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【PIT TIPS】端っこの処理が重要なんです。

 
 
さて、写真のこちらの道具。
みなさんなんて呼びますか?
 
「タイラップ」「インシュロック」「ナイロンバンド」「結束バンド」・・・・
 
色々呼び方があるのですが、実は「タイラップ」「インシュロック」は、登録商標なので全部の商品がこの呼び方ではないのです。
まぁ、海に置いてある「テトラポット」と同じですね。
「テトラポット」も登録商標で、実は商品名は「消波ブロック」ですからね。
一般的に通ってる名前でも、一商品名だったなんて話もよくあることです。
 
さて、そんな話は置いておいて。
この大変便利な結束バンド、自転車の整備の中でよく使われます。
ケーブルを束ねたり、ラックにカゴを固定したり、壊れた何かをつなぎ合わせたりと利便性が高く、ツーリングの際もカバンの隅に忍ばせておくとなんやかんやと使い道がたくさんあったりします。
 
必要な長さに束ねて、余分な端っこはカット。
これで完了です。
 
でも、ここで要注意!!
この結束バンドの端っこの処理、ニッパーで切ってしまえばどれでも同じような感じになるかと思いがち。
でも実は、使うニッパーの種類によって仕上がりが全然違うのです。
 
例えば、これが普通のニッパーで切った時。
 
 
端がはみ出しています。
 
これ意外に危なくて、この切れ端がむき出しになっていて足や手に当たったりすると、ひどい時は当たったところが切れてしまったり、切れなくても痛かったりするのです。
 
そこで、これを専用のニッパーで切っていただくと、あらスッキリ。
 
 
はみ出した部分がなく見た目にもいい感じです。
これなら擦れた時でも安心です。
 
弊店で使用しているのは、
 
HOZANから販売されているN−25 プラスチックニッパー
 
 
通常のニッパーとの違いは、刃先のフラット感。
 

(手前がHOZANのニッパー)
 
この、真っ平らにされた刃先がスムーズな端の処理につながるのです。
 
この端の処理。
してもしなくてもいいような部分なのですが、やってあるとスッキリする。
そんな、僕たちメカニックがちょっとだけこだわってる部分だったりするのです。
もしよかったら、皆様の自転車に使われている「結束バンド」の端をチェックしてみてください。
 

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makoto
横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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