苺って知ってる?
もちろん知ってますよね。赤くて甘酸っぱくて美味しいフルーツ(野菜説あり)。では植物としての特徴はどうでしょう?僕は全然知りませんでした。
PFMのいちごメニューで使っている「きぼうのいちご」がとても美味しいので、納品に来た美岳小屋さんにいちごの裏話をうかがったところ、めちゃくちゃ面白かったんです。
まずあんな可憐な見た目と美味しい味を備えた植物は野生には無い事。あんまり可愛いもんだから人間はもとよりそれ以外の生物にも大人気で、大量の農薬で守ってあげないとすぐに食べられちゃうのだとか。
イベントがあるらしいライドして行ってみよう – STRAWBERRY FIELDS FOREVER
そんないちご農家の話と、そのいちごを使った料理を楽しめるイベントがあり、PFMのかずちゃんとお絹が料理を出し、さらに我らが鷲尾先生の手君がメイングラフィックとなると、行くしかない!という事に。山でも街でも行きたい場所にパッっと行ける機動力は自転車の持つパワーのひとつ。
簡単に告知したところ、金曜夕方4時スタートという高いハードルを乗り越えて一緒に走ってくれたのは、こんど新城にカフェをオープンするらしい山本さんご夫–婦。ありがとうございます。
前から気になっていた場所に寄り道しつつ、名古屋駅から旧中村遊廓へ続くお気に入りの商店街を流して走る、短いけど気持ちの良いトワイライトライドでした。
目くるめく食体験
日赤病院近くにあるイタリア料理お店toricafeが今回の会場です。見た目も話も豪快なオーナー岡田シェフの元に様々な農家や料理家が集まっていて、面白そうなコミュニティができています。
熱気を帯びたオープンキッチンを抜けて奥にあるテーブル席に座ると、料理が運ばれてきました。その度にそれを担当した料理人から簡単に説明があり、普段は「うめぇ♪」ぐらいしか感じないのに、何がどう調理されてどんな食感を意図しているのか少し理解できるだけで、より深い食の体験になるのが面白いのです。
普段のPFMのシンプルで力強いラインナップとは全く違う、テクニカルで繊細さが新鮮だったかずちゃんやお絹の料理も、その他の料理も、各お皿に合わせて出されるドリンクも、熱い情熱とアイデアがあって最高でした。
そして、その各メニューのメイン素材になるのが美岳小屋のイチゴです。採算ラインに乗せるのはほぼ不可能と言われていた無農薬や自然栽培でのいちご栽培にこだわり、挑戦を続けています。オーガニックとかSDGsとかの言葉が簡単に謳われる世の中ですが、彼のモチベーションはそれと全然違うところにあるようで、それがとても信頼につながりました。
旬の食材をみんなで食べるのは祭りでは?
お祭りが好きで各地に見に行く時に、そういえばこの祭り何のためやってるんだろうか?と調べると、やはり豊年祈願と収穫祭が多いんです。祈りと感謝という要素もありますが、農作物の旬の季節に、その生産者と表現者がイベントを開催して振る舞ってくれるという形態は、なにも伝統的な祭りのスタイルだけでなく、今回のような会でも似た構造を持っていて、みんなでワイワイ収穫と料理を共にする事の嬉しさと楽しさに溢れていました。
ゲッティンハングリーしてみよう
今回はとても豊かな食体験でしたが…美味しい匂いにつられて走るGettin’Hungry Rideを続けて行きたいと思います。都合が合えばご参加下さい。次回もお楽しみに!