横山誠

1F General Manager

横山 誠

Yokoyama Makoto


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自転車はじめて、気付けば18年目。車輪が回れば世界も回る。
大好きなのは、MTB。でも家には、全車種20台くらいございます。
駐輪場に暮らすこと数年、走りも、生活もシンプル&スマートを目指します?

Bikes:

makoto_bike01

HunterCycles/ Gopher
【詳細】
DSC_1285

Cielo/ Sportif Classic
【詳細】
DSC_1285

Independent Fabrication / FACTORY lightweight
【詳細】

【ゴリスパ通信】11月26日号
「車輪を組むということ」

 

これができたらあなたも自転車屋になれるかもしれません。

 
そう言っても過言ではない作業、それが車輪組。
自転車メカニックの作業の中でもっとも奥深く、メカニックにとっても楽しい作業「車輪組」。
「車輪組」とは、自転車に使うホイールを組み立てる作業です。

では、なぜこの完組ホイールと言う、メーカーさんで組み立てあるホイールが全盛の時代にわざわざ店頭にて一つ一つ選んで組み立てる手組ホイールなのでしょう。

部品を選ぶにしろ組み立てるにしろ、何もかもを自分で考えなければいけない手組ホイールは、完組ホイールに比べて面倒な行為なのです。

ただただ、価格を抑えたいのであれば廉価版の完組ホイールを選びましょう。
安く仕上がります。

ただただ、プロライダーも使うような高性能ホイールが使いたいのであれば完組ホイールを選びましょう。
値段は高いですが、プロと同じものが使えます。

でも、あなたにとって丁度いいホイールが欲しい時は、手組ホイールを選びましょう。

使用用途を考え。
自分の走り方を考え。
予算を思い。
出来上がりのシルエットを思う。
そして、
ハブを選び。
リムを選び。
スポークを選び。
ニップルを選ぶ。
ここまで来てやっとあなたの手を離れます。

ここからは、僕たちメカニックの仕事です。

選んでいただいたリムとハブから適正なスポーク長算出し、長さが決まったらそのスポークを切り出します。
パチンパチンと1本づつ。

スポークが用意できたら、次は緩みどめを塗ります。
スッスッと一本ずつ。

緩みどめが塗れたら、次は仮組み。
カチャカチャとこれも一本づつ。

仮組が終わったら、次は振れ取りです。
クルクル、ニップルを一個づつ回していきます。

ある程度ニップルを回したら、次はセンターを出します。
ガチャンガチャンピッタ、ハブの真ん中にリムが来るように左右を調整します。

センターをチェックしたら、今度はスポークテンションを測ります。
ギュッギュッピッタ、すべてのスポークが同じくらいの張力になるように調整します。

そして、また三つ前の振れ取り作業に戻り、同じ手順をくり返します。
ご依頼いただいた内容に寄り添えるように、お客様の身長・体重・乗り方・使用する自転車などを考えながら何度も何度も同じ手順を納得できるまで繰り返します。

そうして、出来上がったらホイールを磨き上げ、サインステッカーを貼らせていただきます。
これは、誰がどう組み上げたかをはっきりとお客様へお伝えするための証です。

店頭でご依頼いただいたお客様であればご来店を待ち、
Webにてご依頼いただいたお客様であれば発送させて頂きます。

そして最後に自転車に取り付けられ走り出した時に車輪組は完了します。

それが丁度いいホイールです。
自分で選び頭を悩ませたホイールは、必ずお気に入りの1品となります。
見ていても頬が緩み、
乗ればもっと笑顔が浮かびます。

そんな丁度いいホイールをあなたの自転車に是非セットアップしてください。
難しくてわからないと言う時は、調べて見ましょう、WEBの世界に情報は溢れるほど落ちています。
それでもよくわからない時は、店頭でもメールでもお尋ねください。
年間数百本と組んできた経験から、お客様にぴったりの丁度良いホイールをご提案させていただきます。

皆様からのご依頼心よりお待ちしております!
 

こちらが、無限の可能性を秘めた車輪組への第一歩です。
↓ ↓ ↓ ↓
Gorillah Spun Wheel Building

【PIT TIPS】
ひび割れは、お肌と一緒で痛いのです。
-ワイヤーキャップあれこれ−

急に寒くなってきたここ数日。
ピット作業での手のひび割れが気になる季節となってまいりました。

手のひび割れは、ハンドクリームと自然治癒に任せるのですが、自転車には自然治癒能力がありませんのでメンテナンスをして治してあげなければなりません。

自転車でひび割れとは、何処に?

一番メージャーなのは、タイヤサイドですね。
夏を越え、ゴムが劣化したところに寒さが加わるとタイヤサイドがひび割れてきますのでご注意ください。
これは、パンクの原因になります。

ですが、今日の主眼はタイヤのひび割れではありません。

自転車で他にもひび割れるところ、それはワイヤーキャップです。
金属製のワイヤーキャップが割れることはほとんどないのですが、樹脂製のワイヤーキャップは無理な力が掛っていたり、経年変化によって割れたりしてきますので定期的なチェックが必要です。

一般的にブレーキは金属性がほとんどですが、変速ケーブルに使うキャップは樹脂製のものも多くあります。
ワイヤーキャップは、シマノさんのものだけを見てもブレーキで5種類、変速用で10種類とモデルや使用箇所によって使い分けるようになっていますので適材適所選んであげる必要があります。
カタログを見るとほらこの通り、ワイヤーキャップだけで1ページです。

パッと見ただけでは見逃しがちなこのひび割れ、見分け方の一例として、下の写真のようにワイヤーキャップに隙間が空いていたら要注意です。

この隙間の空いている反対側を見ると、この通り。

ぱっくりと割れています。
これでは、スムーズな変速は望めませんし、大きなトラブル育つ前に交換が必要です。

今回は、同じ樹脂製のものに交換しても良かったのですがGivenalle(RetroShift)のこの部分は、特によく割れますので樹脂製ではなく金属製に交換です。

これで変速もスムーズになりますしよっぽどのことがない限り割れることもありません。
ほんの少しのことですが、この細かな積み重ねがブレーキや変速のスムーズな動作につながりますので、お時間のある時にチェックしていただき、異常があれば交換してくださいね。

最高のライド季節もあとわずか、細かなところにも気を配りスムーズなライドを楽しみましょう!!

【PIT TIPS】猿は使うのではなく回すのです。
 - Monkey Wrenchの使い方 –

 
自転車のメンテナンスにおいて六角レンチの次に登場機会の多い工具が、今日テーマとなる『モンキーレンチ』ではないでしょうか?
 
モンキレンチ、モンキーレンチどちらも呼び方としては通用しますが、日本工業規格によりますと登録名はモンキレンチだそうです。
 
なぜそう呼ばれるようになったかは諸説あるようですが、「モン・キー」という人が発案したなんて胡散臭い話があるほどはっきりしておりません。
異国では、アジャスタブルレンチの方が通じますしね。
 
今日は、その名前はさして重要要素ではなく、その使い方に重点を置きたいと思います。
 
使い方????
 
「ボルトに嵌めて、ガタつかないようになったら回す。」だけじゃないのか?
そう思う方も多いかと思います。
基本的にはそうなのですが、回す向きに対しての工具の向きがとても重要ですのでここだけ覚えておいてください。
 
ズバリこうです。
 

 
単純に向きの話だけです。
調整が効く方の顎が、回す向きに対して下側になります。
 
ネジを締める時も緩める時も守っていただけたらと思います。
 
自転車整備あるあるですが、工具の間違った使い方や調子の良くない工具を使ったりすると必ず使っている工具よりも価値の高いものが壊れますのでご注意ください。
 

【PIT TIPS】私が全て防ぐ!! – バルブコアについて –

 
日常行うメンテナンスで最も機会の多いものは何でしょう?
 
もちろん「空気入れ」ですよね。
 
ママチャリなどの日常使いの自転車では、最低2週間に1回
スポーツ車ならば、ライドに行く前には必須のメンテナスですよね。
 
そんな、よく触れる機会のある空気入れの作業ですが、その空気を止めているバルブについて詳しく触れてみようというのが今回のテーマです。
 
まずは、バルブの種類について。
 
写真向かって左側から。
英式・米式・仏式となっています。
 
 
近代以降、覇権を争って来た国々が独自の規格を繰り出した結果、三種類が定番となっています。
正直、これ以外を見たことはないのでこれが全てと言っても問題ないかと思います。
 
 
続いて、それぞれの仕様についても少し触れておきましょう。
 
まずは、英式から。
 
 
ママチャリに使われている馴染み深いバルブです。
その利点は、構造の簡素さにつきます。
分解写真の方を見ていただけるとわかりますが、簡単にバラバラにでき、なおかつ空気を止めるのは虫ゴムと言われるゴムの筒のみ。
英式バルブで何か問題が起こる時はほぼこの虫ゴムです。
弊店の修理でも、「パンクだと思ったら虫ゴムがダメになっていました」と言うのは、よく持ち込まれる修理の代表格です。
 
次に米式
 

 
自転車では、MTBやATBによく使われているバルブです。
この米式バルブは、車やオートバイと同じ仕様になっており、ガソリンスタンド空気を入れることができたり空気圧の管理がしやすいと言った利点があります。
 
何故、MTBやATBに多く使われているかと言いますと、タイヤの中に入ったチューブはタイヤが回転するたびに常に中で引っ張られる力がかかっており、その引かれる力は空気圧が低くなればなるほど強くなります。
そしての引かれる力は、唯一リムの外に出ている部分であるバルブの付け根にかかってきますので、ロードなどに比べて空気圧の低いMTBやATBでは、その力に抵抗するためバルブが太い方が良いということになるのです。
 
その理論でいくと、シクロクロスもチューブを使用するのであれば米式の方が良いのでは?となるところですが、単純に太くなれば重量が増すことやスポーツ車の誕生はヨーロッパ、700cでは米式バルブの通る穴が開いたリムがなかったりと言ったところでシクロクロスには使用されません。
まあ、MTBやATBでも仏式を使うことは多々ありますので、このあたりはそれほど厳密ではありません。
ただ、リムによっては米式バルブが入らないものがありますので、その都度ご確認いただくのがよろしいかと思います。
 
最後に仏式
 

 
スポーツ車全般でよく使われているバルブです。
その利点は、「空気圧の調整がしやすい」「高圧の空気を保持することができる」です。
 
分解写真でもわかるように、米式ではバネの機構で止めている空気の栓の部分をネジにてしっかり止めているところが特徴です。 この特徴が災いして、栓がくっついてしまいいくらやっても空気が入らないと言ったトラブルが起こることもありますが、そんなときは、指で一発バルブの上の部分をプシュッと押していただければ解決しますので、仏式で空気が入らないときは慌てず騒がずバルブの先端を押して見ましょう。
 
大半は、これで解決するはずです。
もし解決しないときは、僕たち自転車屋の出番ですので安心してお任せいただければと思います。
 
さあ、各種バルブのご紹介をさせていただきましたがもう一つ、バルブの分解ができる工具がバルブコアツールです。
 
 
このツールがあれば、米式・仏式共にバルブコアを取り外すことができます。
(一部チューブによっては、そもそもバルブを取り外せないものもありますのでご注意ください)
 
バルブコアが緩んでいて空気が漏れていくなんてこともよくありますので、チューブに穴がないのに空気が漏れるなんてときはここを疑ってみると良いと思います。
このツールで、キュッと締めてやれば一発解決です。
 
他にも、先日のポスト「【PIT TIPS】レディーなガガは、どっちだ? –チューブレスとチューブレスレディの違いについて–」の回でご紹介させていただいたシーラン液を注入するときもバルブコアを抜いて、そこから注入するとシーラント液をこぼすリスクが減るので便利です。
 
あると便利なバルブコアツール、是非とも工具箱の隅にでも入れておいていただけたら幸いです。
まずは一番簡単な「空気入れ」と言うメンテナンスから始めて見ましょう。
 

 
 
STAN’S NOTUBES Core Remover Tool
¥1,290-

 
米式・仏式共にバルブコアを取り外すことができます。
工具箱に入っていると大変重宝します。

【PIT TIPS】切り口が肝心です。
-カーボン製コラムカットのコツ-

質問です。
皆様、コラムカットってしたことありますか?

ほとんどの方がないですよね。
しかも、カーボンのコラムカットとなりますとさらに未経験となってくるのではないでしょうか?

ただ今日のコラムカットのコツを覚えておくとカーボンのハンドルカットなどにも役立ちますので、頭の片隅に「そんな話もあったな〜」と覚えておいていただければ幸いです。

さて、カーボンに行く前に「金属のコラムカットどうなんだ?」という話もあるのかと思います。
ですが、金属はソウガイドにしっかりセットしていただければおかしなことになることはまずありません。

問題はカーボンコラムです。
こちらもソウガイドにセットしてそのまま切ってしまえばOKと思いたいところなのですが、一筋縄ではいかないのがカーボンの難点です。

まず、カーボンのコラムを普通の金属のコラムと同じもので切ってみましょう。

ああああ、悲しいぐらいガビガビです。
しかも端が引っ張らられて、さらに深いところまでガダガタになってしまうこともあります。
高級なカーボン製品がこんなことになってしまっては大変です。

これを解決するために必要なものは、なんでしょう?

メーカーさんからは、カーボン切断専用の刃も販売されています。

ただ、この刃も万能ではありませんので使い方によってはガビガビになってしまいます。
しかも、この刃は通常の刃よりも幅が広いので専用のソーガイドが必要になります。
お店であれば何本も切りますので良いのですが、皆様は人生において1・2回。
全てを揃えるのはコストがかさんでしまいます。

そんな時、活躍するのものがあります
それが本日のコツにあたいするアイテム。

「セロテープ」!!!

だいたいお家を探せば出てくるのではないでしょうか?
万が一なくて購入することになっても数百円。
わずか数百円で何万円もするフォークやハンドルを綺麗に切断することができる最高のコストパフォーマンスを誇ります。
使い方は簡単。
カットしたい部分の真上にしっかり貼り付けて、カットするだけ。
これだけで、綺麗カットできます。

何故?端がガビガビになってしまうのかは、カーボンの構造に原因があります。
カーボンの構造は、細いカーボン繊維を織ってのシートにして、それを何層にも重ね合わせています。
切断時に、その繊維が刃に引っかかり切れないまま引っ張られ他の繊維も道連れにして形を崩してしまうのがガビガビになる原因です。
その繊維が引きずられるのセロテープで固定して防ぐことで安定して綺麗に切れるようになるのです。

これは、セロテープで固定しカットしたもの。
明らかに綺麗ですよね。
最後にヤスリで端を整えていけば、綺麗に仕上がります。

セロテープを巻きつける。
作業時間:1分未満。
コスト:数百円(実際使う部分は1円もしないでしょう)

たったこれだけで、綺麗にカットできる。
最もコストパフォーマンスが高いコツの一つ、それが今日のお話でした。

是非自分でもやって見たい、そんな方は工具も全て揃っていますので、姉妹店のCultureClub レンタルピットサービスをご利用くださいね。

【PIT TIPS】初めてのチュウ
– チューブラータイヤの利点と欠点 –

先日、チューブレスとチューブレスレディーの違いを【PIT TIPS】レディーなガガは、どっちだ? –チューブレスとチューブレスレディの違いについて–のポストにてご紹介させていただきましたが、もう一つよく混乱してしまうタイヤの種類として存在するのが、、、

チューブラータイヤです。

全てチューから始まるから混乱しやすいのです。

では、そんな混乱しやすいチューブラータイヤとはどんなものでしょうか?
今日は、そのあたりをご紹介させていただきましょう。

まず外観。

タイヤをつけた姿は、あまり違いません。
ただ、見慣れてくるとこの時点ですぐわかるようになります。

慣れれば外観からもすぐわかるような通常のタイヤとの決定的な違いとは、なんでしょうか?

それは、タイヤの取り付け方法にあります。
通常のタイヤがタイヤサイドをリムに引っ掛けて装着しているのに対し、
チューブラータイヤは、タイヤをリムに専用の接着剤で接着しているのが最大の違いであり特徴となります。

では、より細かく見ていきましょう。

まずは、リム。
こちらが通常のチューブを使用するタイヤ、もしくはチューブレス、チューブレスレディーものになります。 サイドにひっかけるところを見ることができます。

それに対して、こちらがチューブラータイヤ用のリムになります。
ツルッとしています。 このツルッとした面に専用の接着剤を塗り、貼り付けてタイヤを固定するのがチューブラタイヤとなります。

もちろんやタイヤも違います。
通常のタイヤ。
見慣れた姿ですね。

そしてチューブラータイヤ。
丸っとしたあまり見ない姿ではないでしょうか?

さてこの取り付け方法が最大の違いとなるのですが、その利点と欠点はどこに現れるのでしょうか?
チューブラータイヤを基準に考えて見ましょう。
 
利点
・タイヤ、リム共に軽量に仕上がっている
・タイヤサイドが構造上柔らかいので乗り心地がとても良い
・タイヤの変形がスムーズに行われるのでグリップ力も良い
・リム打ちパンクがしにくい(しないわけではないので要注意)
・リム打ちパンクがしにくいことにより空気圧をとても低くできる(シクロクロスにとても有利)
 
欠点
・タイヤ、リム共に通常のものとの互換性が一切ないので全て専用品が必要となる
・タイヤ、リム共に通常のものに比べ選択肢が少ない
・パンク修理がほぼできない(不可能とは言いませんがかなりの熟練の技が必要になります)
・取り付けにとても手間がかかる(特にシクロクロスタイヤの貼り方はサークルズでもスペシャル貼りを推奨するほど。)
 
この欠点の部分だけを見ると大変、使いにくいモノに感じるかと思います。
ですが、その乗り心地の良さやグリップ力の高さはとても素晴らしく、一度使うと病みつきになってしまい、その扱いの難しさにもかかわらず多くの愛好家もいらっしゃるのがチューブラタイヤの特徴です。

そんなチューブラータイヤ、ロード・シクロクロス・ATBどれでも選ぶことができますので、
そのしなやかな乗り心地の虜になって見たいと思われる方はいつでもご相談ください。

そんな僕もその虜の一人であり、ロード、シクロクロス、ATBとワンセットずつ車輪を持ってる車輪沼にはまっている最中でもありますので、いつでもお気軽にご相談ください。
 

 

【PIT TIPS】
レディーなガガは、どっちだ?
–チューブレスとチューブレスレディの違いについて–

 
東海圏でのシクロクロスレースシーズンが迫ってきたこともあって、タイヤの問い合わせを多くいただく季節となってきました。

そんな時よくいただくご質問の中で、多くの方がこんがらがっていらっしゃるのがチューブレスチューブレスレディー
実はこの二つ全くの別物ですので、ご注意頂きたく思います。
 

まずは、共通点。
最大の特徴は、どちらもチューブを使用しないところです。
これによりもたらされるメリットとは、
 
・チューブがないことにより重量が軽い
・タイヤの変形過程においてチューブが邪魔にならないのでスムーズに変形する
・上記の要因により乗り心地とグリップ性能が向上する
 
こんなところです。
簡単に書きましたが、そのメリットは大きくレースシーンのみならずファンライドにおいても恩恵を受けることができるはずです。

さてそれでは共通しない部分をお伝えしていきましょう。

まず「チューブレス」は、チューブレス用のリムとタイヤ、バルブコアを用意することでチューブを使用せずに車輪を機能させることができます。
この規格を販売しているメジャーなところとして、
リムまたはホイールは、MAVICとシマノ、フルクラム。
タイヤは、ハッチンソン、ミシュラン、IRCなどです。

そして「チューブレスレディー」
市場に割拠しているモノのほとんどはこちらです。
これは、チューブレスレディー用のリムとタイヤ、バルブコア、リムテープとシーラント液を用意することでチューブを使用せずに車輪を機能させることができます。

さあ、上記の二つ何が大きく違うでしょうか?
そう最後の二つ個、リムテープシーラント液
これが大きく分かれる境界線です。

特に重要となるのはシーラント液の存在。
チューブレスにシーラントは必要ありませんが、チューブレスレディーには必ず必要となります。
ここがポイントなのです。
シーラント液の使用が前提となり構成されるチューブ不使用の機構が、チューブレスレディーなのです。

このシーラント液は、その性能として空気の漏れていく小さな隙間を塞ぎ機密性を維持します。
つまりタイヤやリムに高い機密性が求められるのがチューブレスであり、チューブレスのものより空気の漏れやすいタイヤやリムの小さな隙間をシーラントにより塞いでいるのがチューブレスレディーとなります。

機密性の見分け方として大きなものは、リムにも現れます。
写真をご覧ください。

こちらは、MAVICのチューブレス用のリムです。
すぐに気づかれると思いますが、バルブを通すための穴しかありません。
車輪を組むときに必要なニップルは、外側から固定するようになっており、ニップルを通すための穴を減らすことで機密性を上げているのです。

そして、こちらはVelocityチューブレスレディー用のリムです。

外観上は、普通のリムと変わらず、車輪を組むときにも特に特殊な部分はありません。
ですがチューブレスレディーとして使用する場合には、専用のリムテープを必要としこれによってチューブレスと同じようにニップルを通すための穴を塞いでいるのです。

これがリムテープを貼り付けた状態です。
水色の部分が、Velocity専用のリムテープになっておりニップの穴を塞いでいます。
このリムテープは、通常使用されているリムテープより固く密着するためにシール状になっており、これを使用することにより機密性をあげているのです。

そして混乱をきたす最たるものは、タイヤの表記ではないでしょうか?

こちらは、シュワルベのタイヤですがチューブレスレディーと書いてあります。

そしてこちらは、WTBのタイヤ。 チューブレスと書いてあります。
しかし、よくみてくださいチューブレスの前にTCSと書いてあります。
このTCSのシステムは、WTBのWebサイトを見ていただければ記載されているのですが、シーラントを使用することになっています。
 

これです!

 
チューブレスレディーのシステムは、タイヤメーカーによって表記が違っていたりシーラントの使用がわかりにくくなっていて、混乱をきたすものとなっています
ですので導入の際には、ご相談頂いてからがよろしいかと思います。

このように混乱しやすい、チューブレス&チューブレスレディーですが、その効果は大きく、多くの皆様にも導入をお勧めできるシステムだと言い切れます。
そしてご使用にあたり、まだまだ多くの疑問もあると思います。

整備性は?
出先でパンクしたときの対応は?
タイヤとリムの相性は?
などなど。

この辺りもおいおいご紹介させていただきますが、まずはこのブログでその大きな違いを知っていただけたら幸いです。
 

 
 
VELOCITY Velotape Tubeless Kit
¥3,240-

 
Velocityのリムにジャストフィットするリムテープです。 チューブレスレディーにはもちろんチューブでのご使用も可能です。

 
 
STAN’S NOTUBES Tire Sealant
¥400-

 
Stan’s NoTUBEの提供する元祖シーラント液です。 サイズや固まるスピードなども選べる優れものです。

 
 
WTB Cross Wolf
¥5,400-

 
WTBの誇る、オールラウンドクロスタイヤです。
今シーズンは、僕もこれを使おうと思っています。

【PIT TIPS】CK、翼を授ける
– ChrisKing BB overhaul –

 
 
CXシーズン目前。(一部開幕していますが、東海クロスは11月4日からです)
 
体づくりはもちろんですが、バイクの整備も肝心です。
夏の間に変化した体型に合わせるためのフィッティングや新しいパーツの手配など全てを整えるためにはもう時間的にギリギリですのでお急ぎください。
 
そんなシーズンを目前にしているからか、最近よくご質問いただくのは、
「どこのパーツを変えると効果ありますか?」といった内容のご質問。
 
なかなか難しくメカニックを悩ませる質問です。
まず考えつくのは、体に接する部分を見つめ直してみること。
 
・ハンドル
・バーテープ/グリップ
・サドル
・ペダル
・シューズ

 
などなど、自転車を操る上でまずバイクと自分自身が繋がる部分を見つめなおすと、かなりフィーリングが変わっていくことが多いです。
 
もしくは、変えたことを体感できるパーツを交換してみる。
なかなかに難しい命題です。
変えた直後にその変化を体感できるパーツというと以外に難しいのですが、僕は断言します。
それは、BB(ボトムブラケット)です。
 
このパーツ、その半分以上がフレームの中に隠れているせいで、意外に注目されないのですがその役割は大変重要で、進むために回転するパーツとして占める割合は全体の3分の1にも及びます。
 
その割にシマノさんやスラムさんから販売されているパーツのラインナップは、他のパーツに比べて著しく少ないと思います。
 
これはなぜでしょうか?
 
答えは、自転車の部品としては大きな負荷がかかり続け、なおかつ地面に最も近い部分にあり汚れやすくメンテナンスの手間も大きいので、メンテナンスではなく使い捨ての感覚で販売されているからではないでしょうか?
 
販売されている価格を見ても感じることができます。
 
セラミックベアリングなどの特殊な場合は除きますが、シマノが世界に誇るデュラエースのボトムブラケットでも4000円前後。 スラムも同じくらいの金額。 ハブなどと同じく回転を担うパーツの選択肢としては、バリエーションも値段も選択肢が少なく思います。
 
そんな中、我らがChrisKing / クリスキングのBBはどうでしょうか?
まず効果のほどですが、ぼちぼち乗っている方であれば交換した瞬間その効果を感じます。(個人差があると思いますのでご注意ください)
 
そして何より徹底的なメンテナンスができます。
 
これが最高です。
 
物を大切に長く使い続けることこそ重要であるというChrisKingのポリシーに沿うものであり、どんなにドロドロになっても分解清掃ができ、整備することでその性能を維持することができる。 これこそが他メーカーと一線を画する場所ではないでしょうか。
 
では、そんなChrisKingの分解清掃をご覧いただきましょう。
 
まずは、汚れたBBをフレームから取り外します。(グリスアップだけならはずさなくてもOKです)
 
 
汚れを確認しましょう。

外観からもかなり汚れているのがわかります。

さらに細かく見てみると、

油分と埃、砂、泥などが混ざり合って、黒い汚れがたまっています。
 
さらに拡大して見ましょう。
 
 
ベアリングの隙間までしっかりと汚れています。
 
これを、チチンプイプイと唱えるのではなく、隅々まで丁寧に洗ってやりますとこの通り、ピカピカです。
 
 
先ほど汚れていたシールやスナップリングもピカピカにします。
 
 
しっかりと掃除した後は、もちろんグリスアップ。
ChrisKingのBBには、専用のグリスアップツールがありますのでとても簡単です。
ちなみに、使用するグリスは、SimWorks / Sim Greaseです。
 
 
チュチュウとグリスを挿入してあげればあっという間に元通り、最高の回転が蘇ります。
 
 
さぁ、キングのBBの交換、整備もいつでもさせて頂きますのでお気軽にご依頼ください。
 

 
 
CHRIS KING社製のボトムブラケット専用、グリス注入ツールです。
フレームにボトムブラケットを装着したまま、グリスアップを簡単に行うことができます。
スレッドBBとプレスフィットBBの各モデルに対応したサイズがあるのでお間違いなく。
 
  

 
 
クリスキング社のテックサービス部門では、DUALCO社製のグリースガンとBBインジェクタツールをジョイントし、BBのオーバーホール専用ツールとして使用しています。一度に多くのグリースを注入できるため、作業効率もあがりメンテナンス性にも優れています。
  

 
 
上記のDUALCOグリスガンとクリスキングBBインジェクタツールをジョイントするための専用ニップル。 そう、これがないと全ては始まらないのです!
  

【PIT TIPS】最近、良く見る車輪についてるお皿について – ディスクローター –

 
ここ一年二年で爆発的に増加しているディスクブレーキを採用した自転車。
 
ディスクブレーキを採用した自転車の外から見た大きな違いは、車輪の横に大きなお皿がついているところ。
こんな感じで。
 
 
このお皿、「ディスクローター」って言います。
 
このディスクローター、ただ見ているとそんなに違いのない金属のお皿なのですが、よく見て見ると結構違っているのです。
 
どんなところが違い、何が変わってくるのかというと。
 
①:ローターの大きさ
(お皿の直径が、ざっくり分けても140mm,160mm,180mm,203mmの4種類)
効きの強さが変わります(大きい方がよく効きます)

②:ローターの素材/形状
(鉄、ステンレス、アルミのサンドイッチなどなどたくさん、あります)
効きにも影響しますし、ローターが放熱するスピードが大きく変わります

③:取り付け方法
 
そこで今日は、このディスクローターの取り付け方法について書いてみようと思います。
 
まず、何故この取り付け方法にフューチャーしたかというと、ここを間違えると最初からつまずいてしまうので、まずはここから始めていこうと思った次第です。
 
ディスクローターの取り付け方法、大きく分けて二種類ございます。
その大半を占める「6穴ローター」を採用しているもの。
 
 
二十年ほど前から盛んに開発されるようになったディスクブレーキは、一時だいたいこの形に落ち着き、最初のスタンダードとなった取り付け方法です。
これ以前には、3穴や5穴など規格が乱立した時代もあり、その頃のハブは、まだ使えるのにローターがないのでもう使えないなんて話も聞いたりします。
 
そして、6穴がスタンダードになりしばらくしてから、我らがシマノさんが満を辞して投入した「センターロック」方式。
 
 
世界のシマノが後から市場に投入しただけあってその利便性は、大変優れています。
まず6穴に比べてネジの数が6分の1ですから、その取り付け、取り外しが素早く行えます。
重量も6穴方式より軽くなっていますのでそのメリットも大きいかと思います。
 
ただメリットもあれば当然デメリットもございます。
6穴のローターは、アダプターを使用すれば、センターロックのハブにも使用できるのですが、センターロックのローターは、何をどうしても6穴のハブに使用することはできません。
 
専用品という名の縛りがあるのがデメリットの一つです。
 
そして、順次増加しているとはいえ「センターロック」の固定方法を採用しているハブメーカーは、まだ限られているということ。
メーカーとしては、ChrisKing、WhiteIndsutries、DT-swissなどに限られてしまいハブの選択肢が多くありません。
(他にもあるかもしれませんが、弊店にて取り扱えるのはこの辺りです。)
 
で結果、「どっちが良いんだよ!!」と問われれば、
車輪の交換(ハブの変更に伴うもの)も厭わないのであれば、圧倒的にセンターロックの方が良いかと個人的に思います。 その理由は、シマノが作るローターの品質の高さや、ローターのバリエーショの豊かさによるものです。
 
車輪交換の際には、是非ともそのあたりも少し気にしてみるとバイク愛が深まりますよ。
 

【PIT TIPS】自転車界の如意棒の持つ能力は?!
– ハブ軸交換 –

 
「伸びろ如意棒!!」
 
ビョ〜〜〜ん。
 
と、伸びていくのは悟空が持つ如意棒ですが、自転車界の如意棒といえばこちら。
 
シマノ ハブアクスル
 

如意棒のように伸びたりしませんが、意外な能力を発揮します。

ここにクイック仕様のハブがあります。 サーリーのトロールをシングルスピードで組み立てるバイクに使う予定のもの。
 

このハブをトラックエンドや鉤爪エンドの自転車で使うと、どうしても固定力が弱く踏み込んだ力に負けて車輪がずれてしまうなどのトラブルが出てくることがあります。

そんな時、クイック式のハブがロックナット止めのハブになったらと願うはずです。
そう!! その願いを叶えてくれるのがこの如意棒なのです。

まずは、お使いのハブのサイズに合わせてアクスルを用意します。

シマノのハブであればサイズは、

165mm:シマノパートナンバーY22003A10
170mm:シマノパートナンバーY22003A20
180mm:シマノパートナンバーY22003A00
185mm:シマノパートナンバーY22003A30
192mm:シマノパートナンバーY22003A40

の5種類があります。
今回は、オーバーロックナット寸法が135mmのシマノDeore(FH-M475)をロックナット化するために185mmのアクスルを用意しました。
(※185mm/Y22003A30 は在庫限りで生産終了となっていますので、190mmをお使いいただくと良いです!)
 
まずは、クイック用のアクスルを取り外します。
この時、元の並び順がわからなくならないように外した順に並べておくのがポイントです。

アクスルを外したら、ロックナット式のアクスルに交換して元のように戻していきます。

ここでまたポイントです。
アクスルの突き出し量ですが、少しずらしては締めて、少しずらしては締めてと繰り返すのもアリですが、めんどくさいので簡単な算数を使いましょう。

アクスル突き出し量=(アクスル全長ーオーバーロックナット寸法)÷2

で求めることができます。
今回に当てはめると、
(185mm-135mm)÷2=25mm
となり、片側の突き出し量は25mmとなります。

寸法を合わせて、ガタが出ないように組み上げたら完成です。

あとは、スプロケットを組み付ければ車輪完成となるのですが、ここで最後のポイント。
通常のクイック式の時に多くの人が使用しているであろう、スプロケット用の専用工具(TL-LR15)なのですが、ロックナット式のアクスルにするとこれが使用できなくなります。

そんな時は、貫通式のスプロケット回しを用意してくださいね。
Shimanoであれば、TL-LR10などを使ってください。

スプロケットを締め付けたら今度こそ完成です。

自転車に取り付け、ずれる確率が格段に下がった車輪でストレスフリーのライドをお楽しみください。
 

 
 
 

  
シマノのクイックリリース軸タイプのリアハブをトラックナット仕様に変えることができるハブ軸です。

クイックリリースタイプのハブをトラックエンドや鉤爪エンドの自転車で使った時に起こる、踏み込んだ力に負けて車輪がずれてしまうなどのトラブルを防ぐことができます。