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My Sklar turned out to be Monster…

 

僕はどうやらとんでもない相棒を手に入れてしまったようだ。

 
 
去年の年末に密かに仕込んでいたこと。 それは自身のSklarbikes / CX ALL ROAD Bikeに少し手を加えることだった。 もともとは700x43cのThe Homageを履かせていたが、モンスタークロス化するためにこっそりもう一つホイールセットを組んだのである。
 
そもそも、日本でもモンスタークロスというバイクは以前から存在していたが、その定義として、

①:ドロップハンドル
②:フルリジッド
③:40c以上のブロックタイヤ
④:700cホイール

とされているが、ここ数年でディスクブレーキ化も進み、車輪径を変更することがフレキシブルになっていく中で、グラベルライドも様々な楽しみ方が広がり、インチダウンしてより太いタイヤを必要とする乗り手も増えてきたという流れもあった。
 
 
こうしてこのバイクは27.5″ホイールを奢ったモンスタークロスへと化けたのでした。 これこそが思い描いていた理想の形。 もはやドロップハンドルであることを除けば、その出で立ちはマウンテンバイクのような存在感をもつ。
 

 
リムにはVelocityからリリースされている最もモダンなクロスカントリー用リム、Blunt SSに設定されている28Hをチョイス。 そこにChrisKing R45 Disc HubのMatte jetを組み付け。 これでようやくヘッドセットとBBにカラーをマッチさせることができた(CKのマット系カラーもだいぶ生産が落ち着いてきているので是非揃えてオーダー検討してみては?)。
 
タイヤはフロントフォークのクリアランスが心配だったものの、チューブレス化も可能なオールラウンダーパターンのMaxxis / Ardent Skinwall 27.5×2.25″を履かせた。 つまりENVE DISC CX(スルーアクスル)フォークには27.5×2.25″が履けるということを、ここにリークしておこう。 モンスタークロスとはいえども、オンロードも走ること、そして小径化によりホイールは必然的に強度が上がることを考えて、28Hをチョイスしたのが個人的にこだわったポイント。
 
 
そして、はやる気持ちを抑えきれずに早速グラベルへとライドに出かけた。 まず、そこへたどり着くまでのオンロードでの走りについては、今までの700cホイールのようには進まないが、それでも十分に楽しめるし、ビックライドをしたいときはホイールを履き替えれば良いというのが私の結論。 割り切ることがとても大切だ。 とにかく、自分が知りうるグラベルというグラベルをたらふく走ってみた。
 

今までもThe Homage(700x43c)を履いていたので、よほどの段差を気にせずに走っていたが、27.5×2.25″のタイヤはグラベルにおいて異次元の走りを可能にした。 まず何よりボリュームが増したことで、より大きな段差も気にせず走ることができるようになったのはもちろんのこと、ロッキーな路面では安心して突っ込むことができるし、その安心感ゆえ気持ちの余裕もでき、めまぐるしく変化するトレイルの路面状況にも今まで以上に的確に対応できるようになったのだ。
 
また、若干ホイールの外径が小さくなったことでBBハイトが下がり、特にジープロードの下りなど、スピード域の上がる悪路においてとても快適に、そしてアグレッシブに下っていくことができるようになった。 もちろん雪の積もったグラベルだって大好物な仕様ときたものだから、これでまたさらにライドの幅が広がり、またこれからも踏み入れたことのない道へとペダルを進めるのが楽しみでならない。 とはいえ、無理して怪我をするのは禁物。 危ないところは降りて担ぎましょう。
 
現在頂いているスカラーのオーダーも、同様にモンスタークロスとしても使える仕様なので個人的には完成が楽しみな一台。 さすがに今持っているバイクに27.5×2.2″前後を履けないという方も、WTBに代表される650Bの太めのタイヤを用いたROAD PLUS化によっていろんなライドを楽しむことができるので、世界を広げたいと思った方は、是非お気軽にご相談ください。
 
 

 

 

 

 

 

 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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