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【RANDI JO FABRICATIONS】最後はモノが語り出す。

 
 
アメリカはオレゴン州、人口はわずか200人に満たないですが自然豊かな小さな町「エルクトン」にRandi Jo Fabrications / ランディージョー・ファブリケーションズのアトリエはあります。 9歳からミシンを始めた彼女が縫い上げるものは自転車グッズからウェディングドレスまで幅広く、全てに愛が込められています。
 
そして家族とともに、自転車仲間や農夫、大工といったローカルな仲間達に囲まれて築き上げてきた、その高いクオリティの製品群と10年を越えるメーカーの歴史はうつくしいの一言。

 
ご主人のエリックとランディーの実父がそのすべてをハンドメイドしたトレーラーハウスが彼女の制作現場。 そんな夢みたいな本当の話たちが紡ぎ出している、製品たちだからこそ、目利きのショップ・バイヤーたちの心にしっかりと響くのだと容易に想像してしまうのです。
 
ひとつずつ彼女一人で手作りするもので数に限りがあるということもありますが、毎回入荷するといつも瞬く間になくなってしまう、ランディージョー・ファブリケーションズより待望のM.U.Tバックが再入荷しました。
 

【RANDI JO FABRICATIONS】 M.U.T. Waxed Canvas ¥6,900(税抜)

 

M.U.T. (Multi Use Tote) とはその名の通りに何にでも使える便利バック。
どんな場所にもしっかりと取り付けることができ、取り出しのしやすさや、水分の大切さを知るビックツアラーのランディーだからこそのシンプルかつ利便性の高さが目を見張る逸品です。 今回の入荷分よりSimWorksとRandi Jo Fabとのオリジナル刺繍付きになりました。
 
工具やチューブ、デジカメはもちろん、こっそりおやつなんかを入れておくのにも便利で、もちろんウォータボトルもすっぽりと入ります。 耐久性のある10.10オンスのワックスド・キャンバスで作られ、内側にはオレンジ色のナイロンのリップトップライニングが施されており、内容物の視認性と取り出しやすさに気を配っています。

 


 
キャンバスとナイロンの間には薄いフォームが挿入してあり、荷物への負荷と断熱性能も備え、また標準的なボトルケージのリップとロールトップの上にフィットする外側のポケットが特徴で、汎用のベルトループでサドル、フレーム、ハンドルそしてボトルケージへと自由に取付けが可能なスグレモノ。
 
コクピットバッグに代表されるように、今でこそこういった形のアイテムを様々なメーカーが作るようになりましたが、まだバイクパッキングなどという言葉すらなかった頃から、ランディーやご主人のエリックたち自身がツーリングをしてきた経験の中で生まれた使い勝手の良いシンプルなバッグ。
 
それをモノとして見てしまってもそれはそれで構わないのですが、やはりそのモノがどこでどうやって誰によって作られるかというのが大切で、実際に彼女の作るモノからはそれがダイレクトに伝わってくるんです。
 
要するに、モノとしてだけでなく、彼女たちが作っているっていうことが素敵なことなのです。

 

Photo at Elkton Oregon By Rie Sawada

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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