フリーボディーとは?
ハブの中心に鎮座する部品、それがフリーボディー。
その役割は、自転車に乗っている時にペダルを漕ぐのをやめても自転車を進ませる事。
固定ギアと言われるハブにはこのフリーボディーが付いておらず、ペダルとハブがチェーンを介して直結しており足を止めると車輪も止まり漕ぐのを止めると進むことができません。
この写真が固定ギアのハブのギア取り付け部分です。
フリーボディーには種類があります。
自転車には大きく分けて3社のコンポーネントメーカーがあります。
コンポーネントとは、変速のシステムだったりブレーキのシステムだっりのことです。
自転車の規格に多くがあるようにこのフリーボディーにも各コンポーネントメーカーに準じた専用設計が施されています。
SHIMANO
一番流通している形状のこちら、基本のスプライン(銀色の部分に刻まれた溝の事)ですね。
変速の段数によって種類があり8〜10速用と11速用の2種類がシマノにはあります。
見た目はほぼ同じですが10速以下のモデルと11速用では、フリーボディーの幅が違うので注意が必要です。
そしてこちらが最新シマノ12速に対応するマイクロスプラインと言われるモデルです。
通常のものより小さな10Tのギアが用意されフロントギアがシングルスピードであることが定番になってきた最近のドライブトレインにマッチしています。
SRAM
昔のSRAMは、シマノと互換性のあるフリーボディーでしたが、最近のトップグレード付近はXDシリーズと言われるオリジナルのフリーボディーを使用するようになりました。
ほぼ同じ形状ながら使うコンポーネントによってXD、XDRの2種類が存在します。
XDボディーに取り付ける一体型のスプロケットは、軽量化と作業の迅速性、歯数構成に寄与します。
CAMPAGNOLO
イタリアの雄CAMPAGNOLO。
その革新的な技術力とアイディアは時代の先を行き常に誕生する専用規格や限定規格は、お財布に優しく無い時もありますが常に憧れの存在です。
そんなメーカーですから当然そのフリーボディーも専用規格。
写真は、どちらもCHRIS KINGが作るカンパ用のフリーボディー、より耐久性や軽量化などの効率考えた結果、別の形になっています。
常に時代の先ゆくCAMPAGNOLO、最新コンポーネントは業界最多の13速。
一つ飛び抜けた存在です。
これに使うフリーボディーも当然専用でN3Wと言われる最新フリーボディーは、13速〜9速までをカバーする驚きの性能です。
ただ、僕もまだ写真でしか見たことがりません。
そんな各社には互換性がありません。
お伝えしてきたフリーボディー当然それぞれに対応したスプロケットがメーカーごとにございますので、ご用意の際は互換の確認をお忘れなきようご注意ください。
メーカーを超えての互換性はないものがほとんどですのでお気をつけください。
その他の種類は?
他にもスプロケット側にフリー機構(足が止められる機構)がついた、シングルフリーやボスフリーなんてものがあります。
ボスフリーなどは、最近あまり見かけませんのでまたの機会にでもお話しさせていただきましょう。
さて今回は、フリーボディーについてお話しさせていただきました。
皆様の参考になれば幸いです。
それでは今日のTipsは、この辺で。