暑いの大っ嫌い!!
今年も燃えるような暑さで地獄の夏でしたね。僕は暑さが大の苦手です。雑多な街中をトラックバイクで駆け巡る普段の生活をいったん忘れて孤独に走りたいなんて願望があり、夏休みを利用して、比較的涼しく広大な大地の北海道へ毎年出向くことにしています。
久しぶりの北海道ツーリングスタート
スタート地点の新千歳空港に到着。初日のゴールは約230km先の帯広です。
全行程4日間で650km弱ということでペース配分が心配になりつつも出発。雑多な街で暮らす自分からすればどこまでも緑が続く風景が新鮮で、自転車に乗っているだけなのに興奮が収まらない。これこそ日々忘れかけている自転車の楽しさかもしれません。
と感じるのは束の間で、流れる風景の変化が少なく時間感覚と距離感覚が破壊されてきました。30分くらい走ったかなと時計を見るも、実際に経っているのは10分ぽっち。
そんな変な感覚を頭の片隅に覚えつつもゴールの帯広に近づいてきました。しかし、これから峠アタックがあります。日没が近づきつつある焦りと、荷物の重量が200km弱走り続けた身体へジャブのように段々効いてきます。
いざ知床に向けて
2日目は今回の旅のハイライトと言っても過言ではない知床半島のウトロにある宿がゴール。この日は快晴で様々な美しい景色を見ることができました。日本ではなかなか走れる環境が少ない長距離グラベルを走る事ができるのも北海道ならでは。
秋の気配が漂う北海道では少しうつむき気味でしたが、たくさんの向日葵が咲いてました。
宿泊したホテルの客室や温泉から夕日が眺めることができる何とも贅沢な時間。
知床の自然
この日は知床峠に登りました。ヒグマの出没情報が出回っておりビクビクしながら登坂です。早朝にスタートしたので車とはほとんどすれ違うことはなく大自然に囲まれ、その景色に圧倒されていました。大自然の中で何も考えずにひたすらペダルを踏み続けるのは快感の他なりません。
早朝かつ峠の頂上ともなると8月なのに気温は10℃前後。ヒグマとは遭遇せずに済みましたが、夏用ジャージ姿にたった1枚のウインドブレーカーを羽織った身体は、峠の下りで顎を震わせながら悲鳴をあげていました。
4日間に650km弱を詰め込んだこの行程はなかなかハードでした。電波が届かないし、人に頼ることができない孤独な環境で走るのはスリルがありつつも、それにより非日常感を感じることができるのがやっぱり良いのです。また来年の夏も走りに行きたいです。