数々のハンドメイドバイクに圧倒された、2016年NAHBS/ナーブス。
僕にとって初めての渡米は様々な事に魅了され、感覚を180度ひっくり返された。
2016年のNAHBSで1番の出会いは?と聞かれれば僕は真っ先に彼の名前をあげるだろう。
“Matt Feeney”/マット フィーニー
ん?? 誰だ? どんなフレームを作っている?
そう思う人がほとんどだと思う。
そう彼はフレームは作っていない。
じゃあ何を…?
1日では全て観て回れないのではないかと思うぐらいの広いナーブス会場に所狭しと並んでいるスペシャルバイク達。
そんなバイク達の多くに装着され、沢山のハンドメイドフレームビルダー、サイクリスト達に愛されるフロントラックがある。
“PASS AND STOW”/パス アンド ストウ
Front Rack/フロント ラック
これこそが僕がナーブスで出会い一目惚れをしたフロントラックである。
ついにそのフロントラックがサークルズにやってきた。
カリフォルニア州、オークランドに工房を構え、1つ1つ丁寧にロウ付けする孤高の職人マット。
クロモリとは思えない程の軽さと、見ていてため息が出る程の溶接の美しさはまさに職人技。 実用的な設計とクラシックかつモダンな雰囲気は街の中でもその存在感を放ち、あなたのバイクをより一層引き立てる。 強度面は世界を旅する数々のツーリングバイクに装着されているという事が何よりの証。
天板の大きさは5レール(縦26cmX横32cm)と3レール(縦30cmX横17cm)があり、装着写真は、シシップのジャバガールというコミューターバイクに5レールを装着。
ステーから出た台座にはライト、ライトマウント等が取付けられ、さらにはハブダイナモを装着した際に配線が出ないようにインターナル仕様となっている。 配線処理をするのに結束バンドを使ったり、ステーにグルグル巻きにしなくても良いのだ。 まさに美学。
ステーのサイズも2種類あり、標準は26インチ 650B 700だと35C程まで取付け可能で、トールサイズは700x35C〜29erのリジットATBにも取付け可能と、装着範囲が広いのも魅力の1つ。(車種によっては取り付けが困難なバイクもありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。) もちろんパニアレディなのでサイドバックの取付けも可能。
ステーのエンドには2カ所穴がありこのようにフォークにダボ穴が1つしか無くてもフェンダーステーをエンドに取り付けられる。 ここまで完成度の高いラックは正直今まで出会った事がない。
妥協を許さないカスタマーへ贈る最高のフロントラック。
ピザを運んでパーティーに行くもよし。
あの子へ送るプレゼントを運ぶもよし。
長い長い旅に行くもよし。
あなたはこのフロントラックで何を運び、どこへ行き、その先に何を観ますか?