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時代が変わっても、変わらない良さがある。

 
初めてこのシューズを見たのは、2011年、リック・ハンターが日本に遊びにきてくれた時でした。 とても大きい彼のシューズサイズに驚いたのはもちろんなのですが、ハイビズカラーのシューズがトレンドセッターになりだした当時において、ブラックのボディにガムソールという時代の流れなどはお構いなし!と言わんばかりの無骨なデザインに僕らは虜になったのです。
 
 
アメリカはカリフォルニアにてヘルメットやシューズやウェアと、高品質なアイテムを幅広く手がけるGiro / ジロ。 数多くのフレームビルダーが存在するカリフォルニアにその拠点を置き、広大な大地の元で土遊びをベースにライドと向き合い、様々なサイクリストにとってのスタンダードを生み出しています。 今ではEmpire/エンパイアと呼ばれるシューレースタイプのシューズの代名詞とも言えるシューズを生み出したのもこのブランドです。
 
周りを見渡せば、多くのブランドでカーボンソールを採用したシューズが積極的にリリースされていますね。 カーボンソールが持つ、軽くて、踏んだ力を余すことなくペダルの推進力へと伝えていくことは、もちろん走りの質の向上へと直結するわけですが、誰もがそれを求めているのでしょうか? 僕はそうではないと考えています。
 
シクロクロスのC1でのレースをしていた頃、一時期はカーボンソールでレースをしていましたが、そのソールの硬さに対して自分自身が対応できなかったこともあり、また普段もバイクを担いで山道を分け入ったりもする性分もあって、好んでナイロンソールを履いていました。 そしてそこで感じたのは、日本のマーケットにはコンペティティブでなく、よりマスに対してアプローチしている調子の良いSPDシューズがなかなかないものだということ。
 
そんな中で見つけたこのPrivateer R HV / プライベティア R HVは、まさに僕らが探していたものなのです。
 

【Giro】 Privateer R HV ¥18,500(税抜)

 

 
シューレースやBOAダイアルでの調整など高いフィット性を持ったシューズや、カーボンソールの硬さや軽さを活かしたコンペティションモデルまで様々なシューズがリリースされている昨今でも、ベーシックとは何か?を考え、ベルクロ+バックルに、ナイロンソールという選択をしています。
 
 
硬過ぎず、柔らか過ぎず、ほどよくペダルにトラクションをかけれるナイロンソールは、カーボンソールと比べれば柔らかいという事もあり、輪行ツーリングや担ぎが多い里山トレイルライド、はたまたシクロクロスのレースにもおすすめです。 また、アウトソールは耐久性に優れ、足場の悪いところでもグリップする成形ナイロン・ラバーにアップデートされています。
 
 
シンプルなブラックボディにどこか懐かしさを感じるガムソールのデザインは、どの時代にも変わらず使い続けたいと思えるスタンダード。 ハイスペックなものが多く出回っている時代だからこそ、誰にとっても使いやすいバランスのとれたシューズです。 HV / ハイボリュームのアッパーを採用し、甲高・幅広という日本人に多く見られる足型にフィットしやすいサイジングで、選びやすいのもポイントです。
 
以前もお取り扱いがありましたが、デザインと仕様がリニューアルされてから初めてとなる待望の入荷です。 もちろん国内ではラインナップされていない、サークルズだけのスタンダードとなります。
 
僕らにとって最良の、これでいいであり、これがいいでもあるシューズ。 是非足を通してみてください。 ハーフサイズ刻みでしっかりとサイズをご用意してお待ちしております。
 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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