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サークルズはロードバイクを信じています。

 
 
僕がいわゆるスポーツバイクと呼ばれるものに初めて跨ったのは高校生の時。 父親が持っていたクロスバイクを借りて、夜な夜な好きな女の子の家へと走らせたものです。 普段の通学ではいわゆるママチャリを乗っていたので、このクロスバイクという乗り物がなんでこんなに進むのだろうと感動しながらひたすらペダルを漕いでいました。 だって少しでも早く会いたかったですしね(笑)。
 
その後大学でアルバイトしてお金を貯め、中古のトラックバイクを手に入れたのが全ての始まり。 ちょうどそのタイミングでメッセンジャーのアルバイトも始めたのですが、とにかくその機動力のおかげで、どこでも行こうと思えば行けるんだと思い、行動範囲が広がりました。 あの時トラックバイクを買っていなかったら、多分私は今ここにいないと思います。
 
自転車ってやっぱり、どこまでいっても究極のファンツールなんです。 それでいて人生を豊かにしてくれる相棒でもあるのです。 少なくとも僕にとっては。
 
 
さて、皆さんはロードバイクという言葉を聞くとどんな自転車を想像しますか?
 
きっと多くの人が、700x25cくらいの細めのタイヤを履いている、いわゆるロードレーサーを想像するでしょう。 もちろんそれは正解です。 ロードバイクの歴史は、やはりロードレースと深く関わっており切っても切れない関係にあるのは間違いありません。
 
でも、もう一度言いますが、自転車は究極のファンツール。 ましてや僕らはプロのロードレーサーでもなんでもないわけで、そう考えるとこのロードバイクという乗り物は、その機動力を活かして、より遠くへ、または今までいったことのない所へと足を運ぶための手段なんです。
 

小さい頃に、隣町へ自転車で行ってみようと思ったあの気持ちと同じように、あの山の頂上に行ってみたいとか、まだ踏み入れたことのない道を走ってみたい、ひたすら遠くを目指して走リたい。 もしくは季節の移り変わりを肌で感じながら仲間とサドルトークを楽しんだり、その楽しみ方は人それぞれにあると思います。
 

ここ数年のうちに、グラベルロードと呼ばれるバイクが登場するようになり、細いタイヤでは行けないような道を求めて走るということの楽しさを覚えた人たちも多いと思います。一昔前はシクロクロスバイクに太めのスリックタイヤを履かせて林道を走ったりしていましたが、やはりその先へという気持ちを抱くサイクリストが多いからこそ、その欲求を満たすためのバイクが生まれているのはとても頷けることです。
 

実際僕らが普段やっているライドには実に様々な太さのタイヤを履かせたバイクが集まるし、ロサンゼルスのゴールデンサドルやチームドリームの連中のライドなんかを見てもそこには車種がどうとかいう概念はなく、みんながそれぞれのバイクでライドという名の人生を楽しんでいます。  そう、楽しみ方は人それぞれ。 そこに正解はないのですが、もっと自転車に乗るという行為そのものが、まるで呼吸をするように自然なものであって欲しいと思うのです。
 

冷え込みも進み、季節は着実に冬へと進んでいますが、この時期こそ自転車を楽しめる季節。 布団の誘惑に打ち勝ってペダルを漕ぎ進めると、10分もすれば身体は徐々に温まってきます。 その先にあるのは、仲間との大切な時間や、新しい出会いや発見だったり様々ですが、僕らの日々の暮らしが豊かに転がりだすのです。
 

サークルズはロードバイクを信じています。


 

 
 

 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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