早朝6時にサークルズ集合で多治見の修道院まで走った3回目の「遊遊ライド」。告知記事はこちら。
梅雨の雨予報で、中止も頭をよぎったけど、なんとか行けるんじゃない?ってことで決行!
内津峠の坂は少し大変だった以外は裏道主体のルートは快適に走れました。

荘厳な空気と、日曜日のミサ
目的地である多治見修道院に到着。9時スタートの日曜ミサはすでに始まってしまってたけど、中に入るとそこは別世界。高い天井とドーム型のメイン祭壇、そして左右に10箇所の副祭壇にはキリストの物語の絵画が飾ってあり、シンプルながら荘厳でした。100人近い方々が日曜のミサに参加されていて、祈りの場において、女性信者の方々がベールをかぶって祈る姿がとても印象的でした。

たまに映画などで見ることはあったものの、初めて参加した「ミサ」。カトリック教会において最も重要な典礼であり、キリストの最後の晩餐に由来し、パンとぶどう酒をキリストの「体と血」として分かち合う聖餐式(せいさんしき)を中心とした祈りの集会です。
ヘルメットを脱ぎ、式次第の冊子を見ながら進行していくミサを見守りました。
なぜ、多治見の地に修道院があるのか?
多治見修道院は1930年(昭和5年)、カトリック神言修道会(神言会)のドイツ人宣教師モール神父によって設立されました。

当時すでにJR中央線の名古屋-多治見間は開通しているとはいえ、なぜこの場所に修道院ができたのかちょっと疑問に思ったので調べてみたところ、そもそも修道院とは世俗から隔絶されて自給自足ができる場所に作られるものであり、記録によると、日本の修道士を育成するための「中央修道院」として、日本列島の中央に位置する多治見が選ばれたそうです。
確かに国道19号から少し登った場所にあり、当時は入口の門から土岐川を見渡す美しい田園風景が見られただろうと想像できたし、すぐ隣には名刹である虎渓山永保寺があり、周りに古墳も多いことから、古来から気のいい場所であったんだろうと思います。
修道院とワインの深い関係
今回のライドのもう一つの大きな目的。それは、修道院の売店で売られている「修道院ワイン」を買って飲んでみることでした。
なんでもルーツを探るのが好きなので、個人的ワインブームが来ている中で、旧来のワイン醸造スタイルが見られる場所に行ってみたかったのです。
キリスト教において、ワインは単なる飲み物ではありません。前述の通り、ミサにおいて「キリストの血」となる不可欠なものです。そのため、中世ヨーロッパの修道院では、ミサ用のワインを切らさないよう、敷地内でブドウを育て、ワインを醸造する自給自足の体制が築かれました。

修道士たちは「神へのより良い捧げ物」を造るため、土壌や気候が味に与える影響(テロワール)を何百年にもわたって記録し、剪定や熟成の技術を磨き上げました。現代の私たちが美味しいワインを楽しめるのは、世間と隔絶されたヨーロッパの修道院が「ワイン造りの研究所」として機能したおかげなのです。

日本でも同様にが太平洋戦争の時期に、海外からのワイン輸入が途絶えた際、多治見修道院で造られたワインが、ミサ用として全国の教会へ供給され、日本のカトリック信仰を支えたそうです。
現在では、社会福祉法人との協力のもと「小牧ワイナリー」として障害のある方々がブドウ栽培から醸造までを引き継ぎ、その歴史あるワイン造りを現代に繋いでいます。
美しい景色と「ワインフェスタ」
知識だけでなく、実際に行って体験して、風景を楽しんだ後なら、とてもリアルに感じられる話であり、これからはワインを飲む時に修道院のことを思い出すことになりそうです。
教会でワインを買った後は、多治見駅近くの土岐川沿いで飲んでみました。


毎年秋(例年11月頃)には、修道院の美しいワイン畑で「AJUワインフェスタ in 多治見修道院」が開催されています。写真で見る限りとてもいい雰囲気なので、行ってみたいお祭りとしてチェックしつつ、帰りの輪行電車に揺られたのでした。
遊遊ライドは面白い目的地を目指す遊びのライド。またやりますので都合が合えばぜひご参加くださいね。




