【EVENT REPORT】Chris King Open House 2022

今年もこの季節がやってきました。
先週末、オレゴン州 ポートランドで開催されたクリスキング・オープンハウスにおいて、アメリカの名だたるカスタムビルダーのバイクたちがクリスキング社屋内に所狭しと展示され、たくさんの入場者で賑わいました。

Circlesのオリジナルブランドである、SimWorksもお誘いを受け、ブースの出店をさせていただき、High Plains DrifterとDoppo ATBを展示、多くの人たちに説明をさせていただけたことを光栄に思います。 また仲間のフレームビルダーもポートランドへと駆けつけてくれたので、彼らのバイクも含め早速その詳細をご紹介したいと思います。


SimWorks Doppo ATB

クラシックなバイクデザインと現代のスタンダードなコンセプトを融合させ、サイクリストにとって最高に使い勝手の良い機能を随所に盛り込んだ、現代の放浪的サイクリストのために設計された多用途バイク、それがSimWorks Doppo ATBです。ライトツアラーとしても、バックロードの探索用マシンとしても、適度な負荷をかけながら安定した走りを実現する、確かな実力を持ったフレームセットです。
今年はドロップハンドルの700cタイヤサイズに、シマノ社のGRXーLimited Editionを装着させていますが、大きな荷物を搭載したり、悪路での仕様を想定した場合には、650bホイールの装着も可能、またビンテージ ATBの雰囲気を醸し出すフラットバーでの使用も想定済みの優良ATBフレームになっています。 オンロード、オフロードを問わず、様々な環境下でライダーに信頼感を与えるDoppo ATBは、多用途性、耐久性、そして時代を超えたスタイルを求める、目の肥えたサイクリストのニーズを満たしてくれると思います。


Breadwinner Cycles Gravel Concept

Breadwinner Cyclesは今年で10周年を迎える記念の年でした。 そして今年のクリスキング オープンハウスにゴージャスな新型のグラベルバイクを持ち込んでくれていました。 過去数年にわたり、Loloよりもタイヤクリアランスが広く、B-Roadよりも少しロード寄りのロードバイクが欲しいという要望をたくさん受けてきたこともあり、今年のクリスキングオープンハウスで、そのプロトタイプを発表しました。 これが新作のA-Roadです。 Columbus Lifeチューブセットをベース採用、35mmのLifeダウンチューブがバイクの切れ味をさらに良くしています。また、少し短めのEnve ARフォークを採用し、フェンダー付きで35mm、フェンダー無しで38mmまでのタイヤが装着できるように設計されています。 より狭いクリアランスとタイトなジオメトリーは、Loloのようなカービングとスプリントを可能にし、やや太めのタイヤはラフなロードには理想的です。 そして、フラットマウントブレーキとスルーアクスル用の洗練されたリアドロップアウトも備えています。 フラットマウントブレーキとスマートなリアドロップアウトは、最新のブレーキキャリパーとハブによりフィットするよう、ロードバイクとグラベルバイクの全モデルにオプションとして提供しています。 また、交換可能なドロップアウトハンガーは、各社の最新ディレイラーにきっちりと対応します。
カスタムフレームが日常的に使用するバイクとして理想的であるというお手本のようなバイク、その魔法の絨毯のような乗り心地を堪能してみてはいかがでしょうか?


DeSalvo Custom Cycles Ti Gravel

オンラインも含めると今年で5回目となるクリスキング オープンハウスに、オレゴン州 アシュランドの巨星 Mike DeSalvoは、お得意のチタン製のグラベルバイクを持ち込んできてくれました。 このバイクはチタン性能を最大限に活かし、オンオフどちらの路面上においても抜群の安定性と最高の乗り心地を提供するために生まれてきたと行っても過言ではないでしょう。 大胆なグラフィックの完成度もそうなのですが、チタン製バイクが放つ独特で、(何と説明するのが適切なのかわかりませんが)生き生きとした感覚やヴァイブスが立ち登っており、多くの参加者の目をしっかりと留めていました。 そしてスペック的にも700×50cまでのビックタイヤが装着可能な汎用性の高いバイクになっています。
多くの人にとってこのようなカスタムバイクは、本当にあなただけの「1台」のバイクとなり得るでしょう。


Retrotec Cycles Twin Funduro

カリフォルニア州 ナパ出身のCurtis Inglisは、RetrotecとInglis Cyclesという2つのネームバナーを持った稀有なフレームビルダーで、製造するほぼすべてのフレームはカスタムサイジングで、今なお生まれ故郷のナパで一本ずつ、正しく製作をしています。 このFunduroと名付けられたMTBフレームは、近年のRetrotecにおける最大のヒット作になっています。 競うこと(コンペティション)は楽しいということをちゃんと知っているCurtis本人ですが、このフレームコンセプトはライドをより楽しもうに寄せきって設計されました。 140mmトラベルのサスペンションフォークと、27.5インチホイールの組み合わせで構成されており、近場でのトレイル遊びに、里山ライドに特化した最高の山遊びバイクになっています。
ちなみにRetrotecのフレームはトップチューブの選択が可能で、シンプルなラウンデッドスタイル、ダブルのパイプをラウンデッドさせたTwin(上の写真)、そしてさらにはもう一本加えたTripleという仕様も選べ、個性的なバイクをお探しのサイクリストにはぴったりではないでしょうか。 ちなみにその乗り心地は全くといってほど癖がなく、個人的に今まで所有したMTBの中でも、一二を争うほど乗りやすくて、楽しいフレームです。 ぜひ次の「1台」の候補にお見知り置きください。


SyCip Designs Ti Gravel

Sycip Designsのフレームビルダー、Jeremy Sycipは可愛い二人の子供と優しい奥様に囲まれ、豊かな自然があふれるカリフォルニア州 サンタローザにて、日々フレーム、時に “家具” などの製造を行っています。(そのためにあえて”Bike”ではなく”Designs”で活動をしています。 まぁ簡単に言えばセンスの塊ってことですが。) ちなみにクリスキング社のデザインマネージャーであり、今回のオープンハウスマネージャーであるJay Sycipは、クリスキングに入社するまで、2人でSycip Designsの共同経営していました。
Jeremyは今回のオープンハウスに、特殊なアノダイズド手法を用いてフィニッシングをした、チタン製のグラベルフレームを持ち込んでいました。 シートチューブとダウンチューブにブランドロゴであるSクラウンを繰り返したパネルデザインはとてもイカしてます。 さらには、お手製のオリジナルチタン製ステムにも同様の仕上げが施されています。 またSram AXSコンポーネントを搭載しているため、シフティングケーブル類はいっさいなく、スッキリと見えますが、あえてブレーキラインだけはメンテナンスサービスがしやすいようにとすべて外付け、露出をさせているところもその心配りがニクイのです。 基本のバイクスペックは700cにしては太めの、48mmタイヤまで装着可能なオールマイティなグラベルバイクになっています。


Simple Bicycle Co. Hardtail

アメリカが誇るフレームビルダー、そして業界人が知る人ぞ知る、Oscar Camarenaが主催する、Simple Bicycle Co.は典型的なビルダーのためのビルダーとも言えるかもしれません。 Doppo HPDやDoppo Racerは彼の手によって生み出されていますし、Wildeを代表する、いくつかのアメリカンメイドフレームを彼が委託製造をしているのです。
当の本人は生粋のMTBer、今年も18番であるチタン製のスーパーモダンなMTBジオメトリーのハードテールトレイルバイクを展示していました。 RetrotecのFunduroと同じく、27.5インチのタイヤですが、フロントサスペンションは150mmトラベルで構成されており、彼の性格というか、なんというか、、、要はスーパーアグレッシブでスーパーファンライダーでありながら、チタン溶接まできっちりとこなしてしまう、恐ろしいビルダーサイクリストなわけなのです。

All Bike Photos from RADAVIST


Chris King New Color for 2023

いやー、とてもいい時間だったと思います。 クリスキングが選りすぐったビルダーたちが一同に集まり、そのパートナーたちを連れてきてくれ、たくさんの美味しい料理と冷たいビールがあれば、楽しい時間はちゃんと戻ってくるということもわかりました。 この数年間の本当に長かった暗黒期から開放され、ビデオだけのオープンハウスを楽しんでいたサイクリストたちも、ちゃんと実際のイベントへと戻ってきたことは本当に嬉しいことです。 SimWorksも呼んでいただければ、いつでも参加できるようにしっかりと準備をしてまっていますし、その他のエキジビターとして参加した、biciclistaOld Man Mountainなど、多くの優良メーカーに直接会って話ができるありがたさも、しっかりと感じることができた最高のイベントだったと思います。

そして、年に一度のオープンハウスで、クリスキング社からの大切なお知らせの1つでもある、2023年のニューカラーが発表されたのでご紹介をいたします。

ビルダーの自転車にもしっかりとアッセンブルされていたのでもうお気づきの方がほとんどでしょうが、今年の色は「ラウンド・ミッドナイト」、セロニアス・モンクが40年代に作曲したジャズ・スタンダードの曲をモチーフにした独特な深青色です。 2023年のカラーラインナップに登場する「ミッドナイト」は、ブラックでもなく、ブルーでもなく、ネイビーブルーでもない、大胆かつエレガントな、変幻自在なフィニッシングはサイクリストの創造性をより深めてくれるのではないでしょうか。 今年の11月中旬から受注が開始され、来年の初頭に販売開始となる予定です。
サークルズでも準備が整い次第、予約受付を開始致しますので、それまでアナウンスをお待ちいただければ幸いです。
もしどうしても待てない!というお客様は、メールやコンタクトからお問い合わせいただけましたら、しっかりと対応をさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

それでは、ライドにとって一年で一番良い季節がやってきていますので、体調管理に気をつけてサイクリングを楽しんでくださいね!

Massage from SimWorks USA, Portland Oregon

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Steven Smith


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