【BikeToFishing】WILDE Supertramp

自転車にオーダーメイドという世界があるように、実は釣り竿にもオーダーメイドというものが存在しまして、ご縁があってそんな竿を手に入れる機会に恵まれました。

自転車であれば、身長や体重といった体格的な要素はもちろん、どれくらいのタイヤを履かせてどんな路面を走るかといったライダーの希望に応じて、適切な素材のチョイスやジオメトリーの組み立てをもとに、その人だけの一台を作ることができます。

釣りの場合、対象とする魚種やどんなフィールドでどんな釣り方をするかに応じて、ブランクスと言われる釣り竿の芯(シャフト)の部分の素材・長さや硬さを選んで、その人の好みの一本を作れるのです。

今年の早春に行った WONDER HOPPER Vol.2 、そこで知り合うことができたシンさん。自転車はもちろん釣りも楽しんでいらっしゃるということで意気投合したのですが、なんとご自身でロッドビルディングをされているということで、自分のBikeToFishingスタイルに合う一本を作ってもらったのです。

これは自転車で例えるならば、自分自身でフレームを溶接して組み立てると思っていただくと分かりやすいかもしれません。とても繊細な作業が要求されるのですが、快く引き受けてくださり、僕のイメージを形にしてくれました。

そんなシンさん、今年のOMM BIKEに向けてバイクを新調、ハッピーが営む浜松のHAPPY&SLAPPYで無事に組み上がったということで、一緒にBikeToFishingに出向きました。

ちょうどタイミングよくHAPPY&SLAPPYでイベントを開催中だった釣(陶)芸家の大江師匠とハッピーもジョイン。夏真っ盛りの中、早朝のまだ暑さが落ち着いている間を狙って行ってまいりました。

ウェーダー(胴長)なんて履いていられない暑さだったので、みんな速乾性のパンツにBEDROCK SANDALSというスタイルで。自分はひょっとしたらウェーダー履くかもと思ってショーツではなく山と道のLight 5-Pocket Pantsを履いてそのまま入水していましたが、気づいたときにはもう乾いているので、夏の水辺でのアクテビティーには本当におすすめ。

気になる結果はシンさんの名ガイドのおかげで無事に全員安打。何気に初めて釣る魚種だったので、色々と新たな発見があり、自分の釣りの引き出しも増えた気がします。何より作り手の目の前で作ってもらった竿を曲げることができ、これまた良き釣行となりました。

WILDE Supertramp x BikeToFishing

というわけで、無事に完成したシンさんのニューバイクをバイクチェック。

普段から楽しんでいるBikeToFishingや、OMM BIKEの参戦も考えてWILDEの Supertramp / スーパートランプ をチョイスしてくださっています。

ハンドルはSimWorks x Golden Pliersが生んだ名作 Ramble Bar / ランブルバーをチョイス。規格外の幅の広さは釣り竿を括ったり、荷物が増えたときにもしっかりと押さえ込めて悪路走行も安心。それでいて絶妙なバックスウィープのおかげで上体も起こせます。

釣り人にとってはこのポジションが絶妙で、水辺の様子を伺いながらペダリングするのにドンズバなポジション。自転車の機動力を活かして目ぼしいポイントを効率よく周り、釣果へ繋げるという魂胆(笑)。

タイヤはオンオフどちらもバランスよく走れるようにSimWorksのSuperYummyをチョイス。Supertrampに履かせるタイヤとしてはこれが個人的な最適解。もちろんもう少しトレイルライド向けのアッセンブルにしたいときにはブロックパターンのタイヤに変えて楽しめますよ。

ちなみに、取手付きサドルでお馴染みWTB / Devo Pick Upは車からの積み下ろしや、ポイントにアプローチする際に保持しやすかったりとBikeToFishingでは何かと役立ちます。

WILDEが考える全地形型の現代版オールテレインバイクといえる　Supertramp。機動力を稼ぐ上での走破性、そしてオンオフ問わない万能さはBikeToFishingを楽しむ上でとても強みになるので、始めてみたいなと思っていた方は是非検討していただければと思います。

おまけ

今回作ってもらった竿、スレッドと呼ばれるガイドを固定するための糸がシンさんの粋な計らいでDoppo ATBカラーになっているのがお気に入りポイント。こういう細かな部分も拘れるのが既製品と異なる部分。自転車でも自分のお気に入りのフレームカラーで乗りたいですよね。改めてシンさんありがとうございました！またBikeTo行きましょう！