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俺たちのOMM BIKE 2017 DAY2「THE 有頂天!! Fatback Hell Riders!」

前回のOMM BIKE BLOGの続き。
 
お酒と疲労と心地良い気温が睡眠薬代わりとなり搬入日の夜は本当によく眠れた。
 
AM5:30
ぐっすりと眠りについた僕はガサガサと言う人の動く音で目が覚めた。
テントの前室から顔ひょこっと出して回りを見渡せば、いつの間にか増えていたテントの数々。
夜中や明け方に到着した参加者のテントが無数に立てられていた。
全く気付かなかった。それぐらい僕は深い眠りに落ちていたのだ。
 

 
さて、レーススタートはAM10:00と割とゆっくりとしたスタート時間。
5:30に目が覚めた僕はテントの中でゴロゴロしつつ、身支度を整えていった。
もう少し寝ようかとも思ったのが、キャンパー達の朝は早い。ガサガサと言う物音から、あちらこちらで聞こえてくる人の声。
そしてグングン上がっていく気温にテントの中がすでにサウナ状態となり、寝ていられない状況になるのと同時に「朝でこの気温と言う事は…」とレース中の天候や気温の事がやけに心配になってしまった。
 
長野県、白馬の夏。空は真っ青、照らす太陽と高原を吹き抜ける風と聞けば誰しもが爽やかなイメージするであろうが、この日の僕には死神が僕の首に鎌を突きつけているような状況だった。
 
「なにこの暑さ、俺、絶対死ぬやん。」
 

 

 
レース開始までの時間、OMM LITE/BIKE関係なく参加者達が出店ブースにやってくる。
パインフィールズマーケットのマフィンやエナジーバーは参加者達の朝食や補給色として、みるみるうちに売れていった。
ニュートラルメカニックサービスにもバイクメンテナンスに来てくれたりと、ありがたい事にシムワークスブースには常に人が多くいた。
 

 

 
さぁ、準備も終わり、いよいよスタートだ!!
すでに配られている地図とは別にスタート直前に得点表が配られる。ここが勝負の分かれ道、決め手である。
どのルートを走ってどのポイントを取りにいくか。
比較的イージーなコントロールはやはり点数は低く、ぎっしりと敷き詰められた等高線上のコントロールは点数は高い。
 
「さぁどうする。」
 

 
スタートまでのわずかな時間で瞬時にある程度のルートを組み立てなくてはいけないのだ。
しかしそこはマイバディーのイノッチにお任せあれ。地図読みが苦手な僕は何もしない事が1番のサポートと思い、「そうですね!」「そうですね!」「そうしましょう!」と某お昼の人気番組の名物コーナーでサングラスの司会者と観客の合いの手のような掛け合いをイノッチとしていたのだった。(イノッチさん本当にすいません)
 

 
いよいよスタート!!
 
OMM LITE/BIKE はランもバイクも一斉にスタートする。
スタート直後はバイクもラン入り乱れるのだが、「お先にどうぞー」「ありがとー」という声があちこちから聞こえくる。
レース中も「あと少しー」「がんばってくださーい」などランもバイクも関係なく、すれ違うたびに声を掛け合う。
この空気感がとても気持ちよく、素晴らしいレースだと感じさせてくれる。
 

 
さて、僕とイノッチはと言うとスタートから狙っていたコントロールを1つロストするも、順調にポイントを重ね、昨年の悪いイメージが嘘かのような好調なレース展開に。
 

 

 
しかしレース中盤、山中であまりの暑さにボトルの水もそこをつき、死神の鎌が僕の喉を引き裂こうとしていた。
「あと少し、あと少し」自分に念をかけながらピークを目指す。
山頂からいっきに下り、オアシスのように現れた自動販売機と、わき水に何度命を救われた事だろうか。
水分補給のペース配分、補給食の摂取の仕方、熱中症対策と本当に勉強になるレースなのである。
 

 

 
初日のレースも終盤にさしかかると、僕もイノッチも疲労全開だ。
攣りまくる足、失われた握力。
筋肉を伸ばしてはペダルを踏み、グリップを握る。
 

 
「イノッチちょと待った!!足攣った!!」
「ジャス。ちょっと座っていい?上半身がヤバい。」
「イノッチさん自販機寄って!!水が無くなった!!」
「ジャス。ちょっとタバコ吸っていい?」
「コンビニいく?」
 
もはやレース中とは思えない会話だ。
 
最後の狙っていたコントロールも時計と睨めっこした結果諦める事に。
時間制限以内にゴールしなければ減点されるからだ。
それだけは避けたい。
 
刻一刻と迫るタイムリミット。
この坂を上りきれば…
 
ゴールゲートが見えてきた時、会場ではカウントダウンが始まっていた!!
10…9…8…
 
やばいやばいやばいやばい!!
 
ゴーーール!!
 
何と!!残り5秒でゴールテープを切ったのだ!!
 

 

 
THEやったった感。
Mr.ドヤ顔。
 
最高だった。
 
学生の頃から常にラグビーと言うスポーツで、勝にこだわり、競い合う事を義務づけられて生きてきたからだろうか。逆に社会人になってスポーツで自分が誰かと競い合うと言う事に興味が無くなってしまっていのだ。というか、諦めてしまっていただけなのかもしれない。
 
スポーツ競技においての喜びを感じたのは実に何年ぶりだろう。
達成感で言ったら花園(高校ラグビーの全国大会)を決めた時より大きかった。
大げさかもしれないけど本当だ。
 
シムワークスブースに戻って田中さんから「おつかれー!けっこー頑張ったんじゃない。」と声をかけてもらってビールを手渡された時に何となく我に返った。
いつまでも呼吸が整わなくて、頭が痛い。
 
得点は?リザルトは出たのか?
 

 
イノッチが戻ってきて「いえ〜い!!」
 
獲得ポイント410点、タイム4:59:55。(タイムリミットは5時間)
男子10位!!
 
マジか!!トップ10に入った!!
現時点で全日本ランキング10位やん!!(大げさ)
 
疲れがいっきに吹っ飛び、イノッチとハイファイブを決める。
スラムダンク、山王戦の桜木と流川状態だ。
 
ライバルのあのチームにも、このチームにも勝ったのだ。
先ほども言ったが、スポーツ競技において結果が出せたのは本当に久々すぎて、色々な人に「すげーじゃん!どのルート走ったの?」「どっから取りにいったの?」とか言われてもリアクションに困ってしまった。(だって僕はイノッチさんについて走っていただけなので。)
 
なんと、MPB(Mountain poor Boys)のジャッキーさんジェリーさんに”FatBack Hell Riders”(地獄の背脂ライダーズ)というチーム名まで付けて頂いた!!(誰が背油じゃ!)
と、まぁこの日だけは一躍時の人的な状態になった僕たちは有頂天になっていたのだ。
明日地獄を見るとも知らずに…
 


 
これは夜の宴が楽しみだ!!ビールが絶対にうまいぞ!!と思いながらお風呂に入り、夕方、テントの中で少しゴロッと横になったらそのまま眠ってしまい、ふと目が覚めた時にはバーベキューも終盤になっていた。
 
「しまった。食いそびれた。」
 
しかし本当の宴はこれからだ。レース初日は特に盛り上がる。
「どのルートで走った?」「あそこは行った?行ってない?」
「このルートで走ってたら…」「あそこ行ってれば…」
 
“居酒屋しむわ〜くす”にはいつの間にか人が集まり、あーでもない。こーでもないと会話がつきる事はない。
「明日も頑張りましょうね!」とイノッチに声をかけると、イノッチの顔から少し笑顔が消えていた。
「追われる立場になっちまったぜ」と一言。
「ですね〜。」と僕。
 
THE有頂天。
 

 

 
さぁ、いよいよ明日は決勝だ。(大げさ)
早く寝よう。と思うもそんな事になるはずはない。
宴はまだまだ続くのであった。
 
俺たちのOMM BIKE DAY3「有頂天からの転落。リベンジと挑戦。」に続く。(まだ続くんかい)