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【PIT TIPS】虫食うと良いことはありません。

 
衣替えのこの時期、洋服ダンスから秋冬物を出したら虫に食われていた。
よくある話です。
防虫剤を入れておかなかったことを悔やむばかりです。

この話、服だけではなくて実は自転車にもある話なのです。

自転車の場合、切れてしまっているのは防虫剤ではなくてグリス
ヘッドやハブ、BBなどベアリングを使用した回転部分のグリスが切れてしまうと部品に虫食いが発生してしまうのです。

こちらの写真は、ある程度年数を経たハブのベアリングを受ける部品。


シルバー色に線の入っている部分がベアリングが当たっていた部分。
こちら側は、スムーズに当たっていたことがわかります。
これなら問題ありません。

一方こちら、

同じくシルバーの部分が、ガビガビになっています。
これが虫食いの発生した部分です。
原因は、グリスが切れていたりネジを締めすぎていたりといったことが主なものとなりますが、一度こうなってしまうと掃除してグリスを入れ直しても元のようにスムーズな回転は望めず、ゴリゴリした感覚が残ってしまいます。
直すためには、この部品とベアリングの玉も交換しなければなりません。
後悔先に立たずです。
グリスさえ入れておけばと悔やむばかりです。

回転部分の油切れは、金属部品には厳禁です。
回転部分など隠れた部分の油切れにも注意しておきたいところです。

回転部分のグリスにオススメはこちら。

 
 
 
SIMWORKS / Sim Grease
 
無類の回転性能と耐久性を誇るクリスキングのボトムブラケットですが、長期にわたって高いパフォーマンスを維持するにはメンテナンスがかかせません。 このシムグリースは、クリスキング社で製造時に充填されるのと同様のグリースをご自宅でもお気軽にお使いいただけます!

 
 

 
 
 
PHIL WOOD / Waterproof Grease
 
耐久性に優れたハブでおなじみのフィルウッド。 彼らのベアリングにも注油されているオリジナルのグリスは、耐水性にも優れ、長期間の使用においてもグリスが上がれにくく、その配合は設立当社から今までずっと変わらない黄金のレシピのようなもの。

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横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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