル。手前味噌ながら球体ペイントでお好みの色に塗り替えさせて頂きました。
シンプルなカラー選択ですが、フォークとフレームで色を切り替えている所がポイントです。
Supernovaのハブダイナモ&ライトは前後で完全装備。私も使っていますがとにかく明るいので真っ暗闇でも安心です。意外と抵抗のある方が多いかもしれませんが、ハブダイナモはデイリーライドでもとてもお勧め。
僕ら組み手としては、ライトの取り付け方法や配線を如何にスマートに収めるかというところも腕の見せ所なので、ご検討されている方は是非一度ご相談下さい。
BrucegordonのRock’n Road TireにリムはVelocityのSynergyをセレクトしてツーリングにも耐え得る丈夫なホイールに手組みで仕上げています。
Rock’n Roadはパターンの印象以上にアスファルトでも気持ちよく転がりますし、シングルトラックに行けばその本領を発揮してくれるとても信頼感のあるタイヤです。
そしてサドルはロングツアラーの決定版といっても過言ではないSelle Anatomica。使えば使うほど乗り手に合わせて馴染んでいくので、バイクと一緒に育てていくというイメージで使い込んで頂きたいですね。
ハイグレードのパーツをふんだんに使うのではなく、実用的に使えるという前提の元に、重要な部分にはしっかりと奢るというアッセンブルです。(このバイクの場合は足回りと制動部分。やはり走りに大きく影響する部分はパーツセレクトが重要です。)
ツーリングバイクとしての大役を終えても、泥除けを付けて将来的にはデイリーバイクとして末永く付き合えるものになるようにと思って組みました。
こうやって乗る人にきっちりと合わせてバイクをアッセンブルすることが、僕ら自身や乗る人にとって次のステップアップに繋がっていくのだと思います。何よりこんな素敵なオーダーを僕たちにお願いしてくれたオーナー様、本当にありがとうございました。
Frame | Salsa Cycles | Vaya(55cm) |
HeadSet | Chris King NTS | Turquoise |
Crankset | Shimano XT | FC-T781(44/32/24T) |
Brake | TRP | Spyre |
Brake Lever | SRAM | S500 AL |
Shifter | Shimano | SL-BS77 |
FD | Shimano XT | FD-T780 |
RD | Shimano XT | RD-M771 SGS |
CS | Shimano | CS-HG80 |
Rims | Velocity | Synergy 650B |
HUBS | Front:Supernova Rear:FH-M785 | |
Spokes | DT Swiss | Champion Silver |
Tires | Bruce Gordon | Rock’n Road Tire 650x43B |
Handle | SimWorks by Nitto | Wild Honey 430mm |
Stem | SimWorks | Rhonda 90mm |
Seatpost | SimWorks | Beatnik |
Saddle | Selle Anatomica | X |
Dynamo Light | Supernova | E3 Pro2 |
Front Rack | Tubus | Ergo |