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見えない所にこその拘り。

 

冬のウェア選びはベース レイヤーで決まる

 
先日の人力リコメンドにおいても少しお話ししましたが、とにかく冬に自転車に乗る時に重要視して頂きたいのがベース レイヤーです。 文字通り肌に直接触れるベースとなるウェアなので、温度変化の大きい冬のライドにおいて汗を吸収し効率よく発散することやすぐに乾いてくれる事、そして保温力を持っているという点が重要なポイントになります。
 
初めて買ったラファのメリノ ベース レイヤー。 穴や破れもありますが、まだまだ現役。
 
もちろんそこには様々な素材が存在し、それぞれの特徴を持っているのですが、特に天然素材のもの良さを強く感じたのは、サークルズでかつて取り扱っていたRapha / ラファ のメリノウールのベース レイヤーを使い始めたときのこと。 正直なところを話せば、今でも使っているアイテムで、クールなサイクリングウェアとしての新しい価値観をサイクリストに提示した彼らの製品の中において、決して表向きには見えないベース レイヤーこそが最も優れた製品だと思っています。
 
サークルズとしてのラファの取り扱いが終了した時に、一番困ったアイテムこそ、このベース レイヤーであり、今まで最も売ってきたアイテムであることは紛れもない事実です。 しかし、そこで前を向き、もっと広い視点でモノやその先にイメージできるコトを考えることにしました。 そう、パタゴニアやフーディニといった外遊びを知り尽くしたブランドに代表されるようなアウトドア ウェアのマーケットにはもっと広い世界が広がっているという事に気付いてしまったのです。 そうして見つけたのが、アメリカで良質なウールのウェアを作り続けている IBEX / アイベックス というメーカーでした。
 
私が5年くらい使い続けているアイベックスのベースレイヤー
 
大昔、南極での航海やエベレスト登頂など、人類が踏み入れた事のない地への冒険を成し遂げた人たちにも使われていたウールと言う素材は、その歴史から想像するような懐古的なイメージとは反対に極めて機能的であり、何より持続生産が可能な地球に優しい天然素材であることが特徴です。 アイベックスでは、ニュージーランドの冬場の厳しい寒さを生き抜くメリノの種の羊から、適切なタイミングで刈り取られる良質なウールのみを使用し、それらを北米カナダで自ら管理する工場において縫製します。
 
良質な素材を、正しい方法でカタチにすることは、どの世界においても同じなのです。 アイベックスの拠点があるバーモント州の程近く、彼らが数少ない旗艦店を構えるボストン。 アメリカ文化の発祥の地であるその地には、セブン バイシクルというバイクメーカーが存在しますが、実はセブンはアイベックスにオリジナルウェアの製作依頼をしているという事実があります。 モノづくりという点において、それが自転車であってもウール ウェアであっても、彼らのような一貫した姿勢を持っている人たちによって作られるモノにはやはりそれを使いたいと思わせるチカラがあるのです。
 
【IBEX Wool】 Woolies 1 / ウーリーズ 1 Men’s & Women’s

 
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そんなアイベックスのウールの良さを知るためには、まずこのウーリーズ1が最適でしょう。 リブ編みにすることで高いフィット感を持つベースレイヤーは、サイクリングはもちろん、ハイキングやランニングといったアクティビティにおいても活躍、またラインナップの中で最も薄いものとなるので幅広いシーズンでの着用が可能な一着です。 そして日常着のアンダー ウェアとしても毎日着て頂けるものとなっています。
 
 
ベースレイヤーという見えない部分にお金をかけることは、覚悟がいることかもしれませんが、実際に手に取ってみてください。 そして良ければ一度使ってみて下さい。 初めてメリノウールのベースレイヤーを手に入れて以来、今では私が使っているベースレイヤーは全てウールのものへと変わりました。
 
 

 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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