遡ること今年の2月。サクラメントで開催されたNAHBS(ナーブズ)のBreadWinnerブースで、数あるショーバイクの中でも一際その独特な存在感を放っていた一台のバイク。
それこそが、Continental(コンチネンタル)である。
トニー・ペレイラとアイラ・ライアンがブレッドウィナーサイクルズとしてのキャリアを始めるきっかけとなったバイクは、ラファのコンチネンタルライドを走り切ることのできるタフでかつ柔軟なフレーム性能を誇るだけでなく、古典的なホリゾンタルフレームの持つ美しいフォームとスチールバイクらしいエレガントな佇まいを併せ持つという、彼らのフィロソフィーが詰まった、彼ら自身はもちろん、僕らも大好きなバイクです。
ナーブスを控えた今年の初めにお客様から頂いたオーダー。ブレッドウィナーの彼らからショーバイクとして是非協力してほしいというオファーもあり、SimWorks By Nittoのコクピットや、SimWorks By Honjoのフェンダーをアッセンブルしたバイクを、実際にショーで展示する又とない機会を頂きました。
今回採用したのは、コ・ミザルーバーとウェンディステムという組み合わせ。 レースユースではなく、サファーライドを想定した場合には、昔から存在する26.0mmクランプという細めのパイプ径のもつしなやかさが、時として剛性感よりも重要とされます。つまりこの組み合わせはコンチネンタルのようなスチールバイクに非常にフィットするのです。
ブルべやロングライドを好んでされているオーナー、今回ブルベへの投入を視野にコンチネンタルをオーダーして頂いたのですが、26cと少しボリュームのあるタイヤに、SW Honjoのスムース35フェンダーを奢って雨の日も風の日も力強く進む意志がみなぎったアッセンブル。 足回りもChris KingのR45ハブと、HEDのBelgiumというリムでとにかくノントラブルで走りきれることを心がけました。
フェンダーはもちろん、Silcaのインペロフレームポンプもフレームカラーと同色にマッチペイントを施しバイクとしてのトータルバランスも綺麗に整えるのは、コンチネンタルのようなモダンとノスタルジックを併せ持つバイクのアッセンブルにおいての醍醐味だと思います。 こちらのフレームポンプはサークルズでも取り扱っておりますので、ご興味ある方はお気軽にご相談下さい。
Frame | BreadWinnerCycles | Continental |
HeadSet | Chris King NTS | Pewter |
Crankset | Shimano Ultegra | FC-6800(50/34T) |
BB | Chris King Thread Fit24 | Pewter |
Brake | VeloOrange | GrandCru LongReach |
Brake Lever | Shimano Ultegra | ST-6800 |
FD | Shimano Ultegra | FD-6800 |
RD | Shimano Ultegra | RD-6800 SS |
CS | Shimano DuraAce | CS-9000(12/28T) |
Rims | HED | Belgium Front:24H/Rear:28H |
Spoke | DT Swiss | Champion |
HUBS | Chris King | R45 |
Tires | CompassCycles | Cayuse Pass 700x26c |
Handle | SimWorks By Nitto | Co Misirlou 410mm |
Stem | SimWorks By Nitto | Wendy 110mm |
Seatpost | SimWorks By Nitto | Beatnik Post |
Seat | Brooks | Swift |
Fender | SimWorks By Honjo | Smooth35 |
Frame Pump | Silca | Impero Ultimate Frame Pump |
早速、先日600kmのブルベを走られたオーナーさん。 その佇まいとは裏腹に、『しっかり踏みなよ。もっと遠くへ行こう!』まるでバイクがそう訴えかけてくるようにしっかりとグイグイ進んでいくのが第一印象。 「より遠くへ、より楽しく。そのためにシリアスに走るわけではなく、諦め悪く淡々と走るのが自分のライドスタイルなんです。」そう彼は言います。 コンチネンタルはまさにそんなライドスタイルに当てはまるバイクだと思います。
次は何処へ、どんな冒険をされるのか、お話を聞かせてくれるのがとても楽しみです。