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車輪組ってこんな感じ。

たまには、こんなお話も。

自転車における車輪とは、どんな物でしょう。
自転車が進むために重要な部品であり、「お洒落は足下から」と言うぐらいですから見た目にも大きな影響力を持っています。
そんなとてもとても重要な部品「車輪」。
今回は、性能がどうこうというお話でなく、組まれ方のお話です。

自転車の車輪の世界では「完組」と「手組」の二種類がございます。

「完組」とはホイールメーカーさんが、完成品にした状態で送り出してくる物で、僕たちショップメカニックが大きな調整等する事は本来ほとんどありません。(微調整は必要ですし、中には、まあ手を入れてあげないとどうしようもない物もございます)
このような構成上、不特定多数の人たちだったりプロorプロ級用に調整されている物もあり、お客様一人一人を見ながら作られる物ではありません。

そこでCirclesが得意にしている「手組」。
「手組」の利点は、まさに字のごとく車輪を構成する部品を1つ1つ選び、僕らメカニックが組立てて完成させていくことで使う人にジャストフィットの「車輪」を組むことができます。

そんな手組車輪が出来上がるまでをご紹介しようかなと思います。

20140218-190616.jpgまずは、地味な下準備です。スポークの長さを整え、スポークのネジ部分に緩み止めを塗り組立てに備えます。

20140218-190907.jpgハブ、リム、スポーク、ニップルをそろえて仮組開始です。
今回はENVE25mm+Chrisking R45です、腕が鳴りますね。

20140218-190918.jpg仮組を終えるとスポークは、ふにゃんフニャンですが見た目りっぱな車輪です。
さすがENVE+Chriskingすでにカッコいいですね。
ココまでは、割とダイナミックな作業です。
みるみる車輪の形になっていく姿はワクワクします。

20140218-190932.jpgここから、ニップルを一個一個締め上げていきます。

20140218-190941.jpg途中でスポークに掛かるテンションを計測し、乗る人や乗り方で微妙に変えながら組み上げていきます。
この後何度もホイールのセンターを計り、テンションを計り、横ふれ、縦ふれをとり、車輪が美しい円を描くように調整していきます。
この作業、地味すぎて映像的にも変化が無くてつまらないのですが、とてもとても重要で時間が掛かります。ここでの出来が、車輪の出来を左右するのでとても緊張しますが、とても楽しかったりします。自転車屋の醍醐味です。

20140218-194654.jpgさて、そんな流れを経て形になりタイヤをはめたら完成です。
いやーしかし、この車輪めちゃめちゃカッコいいです。
取り付けるフレームは、もう決まっているのですがまだ秘密です。
そちらは、後日ご紹介しますね。

さて、Circles得意の手組車輪。
気になる方は、いつでもご相談下さいね。
あなたの走り方、体型、好み、色々な要素を含めながら、あなただけの1本を完成させましょう!!

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makoto
横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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