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【BikeToFishing】with Doppo

自転車で行く、春の渓流釣り

夜が明けると早々に自転車を漕ぎ出し、まだ少し薄暗い林道をハブダイナモの明かりを頼りに進んでいく。最初は少し肌寒いくらいだったけれど、あっという間に体は暖まり少し汗ばむほど。1×9スピードで決して軽いギア比ではないMy Doppoだが、不思議とペダルを漕ぐ足取りは軽い。

というわけで先日、今シーズン1発目のBikeToFishingで渓流釣りへ!

バディーはこだまっち。私は2年前に陶芸家の大江師匠に連れて行ってもらった以来、そしてこだまっちは初めての渓流釣りへのチャレンジということで、シーズン解禁から間もないフィールドへ二人で行ってまいりました。

林道を登ること約1時間半、目当てのポイント近くで自転車をデポして装備を整えいざ入渓。幸い先行者もおらず、期待に胸が膨らみます。

こだまっちとは兼ねてから釣りに行く約束をしていたのですが、二人ともルアーで狙うスタイルということで、実は同じシマノのトラウトロッドを手に入れていました。

どちらが先にこのロッドで入魂(*おろしたての釣り道具で魚を釣ること)するか、はやる気持ちを抑えながら源流を釣り上がっていきます。どちらかが先行して釣り上がっていくため、釣れたら先頭交代していこうという作戦。

正直なところ、比較的早い段階で魚からの反応は得られるだろうと思っていましたが、何度か魚がルアーを追っかけてきたもののバイトはなく、無情にも時間だけが過ぎていき、少し焦りが出始めた頃、自分のロッドについにバイトが。

待望の一匹目は綺麗なイワナ。こういった節目の一匹はサイズ関係なく嬉しいものです。

ひとまずボウズは回避できたので気持ちも楽に(笑)。こだまっちにも待望の一匹が釣れ、テンポ良く上流へと進んでいきます。標高が高いのでどんな服を着て行こうか最後まで迷いましたが、陽も出てきて心地よく、おろしたてのRAL Shirtsがちょうど良い具合の天気。

ちょっとずつ魚の付きやすい場所やその日の傾向もなんとなく掴めてきて、ここ良さそうだなぁと思ったところに思い通りにルアーを送り込むことができた次の瞬間、今日一番の手応えのあるバイト。

慎重にやりとりして上がってきたのは良型のイワナ。スケールなど持ってきていなかったので、ランディングネットに印をつけて帰宅後に測ったらまさかの30cm越え。なんと今年一発目の渓流で尺イワナを釣ることができました。まさにビギナーズラック。

昼食を挟んだあと、こだまっちも何匹か追加し、大満足な内容でこの日は納竿することに。

必死になって登った林道を今度はあっという間に下っていきます。良い釣りができた後のダウンヒルは格別。車に戻ってからは、積んでおいた SHIMANO / Vaciland のおかげでキンキンに冷えたドリンクをグイッとやって、帰路につきました。

Doppo ATB / BikeToFishing Style

今回は二人ともDoppo ATBでのBikeToFishingでしたが、それぞれアッセンブルやパッキングのスタイルが異なるので改めてご紹介。渓流釣りは比較的装備が少なく済む釣りだと思うので、自転車でアクセスを検討されている方は参考にしていただければ幸いです。

お馴染みの My Doppo。林道アプローチの際は、先日発売されたSIMWORKS BY NITTO / Burrito Rackにウェーダーを括り付け、上まで登ったらウェーダーを履くスタイル。ロッドはフレームに括り付け、リールやパンク修理キットをOUTERSHELL / Half Framebagにまとめています。

釣りする時はこんな感じ。余計な荷物を作らないよう、ライド時もウェーディングシューズをそのまま履いてアプローチしています。RAL Shirtsは自然に溶け込んで魚に警戒心を与えないようSandカラーをチョイス。

軽装仕様のDoppo ATB 渓流装備

対してこだまっちは初期プロトのATBに、先日POPUP EVENTを開いてくださった tade qui / タデクイ さんの、”cafe racer” フロントバッグ / “Hang out” フレームバッグ / “camp trooper” リアバッグの3点セットで抜かりないパッキング。

しかも!tade qui 細川さんがご厚意でロッドを収納する専用ロールバッグを用意してくれたのですが、これで超スマートにロッドをパッキングしています。羨ましすぎるぞこだまっち。ちなみに、tade quiさんのアイテムは近日中にいくつかストックアイテムのご紹介ができる予定なのでお楽しみに!

リールや着替えなどをリアバッグに、食料やランディングネットをフロントバッグにパッキング。 フェルトソールのウェーディングシューズをアプローチから履いていましたが、ひと足先に使っている SIMWORKS BY MKS / Taco Pedal がしっかり食い込んでストレスなくペダリングできていたのが印象的でした。

こだまっちのスタイルはこんな感じ。

私が着ているウェーダーとは異なり、ウェットウェーディングと呼ばれるタイツ+ゲイターで濡れる前提の服装は嵩張らず身動きも取りやすいため、このまま自転車に乗れるという利点があります。それゆえに荷物も軽装で済みますしね。

ウェーダーを履いたままでも自転車を漕ぐことはできますが、やはり蒸し暑くなってしまうので、アプローチの際はパッキングしておく方が賢明ですね。これからさらに暑くなってくるといよいよウェットウェーダーが優勢になるので、次はそのあたりの装備を整えていきたいなと思いながら、次は何処の渓流に行こうかと思いを巡らせております。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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