一昔前と比べて、オールロードバイクと呼ばれるバイクが増えてきました。 広く見ればこれもロードバイクというカテゴリーに属するのですが、多少の悪路も気にせずに、もしくは少しの荷物くらいならバイクに括り付けて冒険したいというサイクリストにとっては、こういったバイクこそが、何処へでも行けて、なんでもこなせるオールラウンダーなのです。
自転車に乗るという行為は、趣味といった堅苦しいものではなくて、シンプルな遊びであり、人生において日々の暮らしの一部でもあるわけで、だからこそしっかりと遊べる・使い切れる道具であることが大切です。 そうやってマーケットを見回してみたときに、KONA / コナが世に放つバイクというのは、何かこう「ボロボロになるまで乗り倒してくれ!」という意志がみなぎっているんです。 だからサークルズでは、完成車メーカーとしてずっと昔からコナを置いています。
カナダに拠点を持ち、どちらかといえばマウンテンバイクに代表されるような土の上での遊びが得意なコナですが、ツーリングや、デイリーユース、そしてサイクリストの卵であるキッズたちの為のバイクも末長く使い続けられるようなものを独自の目線で作り、また精力的にトレイルを作ったりと、遊び場を大切にしているメーカーでもあります。
そんなコナ、2018年モデルの第一陣としてご紹介するのは、「ロードバイクの今」というものに対して一つの回答のような一台です。
ディスクブレーキ化によってロードバイクが得ることができたのは、何も制動力だけではありません。 ディスクブレーキの恩恵としてホイールサイズの自由度が生まれたのも重要なポイント。 このROVE NRB DLは、650Bホイールがアッセンブルされ、いわゆるROADPLUS規格である650x47BのWTB / HORIZONというボリュームのあるタイヤが奢られています。 700x28cとほぼ同じ直径と言われるこのサイズは、そのボリュームを活かして悪路も臆することなく突き進めることができるわけです。
タイヤが太くなるので重量的にネガティブに感じるかもしれませんが、フレーム自体はアルミを用い、カーボンフォークを用いることで、バイクとしては比較的重量も抑えられ、またレーサーほどの機敏さこそないものの、気持ちよく進んでいく作りのおかげで、家からオンロードでトレイルヘッドまでアクセスし、そこからダートも十二分に楽しめます。
ワイドなギアレシオに、スルーアクスル + ディスクブレーキはフラットマウント、おまけに油圧のディスクキャリパーという文句なしのアッセンブルですが、しっかりと今を見据えた規格を採用しながらも、やり過ぎていない現実的なパーツチョイス。 しかもシフトワイヤーはインターナルルーティン(フレーム内装)で、見た目がすっきりするのはもちろんですが、担ぎやすかったり、フレームバッグが装着しやすかったりというメリットがあります。
反面、インターナルルーティンは組み手泣かせ(笑)というところもありますが、このフレームの場合は内装の仕組みも複雑ではないので、万一の出先でのトラブルでも、インナーワイヤーを交換することは容易。 どちらかというとフレームバッグ+サドルバッグのパッキングスタイルとの相性が良いバイクですが、リアキャリアを付けられるアイレットも備わっており、またそれとは別でフェンダーアイレットも備わっており、細部にコナのこだわりをうかがえます。
フェンダーやキャリアをつけるもよし。 バイクパッキングはもちろん、荷物を括ってのツーリングや、ロングライドだってこなしてしまう最良の遊び道具。 他のマスプロメーカーとは違った、リアルに使い切る目線でものづくりをしているコナのならではの一台。 国内展開サイズは全て揃っていますので、まずは是非現物を見にきてください。 他にもKONA2018モデルが順次入荷しております!