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【PIT TIPS】最近、良く見る車輪についてるお皿について – ディスクローター –

 
ここ一年二年で爆発的に増加しているディスクブレーキを採用した自転車。
 
ディスクブレーキを採用した自転車の外から見た大きな違いは、車輪の横に大きなお皿がついているところ。
こんな感じで。
 
 
このお皿、「ディスクローター」って言います。
 
このディスクローター、ただ見ているとそんなに違いのない金属のお皿なのですが、よく見て見ると結構違っているのです。
 
どんなところが違い、何が変わってくるのかというと。
 
①:ローターの大きさ
(お皿の直径が、ざっくり分けても140mm,160mm,180mm,203mmの4種類)
効きの強さが変わります(大きい方がよく効きます)

②:ローターの素材/形状
(鉄、ステンレス、アルミのサンドイッチなどなどたくさん、あります)
効きにも影響しますし、ローターが放熱するスピードが大きく変わります

③:取り付け方法
 
そこで今日は、このディスクローターの取り付け方法について書いてみようと思います。
 
まず、何故この取り付け方法にフューチャーしたかというと、ここを間違えると最初からつまずいてしまうので、まずはここから始めていこうと思った次第です。
 
ディスクローターの取り付け方法、大きく分けて二種類ございます。
その大半を占める「6穴ローター」を採用しているもの。
 
 
二十年ほど前から盛んに開発されるようになったディスクブレーキは、一時だいたいこの形に落ち着き、最初のスタンダードとなった取り付け方法です。
これ以前には、3穴や5穴など規格が乱立した時代もあり、その頃のハブは、まだ使えるのにローターがないのでもう使えないなんて話も聞いたりします。
 
そして、6穴がスタンダードになりしばらくしてから、我らがシマノさんが満を辞して投入した「センターロック」方式。
 
 
世界のシマノが後から市場に投入しただけあってその利便性は、大変優れています。
まず6穴に比べてネジの数が6分の1ですから、その取り付け、取り外しが素早く行えます。
重量も6穴方式より軽くなっていますのでそのメリットも大きいかと思います。
 
ただメリットもあれば当然デメリットもございます。
6穴のローターは、アダプターを使用すれば、センターロックのハブにも使用できるのですが、センターロックのローターは、何をどうしても6穴のハブに使用することはできません。
 
専用品という名の縛りがあるのがデメリットの一つです。
 
そして、順次増加しているとはいえ「センターロック」の固定方法を採用しているハブメーカーは、まだ限られているということ。
メーカーとしては、ChrisKing、WhiteIndsutries、DT-swissなどに限られてしまいハブの選択肢が多くありません。
(他にもあるかもしれませんが、弊店にて取り扱えるのはこの辺りです。)
 
で結果、「どっちが良いんだよ!!」と問われれば、
車輪の交換(ハブの変更に伴うもの)も厭わないのであれば、圧倒的にセンターロックの方が良いかと個人的に思います。 その理由は、シマノが作るローターの品質の高さや、ローターのバリエーショの豊かさによるものです。
 
車輪交換の際には、是非ともそのあたりも少し気にしてみるとバイク愛が深まりますよ。
 

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横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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