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ツーリング革サドルの決定版。

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みなさんSelle Anatomica(セラアナトミカ)というサドルメーカーをご存知でしょうか?
「THE SLOT」と呼ばれるサドル中央に大きく穴があいたデザインが特徴的なサドルで、ロングツーリングサイクリストやブルペに出るようなライダーからとても好まれており、アメリカ国内で製造している唯一無二のハンドメイドレザーサドルです。

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2007年に長距離ベースのウルトラサイクリストであった、Tom Milton氏によって長年培われたサイクリングの経験と研究を生かして開発されたSelle Anatomicaは、現在ではカリフォルニア州サンディエゴにて彼の家族がその開発を引継ぎ、製造はウィスコンシン州の製造工場にて一つ一つ丁寧にハンドメイドで作られています。

サドルは、自転車と乗り手が接する数少ない場所です。ライディングの快適性を左右する大きな部分と言っても過言ではありません。そこで、Tom Milton氏は快適で長時間のライドを可能にするサドルを作る上で、人体の動きに着目しました。

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ペダリングするとき、両脚が別々の動きをするので、それに合わせてサドルもフレキシブルに動くべきだという発想で、「THE SLOT」という中央の穴がデザインされました。これによりサドルのサイドが坐骨の下で自由に動き、座面にかかるストレスを極限まで緩和してくれるのです。

何百km、何千kmという長い道のりも、Selle Anatomicaなら快適なライドを約束してくれます。もちろん、デイリーライドにおいてもその快適さは折り紙付き。今のサドルの座り心地が気になる方には是非使ってみてほしいです。

selleanatomica_t_tru_vin_450Selle Anatomica “T-Series TruLeather Saddle”

83063903Selle Anatomica “T-Series WaterShed Saddle”

83071141Selle Anatomica “X-Series TruLeather Saddle”

83072006Selle Anatomica “X-Series WaterShed Saddle”

83077733Selle Anatomica “NSX-Series TruLeather Saddle”

83080329Selle Anatomica “NSX-Series WaterShed Saddle”

T-Seriesは1枚革のベーシックなサドル。1枚革故にとてもフレキシブルに馴染んでいきますが、目安として制限体重が73kgとなっています。

X-Seriesは革が二重にラミネートと加工されており、革の持ちもよく、長期に渡るライドにも最適です。こちらは目安として113kgの制限体重が設けられています。

NSX-SeriesはX-Seriesの穴無しバージョン。穴空きサドルは苦手だけど、使えば使う程馴染んでいくレザーサドルの良さを体感したいという方におすすめです。

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どのモデルも、本皮を丁寧に鞣したTruLeatherと、表皮に耐候性のある特殊な処理を施したWaterShedの2種類の展開があり、いずれも天然皮革を使っており、自然な革の質感と高い耐久性を備えています。また、一般的なレザーサドルよりも長めに作られたサドルレールのため前後方向の調節範囲も広いです。WaterShedの耐候性加工は防水加工と勘違いされがちですが、防水機能はないのであしからず。

そして、今回ご紹介したものは全て、ベースプレートとサドルレールがSimWorks特注のクロームメッキ仕様となります。従来の流通しているモデルはブラック仕上げなので、レザーサドルらしい綺麗な仕上がりをお求めの方にはとてもうれしい特注仕様となっています!

selleanatomica_saddlesauce_450Selle Anatomica “Saddle Sauce”

そして、革サドルの楽しみの1つでもあるお手入れには「Saddle Sauce」をどうぞ。革サドルをケアし、寿命を伸ばす為の専用リキッドは、TruLeatherとWaterShedのどちらにもお使いいただけます。表面の汚れを落とし、乾いている状態で、座面だけでなくサドルの裏側やサイドの縁にも薄く一方向へ伸ばすように塗っていくのがポイントです。

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長く使う程、馴染んでいき革が伸びていくのですが、伸びすぎると禁物ですので、定期的に革のテンションを張ってあげる必要があります。逆に張り過ぎてしまっても調整幅の限界を迎えてしまうので、たまには緩めて革を休ませてあげたり、愛着をもって育てていく甲斐のあるサドルだと思います。

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なんだか難しくなってしまいましたが、とにかく快適な座り心地を約束してくれるサドルです。手入れの方法など分からない事は是非お気軽にお尋ねください。きっと満足頂けるはずです!

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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