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QUOC / TOURER
そこには愛があるのです。

 
 
SNSや一部メディアでその姿が明らかになりつつあるQUOC/クオックの新作Gran Tourer/グラン ツアラー、もちろんリリースされたら履くと心に決めている1足ですが、そんな妄想を抱けば抱くほど、既に生産を終了したTourer/ツアラーの事も同時に考えてしまうのです。
 

 
先日のブログでも書いたように、私のツアラーはかなり使い込んだものとなっており、使用できなくなるまでのカウントダウンが開始されているかのような状況です。
 
多くの傷もありますが、革の手入れもしっかりとしており、見る感じでは問題が無さそうにうかがえます。 しかし問題なのはソールの減り具合。 もともとあった溝も確認できないほど減っており、そのためクリートへの負担も大きく、非常に早い頻度での交換が必要となっています。 ソールの張り替えが不可能なため、寿命も残り僅かといったところでしょう。 現在は数ヶ月に1度、ライドの内容を考慮しながら慎重に使用しています。
 

 
私が履き始めたのは2013年、国内の販売がスタートした頃、おそらく5年近く前のことだと思います。 カジュアルな装いで通勤や街中を巡るときに履くのはもちろん、シクロクロスに跨ってグラベルライドやレースで泥だれけになることや、時にはトレイルライドの共して野山を駆け回っていたりもしました。 その都度、汚れを落とし、クリームを塗り、磨き、しっかりと手をかけてあげています。 本革で仕立てられた美しい面持ちは、使い込まれメンテナンスをすればするほど使い手との絆が深まっていくもの。 刻み込まれたシワや傷さえにも愛着が湧いてくるのです。
 

そんな相棒を手放せるはずもなく、このツアラーを今後も履いていくためにも、同じものをもう1足購入しようかと考えています。 先日紹介したGIRO Empire VR70 Kinitグラン ツアラーなど、その他のシューズでも良いのではと思ったりもするのですが、同じようなスタイルで、同じように使用できるものとなると、やはりそれらは少し異なるものなのです。
 
ツアラーの代わりとなるのはツアラー以外はないのです。
  

【QUOC】 Tourer/ツアラー


¥31,000(税抜)
Color : Tan, Brown, Black

 


フォーマルウェアからカジュアルウェアにもはまるスマートなルックスだけでなく、ビンディングシューズとしての機能面も十二分に備えるツアラー。 クリートを装着するミッドソールの適度な堅さは効率良くペダルに力を加え、美しいアーチを描いたアウトソールは歩行時の足の運びをスムーズなものとします。 さらに、外張りの牛革と内張りの羊革、そして耐久性と透湿性向上のためにその間に挟まれたメッシュシートの3層構造のアッパーは、優しく足を包み込んでくれます。 シューレースを順序良くきっちりと締め上げていけば高いフィット感が得ることができます。
 
本革を使用し、丁寧に仕立てれらたビンディングシューズを試してみたいと思っている方はとにかくおすすめいたします。 そして履き始めると、日を重ねるごとに愛が深まっていくことでしょう。 もちろん私と同様に”もう1足”を欲している方もご検討ください。
 
今後、このようなシューズと巡り合う機会も少なくなってきてしまうのではと危惧している今日この頃です。
  

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柳瀬公識

サークルズ歴と自転車歴はだいたい同じ。 通勤をメインに自転車を利用するようになり、それまで車や公共交通機関を利用して足を運んでいたいろんな場所へ自転車で赴くように。 それからメッセンジャーなども経験しつつ、今ではロードバイク・マウンテンバイクと様々なアクティビティを楽しんでいる。
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