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Homageで、色んな道を走ってみた。

 
 
みなさんにとって、自転車に乗るという行為の面白さはどういった点が挙げられますか?
 
僕自身は、幼い頃に友達と隣町へ行こうと計画を立てて実際に走ったり、釣り竿を括り付けて家から遠く離れた池まで走って行ったときに感じられたあのワクワクする気持ちが、ある種の初期衝動として今でも失われていない事だと思います。
 
人力で動く自転車だからこそ、行ったことのない場所へとペダルを漕ぎ進めることは、僕らが幼い頃に感じたあのワクワクする気持ちを呼び覚ましてくれます。 今でも普段のライドでは、走った事のない道を走り回ったり、冒険してみようという気持ちが強いのですが、きっとこの記事を読んでいる方の中にもそういった方は少なくないはずです。
 
SimWorks By Panaracer The Homage 

我々サークルズと同じ傘のもとで、自転車乗りの為のライフスタイルの想像をしているディストリビューション部門のSimWorks/シムワークス。 そんなシムワークスの生み出すさまざまな製品では初めてとなる、オリジナルタイヤ、その名もThe Homage/オマージュ。 その昔マウンテンバイクが全盛だった頃にパナレーサーで作られていた「マッハSS」というタイヤのパターンを、グラベルライドやバイクパッキング、そしてオールテラインといった、現在進行形で多様化する自転車の楽しみ方にあわせてリファインしています。
 
SimWorks By Panaracer The Homage 

マウンテンバイクのようにオフロードを駆け抜けることができるブロックパターンや、舗装路を颯爽と走ることのできるスリックパターンとはひと味違った、センタースリックと呼ばれる独特のパターンは、皆さんの冒険心を刺激してくれることでしょう。 もちろん世界に誇るべきパナレーサーによる安心の日本国内製造品。 リリース以来、おかげさまで多くのサイクリストが使ってくれています。 僕自身も完成当初から現在進行形で使っており、色んなところを走ってきましたが、今回はその経験を踏まえてこのタイヤの特徴をご紹介したいと思います。
 
SimWorks By Panaracer The Homage 

1:オンロードでの特徴
 
綺麗に舗装された道路では細いタイヤほど路面抵抗が低く、転がりやすいのでスピードが出やすいです。 このオマージュタイヤは、タイヤ幅43mmと、一般的なロードバイクのタイヤ幅である25mmに比べてかなりボリュームがあるのですが、センター部分が持つヤスリ目のパターンにより、そのボリュームを気にさせないほどスムーズに転がるのが印象的。 もちろん細いタイヤと比べて重量も若干は重くなりますが、速く走るということにこだわらなければとても快適という言葉につきます。
 
そしてバイクパッキングやツーリングといった用途はもちろん、通勤や通学、街への買い物と行った日常的な使い方にもお勧めできる万能なタイヤです。
 
SimWorks By Panaracer The Homage 

2:グラベル(砂利道)での特徴
 
オマージュタイヤが最も得意とするのが、砂利道やドライなダート、いわゆるグラベルと呼ばれる路面です。 43mmのボリュームを活かして、悪路を気にする事なく突き進むことができるだけでなく、トレッドの両サイドに配置されたブロックパターンのおかげで、しっかりとしたグリップ感を得られます。 先日のバイクパッキングトリップでも、テントや寝袋を積んだ状態で未舗装路を走ったのですが、コーナーでバイクを倒してもしっかりと路面を掴んで進んでいる感覚があり、安心して走りきることができました。
 
他にも、普段はマウンテンで走っているようなトレイルや、火山地質のダブルトラックなど、とにかく色んなところを走りました。 砂利よりももっと大ぶりな石が転がっている路面や、木の根っ子が張り出したトレイル、ぬかるんだオフロード等では少し注意が必要ですが、それでも本当に幅広い路面状況に対応でき、控えめに言ってもとても優秀な万能オールテラインタイヤだと思います。
 
また、冒険サイクリスト御用達のパナレーサー/グラベルキングにも用いられている最新のケーシングとコンパウンドを用いる事で、サイズの割に軽量に仕上げつつも、タイヤのサイドカットなどを気にせず駆け抜ける事もできます。 とはいえ、打ち所が悪ければ、サイドカットは起こりうるので、路面状況や、空気圧など様子を伺いながら、タイヤ・路面と会話をするようにライドを楽しんでほしい、個人的にはそんなタイヤだと考えています。
 
SimWorks By Panaracer The Homage 

4泊5日のバイクパッキングトリップを共にした、カリフォルニア州ナパでハンドメイドバイクを作っているRetrotec/レトロテックのビルダーであるカーティス・イングリスもこのオマージュタイヤを履いたオールロードバイクで今回の旅を楽しんでいました。
 
Allcity Space Horce with SimWorks By Panaracer The Homage
 
Salsa Marrakesh with SimWorks By Panaracer The Homage 
ラインナップは700x43Cと650x43Bの2サイズ展開。43mm幅ということで、タイヤクリアランスという点でどんなバイクでも装着できるものではありませんが、サーリーのクロスチェックやストラグラーのようなタイヤクリアランスにゆとりのあるシクロクロスバイクや、ツーリングバイク、コミューターなど様々なバイクにフィットします。
 
カラーは定番のブラック/ブラックサイドに加え、ブラック/ブラウンサイドとライトグリーン/スキンサイドが近日中にリリース予定。ご自身の自転車に装着できるどうかといったフィッティングについてはお気軽にお問い合わせ下さい。
 
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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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