衣食住の中でも、やはり大事なのは食である。

 
あっという間に1ヶ月が経ち、そろそろ日本食が恋しくなってきた頃。
身内からは、こちらでの私の食事情を心配されていますが、どうぞみなさまご安心を。
 
「腹が減っては戦はできぬ」ではないですが、やはり「食」は日々の営みの上でもとても大切なこと。
そしてここにはその食に関して、しっかりと僕らの心とお腹を満たしてくれる環境がある。
 
 
クリスキングの社内にはカフェ(食堂)があり、専属のシェフが腕をふるいサーブされる朝食と昼食を食べることができるのは、今となってはよく知られていることだろう。 金額も極めて良心的で、カフェでは広々とリラックスもできる。 毎日のことを考えると外に食事へ出るよりずっといい。
 
同社の製品と同じく、なるべく地場のものを、そして新鮮な食材を用いて一品ずつ作られる食事のおかげで、毎日健やかに過ごすことができていると言っても過言ではない。 それに毎日の献立が楽しみだったりする。 だから写真も撮り溜めてしまうわけだ。
 
 

 

 

 
良いものを生み出すために、そこでは当然、人の手が動いており、その人が健全に働くことのできる環境を作るためにすべきことを考えた上での、このカフェの運営はやはり素晴らしいと思うわけである。 我々も彼らに見習い、千代田にはアーリーバーズ、松原にはパインフィールズマーケットという食のサービスを展開させていただいているのだが、もちろんそこでは我々スタッフのお腹をいつも満たしてくれる賄いが振舞われる。
 
そろそろ、#アリバノマカナイやPFMのコッペパンが恋しくなる頃ではあるが、まだまだこちらでの食の楽しみは尽きないものだから困ったものだ。
 
 
そんなある日、カフェに仕事を終えたスタッフが続々と集まってきた。 シンプルなサンドイッチが振舞われ、シェフたちも一緒に食事や談笑をしながらリラックスタイム。 冷蔵庫を改造したオリジナルのタップでキンキンに冷えた地元のブリュワリー製のIRAをグラスいっぱいに注ぐ。
 

 

 
 
クリスキングでは、5月と9月の年に2回、Commute Challengeと言われる自転車通勤を促進するキャンペーンを行なっており、この日は5月に行われた企画の表彰の日だった。
 
 
バイクインダストリーで働くのだから自転車に乗るのは当たり前と思うかもしれないが、やはり一括りにポートランドと言っても場所によっては結構距離が離れているわけで(私の場合、良いペースで走っても50分くらいはかかる)、ましてや5月はまだまだ雨季の真っ只中だったのだが、自転車という乗り物がどれだけ環境に優しく、そして日に日にエスカレートする交通渋滞の多いこの街で自転車という移動手段がいかに有効的であるかを会社として社会に提示しながら、そこで働くスタッフに還元をするというこの企画は、優秀者には食堂で使えるクレジットが贈られたり、自転車で通勤した日数に応じて有給休暇が与えらる。
 
 
つまりサイクリストにとってみれば、自転車に乗りながら食費や休暇が得られるという願ったり叶ったりな企画なのだ。
 
 
仕事も遊びも常に真剣に向き合うことで、人生をより豊かに彩っていくことができると本気で思っているし、そもそも自転車という遊ぶため生きるための最良のツールを選んだのだから、一度きりの人生を真剣に遊び切りたいと思う。 そしてこの会社にも同じくしてそういった人たちが集まり、日々仕事と遊びに真剣になり、時には一緒になってバカをやったりして、それぞれが力強く転がり続けている。
 
そう、それはまるで漕がなければ進まない自転車のように。
 

父の日に贈る。

 
 
週初めの月曜日、いつもより少し早めに仕事を切り上げて、クリスキングのファクトリーレーサーであるジョシュ・ケリーの家で彼と待ち合わせ。
 
ライドで向かうはダウンタウンより北に位置するポートランドインターナショナルレースウェイと呼ばれる車やバイクのレースサーキット。 6月と7月の毎週月曜日にはポートランドショートトラックというダートでのショートトラックレースが開催されるということで、レースに出るジョシュとともに現地へ向かった。
 
 
30分くらいのライドだったが、ジョシュはレースのアップも兼ねてのライドなので、なかなかのハイペース。 会場についた時点で私は既にお腹いっぱい。
  
レースウェイにあるモトクロスコースと芝生の広場を組み合わせた周回コースでは、もう既に各カテゴリーのレースが始まっていた。 しかもこれから夏に向けては隣のオートレースコースを使ってロードレースも行われるというのだから、そうなると多くのサイクリストでごった返すのであろう。 ジョシュの走るエリートのレースは一番最後ということで、ブリトーを頬張りながら、まずは他のカテゴリーを観戦。
 
皆車種は様々で、マウンテンバイクが大半を占めるものの、中にはシクロクロスで走っている人も多く見られた。
 
 
彼はオールシティーのネイチャーボーイにオマージュを履いて楽しんでいた様子。 やはりここアメリカではグリーンのオマージュが圧倒的な人気を誇る。
 
 
うむ。 速いとか遅いとかではなくて、楽しんだものが勝ちなのだ。
 

 

他にも、エレベーターカフェ&コモンのシェフ、ジェレミーはまだおろして間もないシエロのMTBを操り楽しんでいたし、木漏れ日サイクリングチームのバレンタインもバイクパッキングトリップで使っているブレッドウィナーの木漏れ日で走っていた。 別にレースだからって気張ることなくいつも通り普段から走り慣れたバイクで楽しんでいるのが彼ららしい。
 

 
土の上の乗り物の事となったら黙っちゃいないのが、ブレッドウィナーのトニー・ペレイラ。 まだブレッドウィナーを始める前に自身が製作した10年選手のレトロレーサーで大健闘。 初戦がパンクDNFだっただけにかなり楽しんでいた。
 

 
そしていよいよ最終レースの時間がやってくる。
 
 

 
号砲とともに勢いよくスタートを切り、先頭集団の良い位置でファーストラップを回ってきた。
そのあとは、終始プッシュしながら、あっという間にトップに躍り出て、後続を突き放す。
 
 

 
結果的に40分のレースをこのあと一度も他のライダーに先頭を譲る事なくトップでゴールしたのだった。
 
 
ゴール後は奥さんと一緒に観戦に来ていた愛娘オリビアにハイタッチ。 汗だくなお父さんに少し動揺していたけど、きっと君の目にはお父さんが輝いて見えていたに違いない。
 
それはもう見事なレース展開で、見ていてとても気持ちの良いものだった。
普段からよほどの雨でも自転車でキングへと出勤してくる彼は、キングで働きながらも日常の中でトレーニングの時間をうまく作ってレースをし、週末には愛する家族との大切な時間を過ごす。 ただ速い男ではなく、自転車やそれを取り巻くコミュニティー、そしてヒトに対するリスペクトの気持ちを常に持っているからこそ、みんなに愛されているのだ。
 
オリビアちゃん、君の父ちゃんはすごいんだぞ。
 

 
Thanks Josh for taking me to race and Congratulations on your 1st place!!
 
 

 

遊ぶための隙間を見つけるのが実は仕事だったりする。

 
とりあえず、こちらでの生活も落ち着いてきた。
もちろんここでのミッションは様々あるが、遊ぶことも重要である。
  
ってことで、火曜の夜といえばの、お決まり行事。
 

 
The Athletic / ジ・アスレチック のジェレミー・ダンの呼びかけで毎週集まっているバスケットボールナイト。 いつからかこちらに来るときは必ずバスケットシューズも持って来るようにしている。 そしてここへ行けば色んな人に会えるし、様々な情報を手に入れることだってできる。 これこそ、The Athletic Communityと言われている所以なのだ。
 
それで早速、翌日にナイトクリテリウムがあるよって情報を教えてくれたので、仕事帰りに寄ってみた。
 
平日のど真ん中ですが、夕方仕事を終えたサイクリストたちが、街からも比較的アクセスしやすいマウントテイバーという公園に続々と集まって来る。 ナイトクリテリウムとは言っても、陽が長いおかげで全然明るい。
 

 
ちゃんとレディースカテゴリーもあって、しかもみんな普通に速い。
 
東海地方でいうと、平田クリテリウムのように、当日エントリーで気軽にチャレンジできるレース、ただ登り下りの複合コースなので、ちょっとまた違った感じ。 公園には犬の散歩をしてる人や、ランニングをしている人、ビール片手にヤジを飛ばす人など、みんな共存しているのが印象的だった。
 
 
すると、見覚えのあるジャージが目の前を駆け抜ける。
 
BreadWinner / ブレッドウィナー のアイラ・ライアンもこのレースに出ていたのだった。 うっかりこんなところで再開。 よく見ればシクロクロスに跨っている。 カーボンのレーサーばかりの中に、乗り慣れたスチールのフレームでしっかりと集団でレースを展開していた。 彼の中では既に#crossiscomingなのであろう。
 
 
工房から仕事を終えて直接レース会場へ。 レースが終わったら約1時間の道のりをライドするのだとか。 彼こそまさに#workhardridehomeを体現している男である。
 

 
上位カテゴリーには、ジェレミー率いるTeam Wooly Mammothの姿も。 一目見たら忘れないその特徴的なチームキットが何人も揃って走るのは壮観だったし、何より見つけやすいおかげで写真も撮りやすかった。
 
 
ジェレミーは昨晩バスケをしたにも関わらず、きっちりと完走していた。 こちとら筋肉痛で通勤ライドもままならなかったというのに。 とにもかくにも、日々の暮らしの中に、しっかりと遊ぶことも組み込んでいる彼らに負けずに、仕事も遊びも目一杯向き合って行こうと思う。 自転車という、実用的で、そして最高の遊び道具でもある乗り物でご飯を食べさせてもらっているのだから!
 

We ride for live, we ride for play…

 

こちらに着いてあっという間に1週間が経ちました。

 

 
マコさんは無事に任務を終え、日本へ戻っております。 早速昨日から現場に戻ってきているので、ぜひ色々とお話を聞いてみてください。 こちらに来て以来、ほとんど晴れの日が続いており、初めて迎えた週末は、ちょうど雨季が終わり、本格的な夏の到来のタイミングとなったこともあってか、人々が待ちわびていたかのように一斉に外へと動き出しているのを肌で感じました。
 
 
街へと出かければ、自転車の手入れをしたり、修理の依頼を出したり、という光景も見られ、夜21時でようやく薄暗くなるほど陽が長いので、夕方、帰宅途中には、仕事を終わってライドへ出かけるであろう人たちと何人すれ違っただろうか? とにかくみんな活発に外へと繰り出しています。 マコさんには申し訳ないのですが、本当にベストな季節に訪れることができたわけです。
 
ちなみに、彼が日本へ旅立った日は、ポートランドが涙を流したかのような雨模様だったということも付け加えておきます。(本当に不思議なものでその日だけ雨でした。)
 
そういえば、アメリカへ向かうフライトの機内で、SINGという映画を見ました。 主人公の不屈のチャレンジ精神に勇気をもらっただけでなく、エンターテイメントの今を、エンターテイメントを通して直球に伝えようとする痛快さもある作品のおかげで、いよいよ始まった一人での暮らしもしっかりとやっていけそうです。 というわけで、早速自転車通勤を開始。 片道約20kmの距離を、道に迷いながら1時間かけて通勤しました。
 
 
バイクレーンや街区の仕組みに悩まされ、最初の日には何度道に迷ったことか。 そしてこっちの人はみんな結構重いギアをグイグイと踏んでいくので、私のようにクルクル回していると、あっという間に置いてけぼりにされてしまいます。
 
 
とはいえ、自転車というその独特のスピード感のおかげで、気になるお店を発見したり、街の輪郭を把握することができたり、行きたいと思うところへ気軽に足を運ぶことができます。(やはりこちらの通勤ラッシュは日に日にエスカレートしている様子)
 
そう、自転車は移動手段としても、遊ぶための手段としても楽しめるから好きなのです。
 
 
行きたいところへ行けて、会いたい人へ会える。 そんな自転車の楽しさは、RIDEALIVEという僕らの遊びにも繋がっています。 4月の三重編とはまた違った7月の静岡編、もし敷居なんてものがあるならそんなものは取っ払ってしまえと思ってグリーンコグ山本さんはじめ、ケイタやカモちゃん、そしてこの春独り立ちしたハッピーも加わって、生きるってことや遊ぶってことに向き合っています。 いつだって僕らはポップなエンターテイナーでありたいと思っておりますので、どうぞどなたさまもお気軽にご参加くださいね!
 

オレゴンより愛を込めて。

 
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、今私はアメリカオレゴン州ポートランドにいます。
 
 
つい先日もNAHBS2017トリップで行ったばかりではありますが、重大なミッションを果たすべく、再びこの地へ戻ってきたのです。
 
 
シアトルで乗り継いで、ポートランドの空港に着いたのはお昼過ぎ。 先週から雨季が終わり、誰もが口を揃えて最高だと言う時期がやってきたオレゴン、早速柔らかい陽の光がお出迎え。
 
 
空港に降りたって真っ先に向かったのは、手荷物受け取り口からすぐのところにあるバイクアッセンブルエリア。 そう、今回の滞在は約3ヶ月と長い。 ということで、もちろん持ってきましたマイバイク。
 

 
工具や空気入れも完備したバイクスタンドのおかげで、長旅の後にすぐバイクを組み立てて乗ることができるのです。 果てしなく広大な土地をもつこの国では、飛行機が日本でいう電車のような感覚で移動手段として使われ、特にポートランドのようなバイクタウンは、旅先でもライドを楽しむということに対して非常にウェルカムなのです。
 
 
街では、前回訪れたとき以上に多くのサイクリストが通勤や通学と行った日々の生活の中にしっかりと自転車を取り入れています。 この時期にポートランドを訪れるのは初めてですが、正直初日から既に、その過ごしやすい気候の虜になってしまいそう。
 
 
空港から一目散に向かったのは、この場所。 そう、前回の旅の軌跡でも記したように、シムワークスは新しい拠点を手に入れたのです。 そして私の役目はそのバトンをしっかりと受け継ぎ、次へ繋ぐこと。
 
会いたい人も行きたいところもたくさんありますが、3ヶ月しっかりとやってきます。 サークルズとして、シムワークスとして、色んな角度からこちらの様子を伝えて行きますのでどうぞお楽しみにしていてください。
 
 
っていうことで着いた次の日には早速、長旅で鈍った身体を動かすのがタノシムワークス的流儀。 パンプトラック行こうって言ったら、すぐにフルフェイスを被って準備万端待ちきれない蔵よろしく待ちきれない子ちゃんなオスカーの愛娘アディスンを連れて、近所のパンプトラックがある公園へ。
 
 
陽が長く、夜20時近くまで外は明るいので、この時期のポートランドは仕事終わりに気軽にライドに行けてしまう。
 
 
アディスンは父であるオスカーに後ろから追いつかれないように必死。
 
 
今回の襷を繋ぐ(a.k.a シムマラソン)前走者であるマコさんも元気そうで何より。 さぁ、ここから始まる3ヶ月。 終わってしまえばあっという間なのだろうけど、みんなから授かった襷をしっかりと握りしめて走り続けたいと思います。
 
とにもかくにも、みなさま良い週末を!
 
 
 

創造・想像

 
怒濤の3日間のだったNAHBS/ナーブスを終え、1200kmのロングドライブでポートランドへ。
 
 
往路では夜通し走ったためその全貌が分からなったグレートソルトレイクのあまりにも広大なスケールに呆然とし、すれ違うトラックの大きさ、果てしなく真っすぐ続く道、今まで自分が見てきた世界はなんだったのかと思ってしまう程、とにかく今自分たちが立っているところはとてつもなく大きな大陸なんだと再認識。
 
まだまだ旅は続きますが、ソルトレイクでの3日間を振り返っていくと、創造(想像)力っていうものは大事だなと改めて感じたショーだった。
 
 
ビルダーのジェレミー自身がモアブで実際にライドをしてそのままショーに持ち込んだSycip / シシップのマウンテンバイク。
 

May the force be with you.
 
バイク自体はもちろん、アッセンブルもジェレミーらしく硬派な中にもどこか優しさを感じることができる1台は、ランドスピーダーを忠実に再現した素晴らしいペイントが施され、間違い無く会場中の男心を鷲掴んだ。
 

 
今年も9台という圧巻の数のショーバイクを見せきったBreadWinner Cycles / ブレッドウィナーサイクルズ、数あるバイクの中でも個人的に惹かれたのはフラットバーでアッセンブルしたB-ROAD。 通勤でも使えるし、ダートを走るにはもってこい。 ドロップバーに変えれば積極的に遠くへと足を伸ばしていく事もできる。
 
 
ポーセリンロケットのカスタムフレームバッグが目についたW.H.Bradford / W.H.ブラッドフォードのグラベルバイクもフラットバーでのアッセンブル。 そして今回のショーで多く見られたグラベルバイクにドロッパーポストの組み合わせ。 しかも内装ハブに加えてS&Sカプラーで分割できるときたもんだ。 つまりはどこでもなんでもやっちゃうぞってやつ。
 
 
Steeve Potts / スティーブポッツのバイクを見ると、速く走るだけが自転車じゃないんだよってことをしっかりと教えてくれる。
 
 
サンタバーバラにおいて着実に実力を付けてきているStinner Frame Works / スティナーフレームワークスのモンスタークロスはシクロクロスから派生した昨今のグラベルライド事情をしっかりと汲み取った一台。 自分たちがやるべきことを明確にした上で、ペイントワークにも力を入れている彼らはこれからやれる事とやれない事を伸びていくに違いなし。 既にご自身のアンテナにビビビッときてしまった方はご相談下さい。
 

そして最後にもう一人。
 
彼の存在を知ったのは去年のNAHBSのときだった。 今年23歳にしてベストマウンテンバイクアワードに輝いたモンタナの新進気鋭ビルダーのSklar / スカラー
 
 
若いながらも素晴らしいセンスを持っていて、先人達から学んだ事をしっかりと自分自身に咀嚼してビルディングしている。 今年は良い意味でこういった次の世代のビルダー達の活躍が見られた。
 
 
どの時代やどんなコミュニティーにも常に若返りは必要だと思う。 そして彼はまさにそんな時代を担うニューホープ。 そして何より彼には情熱がある。 彼とは長い付き合いになる予感。
 
もちろん先人達がやってきた功績はとてつもなく大きいことは周知の事実。 そこに逆らうわけではなく、今まさに若い世代が未来を想像し、創造するタイミングにきているのだと思う。 そう、つまりは僕らの番が回ってきたっていうことだろう。
  
   

What’s going on? in the SLC

  
ポートランドからバン一杯に荷物を積んで、1200km離れたソルトレイクシティへと辿り着いた我々一行は、色々とトラブルがあったものの無事に前日のブース設営も終わり、 翌日の開催を待つのみでした。 ただひとつ心配だったのは、隣のブースの出展者が一向に姿を見せなかったこと、、、
  
 
設営時間のギリギリにやってきた隣の出展者の正体は、お馴染みカリフォルニアビルダーのカーティス・イングリス / レトロテックサイクルズジェレミー・シシップ / シシップバイクスの二人。カリフォルニアからお互いのバイクを詰め込んだ大きなバンで、事前にユタ入りし、マウンテンバイキングのメッカであるモアブで3日間しこたまマウンテンバイクに乗ってから会場に現れたのです。
 
 
「いやぁーモアブ最高だった!」とご満悦の二人、テキパキと準備を澄ませた彼らのブースには、モアブの乾いた赤土まみれバイクももちろん展示されました。
 

 
クリスキングからは、特殊なマットフィニッシュの新色マットスレート、マットジェットに加え、今年のリミテッドカラーとしてマットエメラルドを発表。週明けからオーダーも可能です。
 

 
こちらはさらにスペシャルなバーボンカラー。 極少量の生産ということで、販売についての詳細はまだあがっていませんが、このバーボンカラーを使ったシエロのリジットマウンテンもまたラインナップにないスペシャルカラーです。 ガンガン降りずに山を楽しむならこういうセッティングの方が楽しいなと個人的には思っています。
 
 
キングケージのロンさんのブースは、やたらとでかいボトルケージが目印。 最近どーう?と話をすると、「とっておきがあるよ」ってニヤリ。
 
 
Do you know what’s the difference?
真ん中が通常のボトルケージ。 うーん、穴の位置が違いますね。 ずばり、フレームバッグとの干渉を防ぐために作ったケージも近々発表の予定。
 
 
ポールはついにシートクランプを作ってくれました!
 
 
トムソンのブースには、何やらMaster Piece Cとマークされたシートポストが、、、、
アルミのマウンテンドロップもそろそろ出るようです。
 
 
ワウンドアップもついにテーパードコラム・スルーアクスルモデルの製作に着手。 ソルトレイクに拠点を持つ彼らとは、ショーが終わったら工場案内をしてもらう事を約束させてもらいました。
 
 
まさに先人達の知恵。
 
 
そしてそれがあったからこそなし得る事。 自転車に乗ることを目的としても良いし、何かをするための手段にしても良い。 それが自転車の面白い所。
 
 
ただのグラベルロードかと思ったら大違い。
 
 
ついにグラベルバイクにもサスペンションフォークを付ける時代がやってきた?
 
 
リムまで同色に塗っちゃう思い切りの良さに関心。 ガッチガチに決めたアッセンブルも良いけれど、こんな自由な発想や組み方に触れることが出来るのも、NAHBSに足を運ぶことの醍醐味。
 
 
そしてティーザーも上がっていてみなさんの関心も大きいであろうこちらのリム。 名盤ともいえるマビックのオープンプロがリニューアル。 リム幅も少し広くなり、チューブレスに対応するようです。 まだまだ発売については未定ですが、オープンプロだけに、問屋さんには是非ともオープンな体制で展開して頂きたいですね。
 
 
そして渦中のリムを装着するのは、サンタバーバラの新進気鋭ビルダーチームSTINNER FRAME WORKS / スティナーフレームワークスのロードフレーム。 こちらは何を隠そう、チームドリームのショーンのバイクです。
 
スティナーのように少しずつ新しい世代のビルダー達が活躍してくるようになったことで、このコミュニティーの未来への持続性を感じたショー初日。 誰が誰のために、そしてどんな目的で。 それらと向き合い、1つ1つ丁寧に手を動かして作られるもの。 マスプロがやり方を真似たって、簡単に真似はできないリアリティや、決して絶えることのない情熱がそこにはある。
 
 
締めはキングのナイトパーティー。 どの土地で開催されても必ずこうやってローカルバイクショップとともにコミュニティーの輪を広げ、結束を強くしようとする姿勢は見習わねばなりません。 一日中歩き回って喋りまくったのもあってか、クリス・デミーノやキングクルーによって振る舞われた美味しいタコスを食べたら完全ノックアウト。 デミーノは来週からポートランドに新しくお店を構えるという事で、この旅のうちに必ず立ち寄る事を約束。
 
こうしてソルトレイクの夜が更けていったのです。