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【えぞを漕ぐ DAY2】ひとりで峠を登るなんてクレイジーだと思った話と、北東の果て

おはこんばんちわ!ちゃんマイです!

北の大地で過ごす第二章、えぞ日記。
エピソード1はお読みいただいたでしょうか。クマに怯え、テントの中でうずくまるように眠り、なんとか1日目を終えたところでした。

スマホの充電切れでルートのログが取れていなかったので、手書きログ、もとい「ツーリングマイップル」を置いておきます。ちゃんマイ版ツーリングマップル、ということで。

1日目、黄色い線の部分を走りました。だいたい40kmくらいですね。

ちなみにピンクのマーカーは、何年前なのか、カモちゃんがすでに走っているラインです。

DAY2 AM5:00

目が覚めて自分が生きていることを確認。
早々にテントを畳み、今日の旅路の身支度を始めます。朝早くから来ていた優しい雰囲気の管理人さんに、昨晩払えなかった宿泊費800円を支払い、そそくさと野営場を後にしました。

そういえば、疲労と焦燥に駆られながら走った昨晩の坂道で、立ちゴケしたんだった・・。自分の身体には、ちゃんと昨日の名残が残っている。

怪我をした時は、バイ菌が入らないように、またテントや洋服を汚さないように、すぐに手当てをします。わたしも昨晩のうちに処置しました。
そんな応急処置が学べるファーストエイド講習は本当におすすめです。自転車乗りには絶対受けてほしい!ツーリングをする上で必須の知識です。何より自分の身と、自分の仲間の身を守れるのは自分だけ。これはできるようになっておきたいですよね。
定期的に開催しているので、気になる方は声を掛けてくださいね🩹

「何事も計画がすべて」という田中さんの言葉が頭の隅にちらつきながら、今日こそは計画的に動こうと心に決め、まず朝のエネルギー補給に向かった先は「ウトロ漁協婦人部食堂」。十二の用品店のここたさんに「安くてうまい!」と聞いていたので、ぜひ行ってみたかったのです。

ごはんが見えないほど、いくらとサーモン・焼きしゃけがぎっしり

地元の海で獲れた新鮮なごちそうをいただきます。
大好きないくらが分厚く乗った親子丼をチョイスしましたが、お隣のおじさんが食べていたホッケ焼きも、見たことないくらいふっくらしていて、おいしそう・・・・・・。

なるほどね

知床峠チャレンジ

お腹を満たしたところで、いざ今回の第一目標である知床峠へ。
ウトロを出るとすぐ峠道に入り、ゆるゆるとした坂道をひたすら登ります。

前方から、海外から来たであろう陽気な自転車乗りが、
「Let’s GOOOOOoooo」
と声を掛けくれながら通り過ぎていきます。その勢いの良さに元気をもらいつつ、まだまだ山頂まで遠いのだろうと察しました。

一人で走る峠はこんなにも静かで、こんなにも長いのか。
しんどいことそのものよりも、そのしんどさを誰とも共有できないこが、じわじわと効いてきます。一緒に走る仲間が恋しくなり、心が折れかかったところで、第一休憩ポイント。

熱中症になりそうだったので頭から水をかぶり、走る気分が戻ってくるまで、カモちゃんに借りたツーリングマップル2013に書き込みをしました。

ペンを動かしているうちに、少しずつ呼吸が整い、気持ちもシャンとしてきました。ほどよく疲労がやわらいだところでまた走り出します。

一人で走る楽しさは、自分のペースを自分でつくり出すことなのかもしれません。

息を切らすように歌を歌いながら、しばらく漕ぎ進めていきます。すると再び前方から、海外から来たであろう陽気な自転車乗り②が
「YEAAAaaaaahhhhh!!!」
と声を掛けてくれながら通り過ぎていきます。これはもうすぐ山頂でしょう。

山頂でした!

天気が良いとここから北方領土が望める。曇りなのは残念だけど、ギラギラに晴れていたら果たして登り切れていたのか・・・

グリーンのオートバイに乗った優しい声のおじさんに写真を撮ってもらい、あとは下るのみ。登っている時には永遠のように感じましたが、下りになると一瞬です。自分にも少し余裕が戻ってきたのか、車の中から手を振ってくれる人や、同じ二輪仲間というシンパシーを感じるグッドサインを送ってくれるオートバイの人とすれ違うたび、元気をもらいます。一人だけどひとりじゃない!
体感30秒のくだりを駆け下り、羅臼(らうす)という町に辿り着きました。

本日の宿です。わやちゃんに教えてもらった、お気軽屋
昨日の反省を踏まえて、峠を登る前に予約しておきました。一人には贅沢すぎる広さと什器。最高!すぐにでも寝転がりたくなる衝動をぐっと抑えます。まだもう一箇所、行きたいところがあるのです・・。

北東の果てを目指すのだ!

そして目指すは、北東の道の果て。どうやら野良温泉があるらしいのです・・!
人間の性なのか、野生の本能なのか、日本人としての使命感なのか。「日本の輪郭」は目に納めておきたい。
下ろせるだけの荷物を宿に下ろし、体が冷めないうちに今度は北東へ走り出します。

羅臼昆布という高級昆布でも知られるこの辺りは、まさに漁師の町。右手に海、左手に山。景色は贅沢すぎるほど贅沢なのに、やることはひたすらペダルを回すのみ。

そして到着、道の最北東。厳密にはこの先にも徒歩で進めますが、道はここで終わりです。(そしてこの先は、本格的なヒグマの住処になります)

そして最果ての野良温泉、『相泊温泉』。

大自然の中で、いつも以上にまっさらな気持ちで湯に浸かる幸せ。知床峠を登ったことも、ここまでの道のりが果てしなく長く感じたことも、遠い過去のように感じてしまいます。

本日貸切でした。ラッキー

ようやく流せる1日分の汗と疲労をゆっくり解いて、最高に気持ちいい。波音と潮の匂い、海を間近に感じながら入れる温泉はなかなかないでしょう。良い経験ができました。

野良温泉いえど、道からは見えないようになっていて、ジャーニー・ハイになっているので羞恥心はあまり感じませんでした。むしろ自然の姿のまま自然に溶け込むのは、他に何と例え難い開放感があります。ちなみに混浴という噂もありますが、現在は男女別で仕切られていますのでご安心ください。

宿に戻る頃には、とっぷり暗くなっていました。
宿のおっちゃんに誘われて、セコマこと北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」のおつまみと一緒に一杯🍻(いえ、二杯飲みました)

今日のツーリングマイップルはこんな感じ。

走行距離約80km、獲得標高900mぐらいと思います。
知床峠は標高738mで、海から峠を目指すSea to Summit ならぬ “Sea to Pass” なルートです。

予定をてんこ盛りにする癖はなかなか治りませんが、宿を最初に決めておいた点は今日の自分を褒めたいと思います。今晩はしっかりと守られた建物の中で、おやすみなさい。

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ちゃんマイ!
福島舞花

よなよな深夜ラジオを聴いていますアクティブなネクラ。自転車でゆる〜っと走って焚き火をするのが好きです。プリンは一口で食べれます。3年目に突入しました。
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