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結構大事なこと。

スポーツバイクにとって一番大事なことは軽さや見た目ということではなく整備性の高さです。
その整備性の高さを一番表してくれるものそれがホイール。もっと厳密に言うとクイックリリースの存在ということ。
IMG_4467Velocity Quick Release Set
Black & Silver / 130mm & 135mm ¥3990_(税込み)
 
できるだけ納車の際にはココの重要性は伝えているはずですが、みなさんはちゃんと適正トルクで締め付けていることでしょう。
そんな初歩的なことを話すのも何なのでちょっと深みにハマってみましょう。じゃぁ結局のところいいリリースって何? なんて話になるじゃないですか、個人的な意見としてつまんねーって言われるのだけど天下のシマノさまのはとてもいいのです。なぜいいのかって言うとグラム以上に大事なことが解っているってことです。IMG_4463この上記の写真はクイック側。こちらはアルミで作られていますね。では下記の通常ドライブ側に位置するこちらはどうでしょうか?IMG_4466そうこちらは鉄なのです。当たり面とネジが鉄製ということで締め付け時には確実なトルク値が稼げます、そしてシャフトもスチール製であることも含め僕の中で完璧なクイックです。もし軽量を謳っているクイックリリースを持っていたのなら、この辺りを注視してみても面白いでしょう?たぶん両面がアルミ製のモノがほとんどではないでしょうか。そしてなんとなく締め付けが足りないなぁなんて力いっぱいギュウッと閉めるとアルミで出来たメネジが飛んでしまったことなんかありませんか?(これはメカ室あるあるでは?)事実多くの低価格車にはこのアルミ製で簡単に作られたクイックが付属していることが多いのでぜひよいこの皆さんはご注意ください。
スクリーンショット 2014-02-08 16.22.13
また僕らの大好きクリスキングの取説にもチタンのスキュワーを使ってくれるなと書いてあるのも同じ論理です。チタン+アルミの組み合わせも規定トルク値が出ないということは多くの実績に基づいていますのでこちらもご注意ください。(きちんと出てたらシマノさんがもうとっくの昔にやってるはず。)
IMG_4469NITTO クイックリリース用ライトマウント ¥2560_(税込み)
 
あと例えばクイックリリースに対応したライトマウントなどもありますよね。上記の物はNITTO製なのですが、こちらもかなり考えられていて、外部はアルミですがメネジ部はちゃんと鉄で作られており規定トルクで締めても壊れにくい設計になっています。このような安全性に対する論理倫理に基づいてシマノやNITTOが日本でモノづくりをしてくれているということを僕らは誇るべき時なのかもしれません。
そして大好きなメーカー方に失礼を承知にあえて付け加えて言うならば、今だからこそスペックを正しく伝えることよりも先に、それぞれのメーカーが大切にしている哲学やモノづくりにおいてとにかく大事な物事を、もっと声高に需要者に対して伝えていく時にさしかかっているという気がします。なんとなく僕には日本のメーカーに対して消化できない違和感があるのも確かなのです。。。

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田中 慎也

空転する思いと考えを自転出来るところまで押し上げてみた2006年。自転し始めたその空間は更なる求心力を持ちより多く、より高くへと僕を運んでいくのだろうか。多くの仲間に支えられ、助けられて回り続ける回転はローリングストーンズの様に生き長らえることができるのならば素直にとても嬉しいのです。既成概念をぶっ飛ばしてあなただけの自転力に置き換えてくれるのなら僕は何時でも一緒に漕ぎ進めていきたいと思っているのだから。
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