クロスシーズン真っ只中です。
今週末は関西CXマキノで来週末は野辺山と怒濤の週末が続きます。
そのまた翌週の12/6〜7は是非とも皆さんご予定を空けておいて下さいね。12月といえば、きっと勘の良い方は分かると思いますが、毎年恒例のアレです。ちょうどリックも日本に滞在しているタイミングですし、今年はちょっと趣向を変えていきますので!
さて、今季を飛躍のシーズンにすべく、去年から進めていた計画が1つの形になりましたのでご紹介させて下さい。
久々のSycipは、男気溢れるオーダーを頂きました。Disc CX Racerです。無塗装のペイントを見てお気づきの方もいると思いますが、ステンレスのフレームです。もちろんレースを基軸としながらも、オフシーズンのツーリングや、冬場のライドまでとにかく乗り倒す事を前提としてフレームはステンレスをチョイス。
スパルタンな中にもジェレミーの優しさが詰まったバイクです。
賛否両論(?)のブレーキですが、シマノの油圧ディスクをチョイス。STIはワイヤー式です。レース以外にもディープウインターライドでも絶対的な操作性の高さを約束します。タッチは抜群に軽いし、すごく調子良しだと思います。
今までクリンチャーでCXレース参戦をしていたオーナーのH氏ですが、これを機にチューブラーを導入。Dugastは僕も取り入れているフロントRhino&リアTyphoonという組み合わせです。オフシーズンにはVelocity Aileronのハンドスパンホイールでガシガシ乗り込んでくれる事でしょう。
Frame | Sycip Bicycles | Stainless Disc CX Racer |
Fork | Wound Up | Team X Disc |
HeadSet | Chris King NTS | Navy |
Crankset | Shimano Ultegra | FC-6800 46/36T |
Brake | Shimano | BR-RS785 |
Rotor | Shimano XT | SM-RT86 160mm |
Brake Lever | Shimano | ST-RS685 |
FD | Shimano 105 | FD-5800 |
RD | Shimano 105 | RD-5800 SS |
CS | Shimano 105 | CS-5800(11-28T) |
Rims | Velocity | Major Tom Non MSW 28H |
HUBS | Chris King | R45 Disc 28H |
Spokes | DT Swiss | Champion -Black- |
Tires | Dugast | F:Rhino 33mm/R:Typhoon 33mm |
Handle | SimWorks | Misirlou 390mm |
Stem | Nitto | UI-25 90mm |
Seatpost | Kenteriksen | Rayback |
Saddle | Fizik | Volta kium |
(Photo by Yoshihide Maekawa a.k.a Kikuzo)
早速、今季3レース走ったH氏。
やはり自身の身体にしっかりとフィットしたカスタムオーダーのバイクは、カーボンのストイックなレースフレームと比べて例え重量があったとしても、素直に加速していくという感覚を感じ取ることができます。決してスペックにこだわらずに使い込む事を念頭にしたレースバイクはご本人も好感触のようで、これから更なる活躍をしてくれるでしょう。
今回ご紹介したSycipはカスタムオーダーを基本としており、納期は8か月から1年ほどとなります。Jeremy Sycipというとても優しい男が自らの経験をもとに日々フレーム製作に取り組んでいます。チタン、ステンレス、スチールそしてアルミまで幅広い種類の素材を用いて、レーサーからデイリーユースのバイクに至るまで、真面目さとユーモアを自転車に落とし込む術を知っている人間によって作られるバイクは、紛れもなくあなたにとってのドリームバイクとなるはずです。
昨日から始まった「大名古屋自転車風俗展示会」にて開催中のSimWorks 1st Exhibition「What a beautiful moment show」においてもSycipや他にも様々なハンドメイドバイクを展示しておりますので、是非とも足を運んでみて下さい!