Special Thanks / Photo By Kenji Muto a.k.a @muto_photo
転んでもまた立ち上がって、がむしゃらになって走ればいいのです。
すごく楽しかったお台場でのレースを終えて、そう振り返ります。
sfiDARE CRIT JAPANが第二戦で選んだ場所は、東京都お台場にある「シティ・サーキット・東京ベイ」を舞台に激しい戦いが繰り広げられました。
今回、はじての東京進出にsfiDARE CRIT JAPANのさらなる希望が見えた瞬間でもあり、選手も観客もこれほどない顔ぶれにsfiDARE CRIT代表児玉利文氏の背中もいつになく、貫禄が見られます。
僕も会場に足を踏み入れ、いつも迎え入れてくれる仲間に挨拶をし会場内を見てまわります。
DJを務める八代さんが(通称:ヤッシー)心踊る音源の調整をされている様子や選手たちが自身のレースに向けたバイクチェックを真剣にする姿も見受けられます。
ここでお一方ご紹介をさせていただきます。
丁寧にsfiDARE CRITのお守りを貼っている様子がありますねっ。
数年前記憶の片隅ではあるのですが、名古屋の街を走っていた際に突然横から「へい!おはよう!」と見た顔じゃないなぁと心の中では思っていたのですが、颯爽に走っていく姿を今でも覚えています。
そう彼の名は、ユウキくん。
名古屋の街に生きる男で休日にはお気に入りの場所を見つけては、固定ギアバイクでスローライドを楽しんでいる一人です。
そんな彼の親友でもあるもう一人の男。名古屋を中心に老いも若いも関係なく(女の子も大歓迎)「アーレーキャット」を軸に固定ギアの楽しさや豊かさを彼なりのローカリティ魂をもって、名古屋の街を灯しているその名も「東海固定歯車滑草団欒会」の代表でもあるルーくん。彼は八代さんとはまた違うエッセンスでDJをかましておりました。
「ルーくん、肝心の写真がなくてごめんね、、。次戦の京都でもDJ頼みます!汗だくの中、温かな応援ありがとう!」
というわけで、皆様名古屋で街を放浪する際は愉快で心優しい仲間があちらこちらにいるので、是非とも”東海固定歯車滑草団欒会”もどうぞよろしくお願いいたしますっ。
子供をお手本に
礼儀正しく、大人になった今でもその気持ちを忘れてはいけないと思うのです。
それは子供が一番のお手本で鏡だと思っています。
子供達はスタート位置の確認をし、各々が安全にサーキットコースを滑走していきます。
中には、大人も負けてしまうような軽快で格好いい走りをするお子様もいましたよ!
子供達は安全に、楽しみながらお台場のサーキットコースをひたすらに走る姿が印象的でしたねっ。
全国の子供達へ、是非僕も私も自転車に跨ってコース内を走ってみたい!というご家庭がありましたら遠慮せずにsfiDARE CRITの門をノックしてみてくださいませっ!
予選が熱い
今回のコースラインナップは、1周約420mで予選を12周回で走っていきます。(3組目からは8周回に変更)予選は5組まで設けられており1位〜5位までが決勝戦へ進出できます。
試走では、選手各々が滑走してコースの特徴を掴んでいきます。個人的な意見ですが、一番は試走でどこまでレースに向けての感覚を掴めるかが肝ではないかと、毎度のレースを通じて思うところがあります。
今回においては、コーナーリングをどれだけ省エネで且つペダリングを殺さずに安定して走り続けられるかが重要だなぁと分からないなりにも考えて試走に取り組んでおりましたっ。
それでは、宇野ちゃんも予選を大いに走ってきましたのでその模様も交えて全選手の熱い激動をご覧くださいませっ!
もう予選1組目から目が離せませんっ。
レース本番では、小雨がパラパラと降る中、選手一同フル回転でサーキットコースを駆け巡ります。
途中先頭集団では、落車もあり後方の選手が順位を上げていくシーンもあったり、抜きどころが限られているとはいえ雨を味方に冷静さを保てば、順位を上げられるチャンスも雨粒の数だけありましたね。
宇野ちゃんも、路面の状態をみながら空気圧を下げて挑みました。
それと、親友でもある渡辺卓人氏(通称:なべたく)からも「宇野ちゃん、雨降ってるから落ちついて走れば勝てっから!!」と助言をいただき、その声かけの通り、選手の隙間を縫いくぐりギリギリ5位で予選を通過することができましたっ。
悪天候を好転に
お台場がピンチです。。
順調に予選の2組目まで問題なく、レースを進めていたのですが。
突然の雷雨に見舞われ、児玉氏から一時中断のアナウンスが告げられました。
しかし、天候だけは変えられなく選手も一時はザワつく場面もありましたが、みんな落ち着いて再開することを信じ空を見つめておりました。
そのおかげで、雷雨も落ち着き無事に予選を再開することができました。
気を取り直して、雨なんてどうってことない悪天候が嘘のような豪快に機敏に走り抜く選手たちを再生ボタンを押して、早送りなしでご覧になってくださいっ!
実際に間近で観戦するレースは、本当に感動します。
選手の息づかいや地面とタイヤの摩擦で響く音、選手にとっては何よりも間近で観てくださる観客の声援が一番のエネルギーだとも分かっていただきたいものですっ!
毎レースごとに成長を遂げている東京都生まれの落合 裕紀氏(通称:オッチー)は、いつもながら元気で明るくレース中でも一人だけ笑みを浮かべながら滑走する姿が印象的な選手です。
決してふざけているつもりではありません。(笑)
オッチーなりのパフォーマンスといいましょうか。
彼は冬場になれば、シクロクロスのレースにも積極的に奮闘する生粋のレーサー野郎です。
オッチーとの出会いは、約2年前にsfiDARE CRITの会場で挨拶をしたのが始まりでした。
現役の大学院生でもある彼は、こんな僕にとても気さくに会話をしてくれて「これからもよろしくお願いします!」と気持ちのいい一言で毎レース会うたびに、その一言が聞きたいが故に宇野ちゃんはオッチーに歩み寄ってしまうのです。
「オッチー、これからも変わりなくどうぞよろしくっ。」
決勝戦へ
泣いても笑ってもこれが最後のショータイム決勝戦です!!
予選を勝ち抜いた選手たちが、どのような展開でお台場の空のもとに記憶を刻んでくれるのでしょうか。
スタート直後に、第一コーナーにて落車ですっ!
約25名の滑走となりますと、コース幅の調整が難しく路面も濡れているためどうしても選手自身焦りも感じられた様子でした。
それでも、レースは続き先頭集団から離れるまいかとどんどん周回を増すごとにスピードが上がっていきます。
途中、先頭集団から離れていく選手は自動的に足切りが宣告されます。宇野ちゃんも5周も走ったかというぐらい、体感的にはあっけなくレースから降ろされてしまいました。
傷だらけの彼は、誰なのだろう。。。
sfiDARE CRITを何度か挑戦させていただいておりますが、この長身で爆走する彼を見たことがないなんて、。
「ゼッケンナンバー:080」彼は新生なのかもしれない。
また次戦の京都でも、必ず顔を出すに違いないと踏んでいるのでその時に彼に直接コミュニケーションを図ろうと考えてます。
だけれども、彼の走りはすごく最初から最後まで伸びやかに美しく走り切る姿は、応援する僕たちにも力をくれました。
「優勝、おめでとうございます!!また会える日を楽しみにしています。」
最後に
お台場でまたレースがしたいです。
ただただ、今パソコンと睨めっこをしててもあの瞬間が蘇ります。
もう”楽しい”の一言でしか表現ができないです。
創造性を欠いてしまう言い方ですが、本当にチャレンジした人にしか味わうことができないってそういうことかと感じるのです。
僕はみんなに、レースに出てほしいとは言いません。
その人が”これだ”と思えるものを手でかき分けながら、成功も失敗もたくさん繰り返してほしいです。
なんだか偉そうな発言をしちゃってますが、宇野ちゃんもまだまだ未熟者の一人ですのでこれからも探究心を忘れずに、そして前向きに突き進んでいけたらと思います。
それでは最後に、sfiDARE CRIT JAPAN アイ・ラブ・ユー。
宇野ちゃんより