写真:宇野 翼
宇野ちゃんは夏の訪れに敏感なのです。
とにかく”好きなことをとことんやり切ろう”という心の声を胸にしまい、日常も非日常もずっと相方でいてくれる自転車と共に夏を駆けます。
宇野ちゃんのド定番と言ってもいいでしょうか、、。
お気に入りの自転車を輪行袋に忍ばせて、公共交通機関を利用して静岡県は”熱海駅”で下車をします。
そこに降り立てば、時間が許す限り遊び尽くしたいという思いがあふれ、僕は手拭いをおでこにギュッと結び、六角レンチや携帯用スパナを手に持って前輪をしっかりと固定し、ハンドル周りを再確認して遊び道具をフロントラックに括り付けるのです。さあ準備万端ですっ。
これからが旅の本番ということで、汗が滴る暑い熱海から乾杯の鐘を鳴らすべく”横浜”まで、約90kmの宇野ちゃん紀行をどうぞ最後までお楽しみください!
もちろんその様子を切り取るのは恒例ともなりつつある宇野ちゃんのマイカメラで。(写ルンです)
ライドは人生そのもの
風が心地よく、清々しい気持ちになります。
もう他には変えられないというか、一心同体という言葉がきっと合っているのかもしれません。
道ゆく光景は、自転車に跨がれば特別な風景に変わります。
心と体で対話をしながら、ひたすらに蜃気楼が走る道を走っていけば、自然と汗が滴り落ち息も少しずつ上がっていきます。
ごく当たり前なことなのかもしれないのだけれども、そうした身体の合図に感動ができる自分自身がいます。
自転車は心が思う方向へ導いてくれます。
そして、最後まで付き添ってくれる優しい乗り物です。
僕はそう思います。
宇野ちゃんの足取りがだんだんと軽くなっていきます。
夏休みシーズン真っ只中の国道1号線を突っ走れば、喉も渇き一呼吸おこうと道端の自動販売機近くで日陰を見つけます。
ピントが合っていないライフガードと羊羹を手にして、一気飲みと一気喰いですっ。(笑)
自転車で道を漕ぎ進めていけば、自然と小腹が空くのです。
おやつはライドの醍醐味です。いつもサドルバッグの中には甘い羊羹やビスケット、コンビニで足早に買う冷凍パインアップルが宇野ちゃんのベスト3として入っていますっ。
そんなあまり特別でないことも、特別に感じられちゃうことがライドの幸せなのです。
スケートボードは楽しい
スケートボードに出会ったのは、約2年前のことです。
それまでの宇野ちゃんは、特に趣味がなくつまらない男でした。
そうした自分を変えたいというと少し大袈裟なお話ではありますが、それぐらいの気持ちで”メディテーション”できる時間も必要ではないかと。
そんなある日に、身近に感じられたのがスケートボードだったというわけです。
とは言いますが、スケートボードはすごく難しいです。
何度も転んで、何度も怪我をします。。
それでも、気づいたら早いもので2年という月日が経過しておりました。
毎日滑りっぱなしの日常は難しいのですが、ふと時計を見れば朝から晩までっということも。(汗)
今回の宇野ちゃん紀行スタイルです!!
リュックサックは背負いません。ジャージも着ませんっ。(謝)
メインは遊び道具と主役級である2つのカリフォルニア生まれの相方、OUTER SHELL ADVENTUREのHalf FramebagとExpedition SeatpackをMASH AC-1に装着させております。
ご心配なかれ、この子たちはずっと最後まで宇野ちゃんのライドについてきてくれます。
道中は基本舗装路であるので、ご心配無用で走ってはいるものの、途中アスファルトがガタガタなところでも固定力抜群でライドのストレスは0%でしたよっ。
「見たことない顔だなぁ。。」と強い眼差しがあります。
神奈川県は茅ヶ崎界隈にあるスケートパークにお邪魔してきました。
こちらの写真に映る素敵な親子は、とても仲が良く二人で「こうじゃないか?」とか「いいや、もっと強く弾いてみれば?」なんて。
スケートボード親子塾が繰り広げられておりましたよ。
そんな中、僕もパークの方に向かい板の上に乗り四輪を滑らせます。いつもと違うセクション(障害物)があり、いつもと違うスケーターが目に映るのです。
みんながそれぞれ得意な技で歓迎をしてくれます。
宇野ちゃんも同じように交じって、不得意な技を何度もチャレンジします。たくさん転んだり、まだまだと思い再びチャレンジするの繰り返しです。
ちょっと専門的なお話で、チャンネルを変えられそうですが、、、(変えずにそのままでお願いします)
目の前に白いボックス(高さが大体30cmほど)がありまして、そのボックスの上にオーリーで飛び乗って最後着地でフィニッシュという段取りなのですが、これがまたムズイ、、。
「あかん、あかん。」
「もう17時じゃないか。。。(炎)」
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものですよね。
宇野ちゃんの心はずっと少年でした。
何本、美味しいお水を飲み干したことだろうか。
何度、スケーターたちに鼓舞されたことだろうか。
そう、答えは”続けよう”なのです。
これからも僕は、変わることなくスケートボードにのめり込んでいきたいです。
上手に滑れるように頑張ろーー!
ビールよし、横浜よし
横浜ランドマークタワーがお出迎えです。
横浜は好きな場所です。
はじめて訪れたのは中学生の頃。陸上のジュニアオリンピックに出場したことを思い出します。
結果はズタボロでしたので、非公開とさせていただきます。
もう、苦い思い出でしかない地に再び訪れることなんて。そう思っておりましたが、サークルズとの出会いから8年後の昨年、9月に開催された”CMWC 2023 Yokohama”という今でも鮮明に記憶が蘇るあのイベント。
そんな余韻に浸りつつ、宇野ちゃんの脳内では竹内 まりやさんの「元気を出して」が駆け巡るのです。
苦い思い出も、ビールの苦味であるならと横浜の地で乾杯音頭です。
こちらの美味しそうなビールは、横浜は桜木町駅からほど近い場所にお店を構えるUMAYAさんで。横浜ビールの醸造所が併設されており、目の前で人の手で丁寧に作られた美味しいビールが堪能できます。
ローカルビアカンパニーである横浜ビールは経験豊富な醸造士さんたちの努力により、人々に愛され続ける綺麗なビールをと今この時にも、未来への醸造が作り続けられています。
宇野ちゃんも、もう「乾杯!」という前からビアカウンターで注がれる横浜ビールに酔ってしまっています。
今回いただいた”アルト”と言われる琥珀色のビールは味わったことのないほどまろやかで香ばしく、ほのかに甘さも感じられる美味しいビールでしたよっ!
横浜に観光や出張の際は、気軽に立ち寄ることのできる温かな場所ですので、皆様もぜひどうぞ。
仲間はいいもの
横浜という場所は心を穏やかにしてくれます。
記念すべき、とっておきな一枚なんですが、実はみんなが”はじめまして”という存在であるということ。
まずはじめに、ご紹介をする人は工藤 葵氏(工藤ちゃんと呼ばせてね笑)
工藤ちゃんは、元々看護師さんであったのですがいつしか”ビール”を通じた表現に心を奪われてしまったみたいですっ。
そうして、ゴクゴクとビールを飲むかのように時は過ぎていき気づけば、横浜ビールの広報として今現在フル稼働で頑張っております。
ここ最近では、自転車で仕事場まで向かい仕事中にも自転車は欠かせない存在と言っていましたねっ!
きっとこれからも、自転車から見える景色に惹かれていくのであろうと想像をすると、なんだか嬉しい気持ちになります。
また、広報だけでなく別の顔も持っていて写真や文章も手がけているんですって!
「宇野ちゃんも、もっと頑張らなくては。。」と思うこの頃です。
「工藤ちゃん、素敵な乾杯をありがとうー!また、UMAYAで!」
お次は、横内 勇人氏(あだ名は考え中)
横内さんは、東京が出身で横浜ビールに勤める前は大手食品メーカーにて営業職に携わっていました。
マーケティングや商品開発などを学ぶ日々でしたが、地方で巡り合うクラフトビールに惚れ込んでしまったようですっ。
そして、営業職の力は今の大きな源ともいえるようで、横浜の地でビアバイク(オランダ発祥)を活用しながら街ゆく人々の心をビールと共に豊かな時間を提供してくれる楽しい現場がそこにはあるみたいです!
横内さんも終始、笑顔で楽しそうにみんなと会話をする姿が印象的でした。こんな僕にも、気持ちよく会話を投げかけてくれるナイスガイでしたよ。
「横内さん、今度は名古屋でゆっくり飲みましょう!味仙に行きましょっ!」
最後のご紹介は、松坂 匠記氏(まっちゃんと呼ばせて)
まっちゃんは、福岡県出身でもっぱらの野球大好き人間ですっ。
宇野ちゃんが盛り上がってきましたので、少し落ち着いてまっちゃんの仕事ぶりを書いていきましょう。
まっちゃんは、株式会社kitafuku(きたふく)という会社の代表取締役を務めております。2019年に奥様と手を取り合いながら起業へと進んでいきます。
本人も、「あまり、、日々のルーティンワークがないんですよね。」と理由があるだけに、まだまだスタートアップ企業であり日々の優先順位がコロコロと変化をしていくそうですっ。
でもやはり、”ビール”に着目した活動に力を注いでおり現在ではビールを作る過程で捨てられてしまうモルト粕を混ぜて作られる”クラフトビールペーパー”の製造を担っているみたく、他にも頭を悩ます様々な人々のために地域の社会実現に向けたサポートをひたすらに続けているそうです。
まっちゃんと、なんともフレンドリーに宇野ちゃんも発言をしておりますが。
それぐらい自然に心を開いてくれて僕にウザ絡みをしてきてくれるなんて。(笑笑)感謝しかないですし、僕もまっちゃんの優しさを学ばせていただきました。
「まっちゃん、来年の甲子園は一緒に同行してもいいですか?」
「宇野ちゃんは、本気です。一緒にイカ焼きを片手に球児を応援しましょう!」
旅の終わりに
旅の最後は、”日産スタジアム”に訪れます。
自分の自転車をじっと見るのです。
ペダルが錆びてきていたり、サドルがボロボロになってきていたり。
「あっ、でも無事に走ってこれたなぁって。」
もっともっと当たり前を噛み締めたいです。
僕にとって”ライド”は人生そのものです。
本当にその通りで、ライドでしか気づけないことが数多くあります。
人への感謝であったり、人との巡り合いであったりと。
これからも自分自身の足取りを頼りに、それを強く信じて自分なりの生き方をしていければと感じさせられた夏休みを過ごさせていただきました。
まだまだ暑く気候の状態も不安定な日本の空ですが、皆様どうか安全に信号機をしっかりと見て、しっかり前を向いて自分を愛していきましょう。
それでは、みなさん最後まで読んでいただきありがとうございました!
冬の宇野ちゃん紀行もお楽しみに。
宇野ちゃん