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お花を一輪、自転車は二輪。お花屋さんは三輪。のお話

 
実は、お花というものにそんなに今まで興味はなかった。 綺麗だなって思うようになったのもここ数年かもしれない。
アーリーバーズにもお花を置きたいな、とはずっと思っていたけども、なんだかうまく日々の生活の中に溶け込ませようと考えると億劫になることもあったし、無理してやりたくもなかった。
 
でも去年から少しづつだけど、仲良しのお花屋さんのお友達の元にお花を買いに行くことが習慣になっていた。 そして、気づいたらどんどんお花がないと物足りないと思うようになっていた。
 
 
僕らは、「綺麗なお花を自転車に目一杯詰め込んで、たくさんの人の元に届けたい」という気持ちにあまりにも共鳴してしまったので、日曜日の朝からお店の軒先でお花を提供してもらうことにした。お店は僕らと同じ地区の千代田にあるお花屋さんin bloom
 
 
鶴舞駅からほど近い場所にある、ロック好きのオーナーさんがやっている一風変わった面白いお花屋さんだ。
まず自転車がやばい。 しかも、見せ方やビジュアルも出来上がっていたから言うことがなかった。 お花で飾られているのはカーゴバイクと呼ばれる、大きな荷物を乗せて走ることの出来る自転車。 安定感のある三輪の自転車だから女性でも安心して操作できる。
 
 
この三輪カーゴバイクでお店から15分ほどのところから、元気で可愛いお姉さんが自転車に乗ってくる。 当たり前だけど、当たり前じゃないから言っておくが、「自転車に乗って売りに来る」のだ。
 
花市場で仕入れた新鮮なお花が、カーゴバイクいっぱいに詰まっている姿はもう本当に素晴らしい。 お花って欲しいなって思っても、一輪だけ買いに行こうと思うとちょっとお店に申し訳ないなって思ったりしちゃうから、こうしてお店の軒先で売っていたりすると嬉しい。
 
 
実家に帰るから母親に、とか。
友達がちょうど今日誕生日だから、とか。
子供が生まれた家に今から行くから、とか。
小さい子がママに買って帰りたい、とパパにお願いしたり。
彼女に買って行ってみようかな? それ、なんもないけどなんか怪しまれるんじゃない?笑、みたいな。
家に一輪飾るなんてしたことないけど、買ってみようかな? 一人暮らしだけど。とか。
 

 

 
 
こうしてお店の前でお花を提供してみると、思ってた以上にたくさんの方が利用してくれて家に一輪だったり、花束だったりを持って帰る風景が毎週のように起こっている。 いろんなエピソードがとても微笑ましいものばかり。
 
そしてアーリーバーズの店内のお花も毎週入れ替わり、テーブルを彩ってくれる。 枯れてしまう儚さもまた良い。 キッチンから見える外の風景もとてもカラフルで、嬉しそうなお客さんの顔を見る楽しみも増えた。
大げさではないが、日常の風景が豊かになったと思っている。
 
僕らの日常には「花」が当たり前になってきたことが嬉しい。
これからまだまだ良い景色が見れると思うと楽しみだ。
 
 
カーゴバイクといえば、姉妹店であるPINE FIELDS MARKETは早朝に花問屋へコッペパンを販売しに行っている。
 
 
名古屋が誇るメッセンジャーであるDAISY MESSENGERはカーゴバイクで出張自転車修理をやっている。
 
 
アーリーバーズ号としてはBEER BIKEと言うふざけたスタイルで、イベントでビールを売りに行ったりすることもある。
 
この名古屋の土地でも僕らの生き方として自転車を活用したスタイルは僕らの周辺で少しづつ定着してきた。
 
 
そして、今までなかなか交わることのなかったin bloomさんのようなお花屋さんがこうしてカーゴバイクで販売しようという動きはとても嬉しく思った。 名古屋の自転車文化がまた深くなってきたなーって思う。
 
自転車が繋ぐ新たな一つの輪がこれから楽しみだ。 ぜひご利用ください。
 

 
 
※イベント出店などがない限り、毎週日曜日に来てくれます。 次は26日。 あっ、アリバは毎日元気に朝7時からやってるのでそこんとこよろしく。
 

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大平恵太

 サークルズ一角にある朝食屋アーリーバーズの店主。  自転車に乗って毎週のようにどこかへ走りに遊びに行っている。距離やスピードは置いておいて、誰と行くか、どんな景色を見るか、その土地の美味しいに出会えるかがライドでは重要視している。メカニカルなところにおいては疎いが、楽しむ気持ちは人一倍あると思っている。  MTB、ロード、グラベルとどの遊びもとても好きだ。自転車と食を通じて広がるたくさんの輪を広げていけるよう、日々楽しんで生きています。
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