横山誠

1F General Manager

横山 誠

Yokoyama Makoto


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自転車はじめて、気付けば18年目。車輪が回れば世界も回る。
大好きなのは、MTB。でも家には、全車種20台くらいございます。
駐輪場に暮らすこと数年、走りも、生活もシンプル&スマートを目指します?

Bikes:

makoto_bike01

HunterCycles/ Gopher
【詳細】
DSC_1285

Cielo/ Sportif Classic
【詳細】
DSC_1285

Independent Fabrication / FACTORY lightweight
【詳細】

【PIT TIPS】ディスク教本 vol.1 
–ディスクブレーキの○とX–

 
最近、ご質問をいただくことが多くなったディスクブレーキ。
 
そのシステムにはメリットもデメリットも存在しますので、その使用用途に合わせて適時最良のモノを選ぶ必要があります。
 
では、「どのように選べば良いのか?」「モノとしてどのように違うのか?」などディスクブレーキにまつわるエトセトラをこれから数回に分けてお伝えしていこうと思います。
簡単なところから参りますので是非ともお付き合いください。
 
まずは、一番簡単な「ディスクブレーキとはなんぞや」といったところから始めていきましょう。
 
ディスクブレーキとは、走行中の自転車を止めるための制動システムの一つです。
形状的にはこんな感じ。
 
 
車輪の横にディスクローターと呼ばれる円盤とキャリパーと呼ばれる本体がついています。
 
 
この構造は、車やオートバイ、鉄道などにも採用されていて最も採用されているブレーキではないかと思います。
スポーツ自転車での採用率は年々増加の一途辿り、現在では控え目に言っても完成車の半分以上には採用されています。
 
では、そのメリットやデメリットは何でしょうか?
 
メリット
・悪条件な天候でもリムブレーキに比べて制動力の低下が少ない
・制動力自体も大きいので長時間のライドでも疲労が少なくなる
・車輪を形作る部品であるリムから、ブレーキに関わる仕事をなくすことができる
・雨の日に乗ってもタイヤサイドが汚れない
 
デメリット
・リムブレーキに比べて重量が重い
・価格的に少し割高である
・全てが専用品となることが多い
・規格や仕様が細かく分かれていて解りにくい
 
パッとあげるとこんなところです。
デメリットも多く、その中には重量が重くなるという自転車には天敵と言える項目まで存在するにも関わらずその採用率が増えていくのはなぜでしょう?
僕が思うところでは、特筆すべき以下二つのメリットが存在するからではないでしょうか?
 
・悪条件な天候でもリムブレーキに比べて制動力の低下が少ない
・車輪を形作る部品であるリムから、ブレーキに関わる仕事をなくすことができる

 
この二つのメリットで、他のデメリットはあっさりと目を瞑ることができます。
それでは、もう少し掘り下げてみましょう。
 
・悪条件な天候でもリムブレーキに比べて制動力の低下が少ない
 
これは、最大のメリットだと考えます。
リムブレーキは、リムの側面にブレーキシュー(ゴム部分)を押し付けた摩擦で止めていますのでむき出しになったブレーキシューは、雨や泥など気象条件や路面条件による悪影響を高く受けます。
 


 
それに比べて、ディスクブレーキは、キャリパーの中に取り付けられたパッドをこれまたリムと別の部品であるディスクローターに押し付けた摩擦で止めています。
この部品はタイヤからの距離も遠く、路面の影響を受けにくくなっています。
 

 
二つ目のメリット「車輪を形作る部品であるリムから、ブレーキに関わる仕事をなくすことができる」は、少し解りにくいかもしれません、でも重要です。
リムブレーキに使われるリムは、その構造上ブレーキのシューを受ける部分が必ず必要となりその形状の自由度が制限されます。
さらにシューを受け止める部分は、そのブレーキの力を受け止める強度が必要たなりそれを支える他の部分もそこに影響されます。
しかしディスクブレーキ専用のリムであればブレーキの仕事からは解放され、車輪を形作り回ることに専念することができます。
形も自由度が増しより空力や衝撃分散に優れた形状を取ることができます。
 

 
この二つのメリットからもたらされる走行性能の向上は、リムブレーキではたどり着けないものでありディスクブレーキを採用するにたる理由となるのです。
 
さて、すでに長文となってしまいました。
 
ディスクブレーキを採用するにあたり自転車に求められる仕様や規格などは次回に回すとしましょう。
それでは、また近いうちにお会いしましょう。
 

【PIT TIPS】地球と自転車を繋ぐのはタイヤです
-タイヤの選び方-

今年も残すところあとわずか。
新年をニュータイヤで迎えるべくタイヤ交換なんて如何でしょう?

そんな訳で今日のお話は、シーズン真っ盛りのシクロクロスにも大変重要なタイヤ選びついて書いてみようかと思います。
最終、使ってみなければ解らない部分も多いのですが、それでもざっくりとした方向性などは見つけれるのではないかと思います。

タイヤを選ぶとき重要となってくるのは、まずその交換の目的です。
「消耗したため交換する」
「走りの質を変えるための交換」
「レースなどで使うのでそれに向けての交換」
「見た目の雰囲気を変更するための交換」
などが大きなところになるのではないでしょうか。

では、実際交換するとなった時どこを基準に選んでいくのが良いのでしょうか?
タイヤを選ぶ大きなポイントは、四つあります。
①全体のパターンや種類
②溝の深さやノブの高さ
③コンパウンド(タイヤのゴム)の質
④値段

まず「①全体のパターンや種類」は、
タイヤの用途から決めていきます。
用途とは、メインで自転車が走るところを思い浮かべてください。
オンロードであれば、ツルツルのタイヤが得意ですし、
オフロードであれば、ボコボコしたタイヤがマッチします。
両方というのであれば、その割合に応じて次でご紹介する要件を参考にしてください。

「②溝の深さやノブの高さ」とは、そのタイヤの持つ特徴を表します。
ツルツルのオンロードに向けたタイヤであれば、溝の「ある」「なし」によって特徴が変わります。
溝がなければ、濡れた路面ではあっという間に滑りますが、乾いた路面では最高にグリップします。
反対に溝のあるタイヤは乾いた路面ではグリップが落ちますが、溝があれば接地面から水を排出してくれますので濡れた路面でも安心して走ることができます。

ボコボコのタイヤは、そのボコボコの位置や形によって特性が変わってきます
真ん中のボコボコが密になっていればなっているほどオンロードや固く閉まった地面でのコギが軽くなってきます。
ですが路面に食い込む力は弱くなってきますのでゆるい路面で滑りやすくなり漕ぐ時のトラックションコントロールが難しくなってきます。
そんな事もあり、ゆるい路面でグリップを得るためにはタイヤが地面に食い込むようにノブが高く隙間も広い方が有効です。
ただノブが高くなれば走行時のゴムの型崩れもしやすくなりますので、硬い路面にはいった時、腰が砕けた様なズルズルした感じになります。
この腰砕けの感じは、次のコンパウンド(タイヤのゴム)の質も大きく影響します。

「③コンパウンド(タイヤのゴム)の質」とは、文字どうり使われているゴムの種類によります。
例えばスローリバウンドと言われるような、柔らかいゴムを使用するとグリップに粘りが出ますので地面によく食いつきます。
ただ柔らかいこともありとても消耗するのが早くなります。
一般的に硬いゴムというのはあまり使われておらず、普通か柔らかいかの選択になってきますので、レースのようなハイグリップを求められるシーンには、柔らかめのゴムを選ぶとより良い結果に結びつくと思われます。
当然ながらこのゴムの質は当然、「値段」にも反映してきます。

「④値段」は、文字どうりです。
これは、ゴムの質やタイヤの種類、生産国などによって大きく変わってきます。
相場としては、1本2,000円〜20,000円の間くらいとなっていますので財布との相談が重要です。

コレらの要件を考慮して今の自分が必要とするタイヤを選んでいただければと思います。
さらに深い部分を追求するのであれば、
使うチューブの種類やタイヤのローテンションパターン、チューブの使用・不使用などまだまだ追求できる部分はありますので楽しみながら試していただければと思います。
いや「そんなの面倒くさい」というときは、スタッフに言っていただければオススメをご紹介しますのでご相談いただければと思います。


 

【PIT TIPS】サインを見逃すな!! 
-リムの寿命について–

 
今日もせっせと車輪組。
最高に楽しいです。

今日のご依頼は、リムの寿命が来てしまったのに伴い新しいものに交換となった車輪の組み換え作業です。

「リムの寿命ってなんだ?」

そう、お思いの方も多いかと思います。
そこで今日は、そんな話についてご紹介していきましょう。

車輪を構成する部品の一つリム。
意外に知られていないのですが、ここもしっかりとした消耗品であるという事。
走れば走るほど、ブレーキをかければかけるほど減っていきます。

それでは、どのように寿命を迎えていくのか見てみましょう。

まずは、健康な状態。
円で囲まれた部分に隙間がなく、リムのブレーキが当たる面がまっすぐです。
 

では、次に寿命を迎えたリムを見てみましょう。
 
リムのブレーキが当たる面に大きな隙間がいくつもあり、手で触れてみるとボコボコしています。
これはブレーキとの摩擦によりリム面が削れていった結果、段差ができてしまったものです。 深いところでは1mm以上削れています。
こうなってしまうとブレーキングの性能も落ちますし、このまま削れていくとリムサイドが薄くなって最終的にリムが割れてしまうという大事件につながります。
何もないところで割れるのであれば良いのですが、走行中であったりすると大きな事故につながる可能性もあるので段差ができてきたら寿命を迎えたということで交換です。
 
「でも、どうやって寿命を判断するの?」
 
これは、リムによってまちまちではありますが、下の写真のようにタイヤのスリップサインよろしく、マーキングされているのもございます。
 
 
このように、線だったり点だったりしますが、何らかのマークがされているものは、そのマークが見えなくなったら交換です。
マークのついていないものであれば、指で触った時に波打つ感触が伝わってきたら交換となります。
 
さあ、先ずは、ご自身の自転車をチェックしていただき、「怪しい。」 と思ったらいつでもご相談ください!
 

【ゴリスパ通信】11月26日号
「車輪を組むということ」

 

これができたらあなたも自転車屋になれるかもしれません。

 
そう言っても過言ではない作業、それが車輪組。
自転車メカニックの作業の中でもっとも奥深く、メカニックにとっても楽しい作業「車輪組」。
「車輪組」とは、自転車に使うホイールを組み立てる作業です。

では、なぜこの完組ホイールと言う、メーカーさんで組み立てあるホイールが全盛の時代にわざわざ店頭にて一つ一つ選んで組み立てる手組ホイールなのでしょう。

部品を選ぶにしろ組み立てるにしろ、何もかもを自分で考えなければいけない手組ホイールは、完組ホイールに比べて面倒な行為なのです。

ただただ、価格を抑えたいのであれば廉価版の完組ホイールを選びましょう。
安く仕上がります。

ただただ、プロライダーも使うような高性能ホイールが使いたいのであれば完組ホイールを選びましょう。
値段は高いですが、プロと同じものが使えます。

でも、あなたにとって丁度いいホイールが欲しい時は、手組ホイールを選びましょう。

使用用途を考え。
自分の走り方を考え。
予算を思い。
出来上がりのシルエットを思う。
そして、
ハブを選び。
リムを選び。
スポークを選び。
ニップルを選ぶ。
ここまで来てやっとあなたの手を離れます。

ここからは、僕たちメカニックの仕事です。

選んでいただいたリムとハブから適正なスポーク長算出し、長さが決まったらそのスポークを切り出します。
パチンパチンと1本づつ。

スポークが用意できたら、次は緩みどめを塗ります。
スッスッと一本ずつ。

緩みどめが塗れたら、次は仮組み。
カチャカチャとこれも一本づつ。

仮組が終わったら、次は振れ取りです。
クルクル、ニップルを一個づつ回していきます。

ある程度ニップルを回したら、次はセンターを出します。
ガチャンガチャンピッタ、ハブの真ん中にリムが来るように左右を調整します。

センターをチェックしたら、今度はスポークテンションを測ります。
ギュッギュッピッタ、すべてのスポークが同じくらいの張力になるように調整します。

そして、また三つ前の振れ取り作業に戻り、同じ手順をくり返します。
ご依頼いただいた内容に寄り添えるように、お客様の身長・体重・乗り方・使用する自転車などを考えながら何度も何度も同じ手順を納得できるまで繰り返します。

そうして、出来上がったらホイールを磨き上げ、サインステッカーを貼らせていただきます。
これは、誰がどう組み上げたかをはっきりとお客様へお伝えするための証です。

店頭でご依頼いただいたお客様であればご来店を待ち、
Webにてご依頼いただいたお客様であれば発送させて頂きます。

そして最後に自転車に取り付けられ走り出した時に車輪組は完了します。

それが丁度いいホイールです。
自分で選び頭を悩ませたホイールは、必ずお気に入りの1品となります。
見ていても頬が緩み、
乗ればもっと笑顔が浮かびます。

そんな丁度いいホイールをあなたの自転車に是非セットアップしてください。
難しくてわからないと言う時は、調べて見ましょう、WEBの世界に情報は溢れるほど落ちています。
それでもよくわからない時は、店頭でもメールでもお尋ねください。
年間数百本と組んできた経験から、お客様にぴったりの丁度良いホイールをご提案させていただきます。

皆様からのご依頼心よりお待ちしております!
 

こちらが、無限の可能性を秘めた車輪組への第一歩です。
↓ ↓ ↓ ↓
Gorillah Spun Wheel Building

【PIT TIPS】
ひび割れは、お肌と一緒で痛いのです。
-ワイヤーキャップあれこれ−

急に寒くなってきたここ数日。
ピット作業での手のひび割れが気になる季節となってまいりました。

手のひび割れは、ハンドクリームと自然治癒に任せるのですが、自転車には自然治癒能力がありませんのでメンテナンスをして治してあげなければなりません。

自転車でひび割れとは、何処に?

一番メージャーなのは、タイヤサイドですね。
夏を越え、ゴムが劣化したところに寒さが加わるとタイヤサイドがひび割れてきますのでご注意ください。
これは、パンクの原因になります。

ですが、今日の主眼はタイヤのひび割れではありません。

自転車で他にもひび割れるところ、それはワイヤーキャップです。
金属製のワイヤーキャップが割れることはほとんどないのですが、樹脂製のワイヤーキャップは無理な力が掛っていたり、経年変化によって割れたりしてきますので定期的なチェックが必要です。

一般的にブレーキは金属性がほとんどですが、変速ケーブルに使うキャップは樹脂製のものも多くあります。
ワイヤーキャップは、シマノさんのものだけを見てもブレーキで5種類、変速用で10種類とモデルや使用箇所によって使い分けるようになっていますので適材適所選んであげる必要があります。
カタログを見るとほらこの通り、ワイヤーキャップだけで1ページです。

パッと見ただけでは見逃しがちなこのひび割れ、見分け方の一例として、下の写真のようにワイヤーキャップに隙間が空いていたら要注意です。

この隙間の空いている反対側を見ると、この通り。

ぱっくりと割れています。
これでは、スムーズな変速は望めませんし、大きなトラブル育つ前に交換が必要です。

今回は、同じ樹脂製のものに交換しても良かったのですがGivenalle(RetroShift)のこの部分は、特によく割れますので樹脂製ではなく金属製に交換です。

これで変速もスムーズになりますしよっぽどのことがない限り割れることもありません。
ほんの少しのことですが、この細かな積み重ねがブレーキや変速のスムーズな動作につながりますので、お時間のある時にチェックしていただき、異常があれば交換してくださいね。

最高のライド季節もあとわずか、細かなところにも気を配りスムーズなライドを楽しみましょう!!

【PIT TIPS】猿は使うのではなく回すのです。
 - Monkey Wrenchの使い方 –

 
自転車のメンテナンスにおいて六角レンチの次に登場機会の多い工具が、今日テーマとなる『モンキーレンチ』ではないでしょうか?
 
モンキレンチ、モンキーレンチどちらも呼び方としては通用しますが、日本工業規格によりますと登録名はモンキレンチだそうです。
 
なぜそう呼ばれるようになったかは諸説あるようですが、「モン・キー」という人が発案したなんて胡散臭い話があるほどはっきりしておりません。
異国では、アジャスタブルレンチの方が通じますしね。
 
今日は、その名前はさして重要要素ではなく、その使い方に重点を置きたいと思います。
 
使い方????
 
「ボルトに嵌めて、ガタつかないようになったら回す。」だけじゃないのか?
そう思う方も多いかと思います。
基本的にはそうなのですが、回す向きに対しての工具の向きがとても重要ですのでここだけ覚えておいてください。
 
ズバリこうです。
 

 
単純に向きの話だけです。
調整が効く方の顎が、回す向きに対して下側になります。
 
ネジを締める時も緩める時も守っていただけたらと思います。
 
自転車整備あるあるですが、工具の間違った使い方や調子の良くない工具を使ったりすると必ず使っている工具よりも価値の高いものが壊れますのでご注意ください。
 

【PIT TIPS】私が全て防ぐ!! – バルブコアについて –

 
日常行うメンテナンスで最も機会の多いものは何でしょう?
 
もちろん「空気入れ」ですよね。
 
ママチャリなどの日常使いの自転車では、最低2週間に1回
スポーツ車ならば、ライドに行く前には必須のメンテナスですよね。
 
そんな、よく触れる機会のある空気入れの作業ですが、その空気を止めているバルブについて詳しく触れてみようというのが今回のテーマです。
 
まずは、バルブの種類について。
 
写真向かって左側から。
英式・米式・仏式となっています。
 
 
近代以降、覇権を争って来た国々が独自の規格を繰り出した結果、三種類が定番となっています。
正直、これ以外を見たことはないのでこれが全てと言っても問題ないかと思います。
 
 
続いて、それぞれの仕様についても少し触れておきましょう。
 
まずは、英式から。
 
 
ママチャリに使われている馴染み深いバルブです。
その利点は、構造の簡素さにつきます。
分解写真の方を見ていただけるとわかりますが、簡単にバラバラにでき、なおかつ空気を止めるのは虫ゴムと言われるゴムの筒のみ。
英式バルブで何か問題が起こる時はほぼこの虫ゴムです。
弊店の修理でも、「パンクだと思ったら虫ゴムがダメになっていました」と言うのは、よく持ち込まれる修理の代表格です。
 
次に米式
 

 
自転車では、MTBやATBによく使われているバルブです。
この米式バルブは、車やオートバイと同じ仕様になっており、ガソリンスタンド空気を入れることができたり空気圧の管理がしやすいと言った利点があります。
 
何故、MTBやATBに多く使われているかと言いますと、タイヤの中に入ったチューブはタイヤが回転するたびに常に中で引っ張られる力がかかっており、その引かれる力は空気圧が低くなればなるほど強くなります。
そしての引かれる力は、唯一リムの外に出ている部分であるバルブの付け根にかかってきますので、ロードなどに比べて空気圧の低いMTBやATBでは、その力に抵抗するためバルブが太い方が良いということになるのです。
 
その理論でいくと、シクロクロスもチューブを使用するのであれば米式の方が良いのでは?となるところですが、単純に太くなれば重量が増すことやスポーツ車の誕生はヨーロッパ、700cでは米式バルブの通る穴が開いたリムがなかったりと言ったところでシクロクロスには使用されません。
まあ、MTBやATBでも仏式を使うことは多々ありますので、このあたりはそれほど厳密ではありません。
ただ、リムによっては米式バルブが入らないものがありますので、その都度ご確認いただくのがよろしいかと思います。
 
最後に仏式
 

 
スポーツ車全般でよく使われているバルブです。
その利点は、「空気圧の調整がしやすい」「高圧の空気を保持することができる」です。
 
分解写真でもわかるように、米式ではバネの機構で止めている空気の栓の部分をネジにてしっかり止めているところが特徴です。 この特徴が災いして、栓がくっついてしまいいくらやっても空気が入らないと言ったトラブルが起こることもありますが、そんなときは、指で一発バルブの上の部分をプシュッと押していただければ解決しますので、仏式で空気が入らないときは慌てず騒がずバルブの先端を押して見ましょう。
 
大半は、これで解決するはずです。
もし解決しないときは、僕たち自転車屋の出番ですので安心してお任せいただければと思います。
 
さあ、各種バルブのご紹介をさせていただきましたがもう一つ、バルブの分解ができる工具がバルブコアツールです。
 
 
このツールがあれば、米式・仏式共にバルブコアを取り外すことができます。
(一部チューブによっては、そもそもバルブを取り外せないものもありますのでご注意ください)
 
バルブコアが緩んでいて空気が漏れていくなんてこともよくありますので、チューブに穴がないのに空気が漏れるなんてときはここを疑ってみると良いと思います。
このツールで、キュッと締めてやれば一発解決です。
 
他にも、先日のポスト「【PIT TIPS】レディーなガガは、どっちだ? –チューブレスとチューブレスレディの違いについて–」の回でご紹介させていただいたシーラン液を注入するときもバルブコアを抜いて、そこから注入するとシーラント液をこぼすリスクが減るので便利です。
 
あると便利なバルブコアツール、是非とも工具箱の隅にでも入れておいていただけたら幸いです。
まずは一番簡単な「空気入れ」と言うメンテナンスから始めて見ましょう。
 

 
 
STAN’S NOTUBES Core Remover Tool
¥1,290-

 
米式・仏式共にバルブコアを取り外すことができます。
工具箱に入っていると大変重宝します。

【PIT TIPS】切り口が肝心です。
-カーボン製コラムカットのコツ-

質問です。
皆様、コラムカットってしたことありますか?

ほとんどの方がないですよね。
しかも、カーボンのコラムカットとなりますとさらに未経験となってくるのではないでしょうか?

ただ今日のコラムカットのコツを覚えておくとカーボンのハンドルカットなどにも役立ちますので、頭の片隅に「そんな話もあったな〜」と覚えておいていただければ幸いです。

さて、カーボンに行く前に「金属のコラムカットどうなんだ?」という話もあるのかと思います。
ですが、金属はソウガイドにしっかりセットしていただければおかしなことになることはまずありません。

問題はカーボンコラムです。
こちらもソウガイドにセットしてそのまま切ってしまえばOKと思いたいところなのですが、一筋縄ではいかないのがカーボンの難点です。

まず、カーボンのコラムを普通の金属のコラムと同じもので切ってみましょう。

ああああ、悲しいぐらいガビガビです。
しかも端が引っ張らられて、さらに深いところまでガダガタになってしまうこともあります。
高級なカーボン製品がこんなことになってしまっては大変です。

これを解決するために必要なものは、なんでしょう?

メーカーさんからは、カーボン切断専用の刃も販売されています。

ただ、この刃も万能ではありませんので使い方によってはガビガビになってしまいます。
しかも、この刃は通常の刃よりも幅が広いので専用のソーガイドが必要になります。
お店であれば何本も切りますので良いのですが、皆様は人生において1・2回。
全てを揃えるのはコストがかさんでしまいます。

そんな時、活躍するのものがあります
それが本日のコツにあたいするアイテム。

「セロテープ」!!!

だいたいお家を探せば出てくるのではないでしょうか?
万が一なくて購入することになっても数百円。
わずか数百円で何万円もするフォークやハンドルを綺麗に切断することができる最高のコストパフォーマンスを誇ります。
使い方は簡単。
カットしたい部分の真上にしっかり貼り付けて、カットするだけ。
これだけで、綺麗カットできます。

何故?端がガビガビになってしまうのかは、カーボンの構造に原因があります。
カーボンの構造は、細いカーボン繊維を織ってのシートにして、それを何層にも重ね合わせています。
切断時に、その繊維が刃に引っかかり切れないまま引っ張られ他の繊維も道連れにして形を崩してしまうのがガビガビになる原因です。
その繊維が引きずられるのセロテープで固定して防ぐことで安定して綺麗に切れるようになるのです。

これは、セロテープで固定しカットしたもの。
明らかに綺麗ですよね。
最後にヤスリで端を整えていけば、綺麗に仕上がります。

セロテープを巻きつける。
作業時間:1分未満。
コスト:数百円(実際使う部分は1円もしないでしょう)

たったこれだけで、綺麗にカットできる。
最もコストパフォーマンスが高いコツの一つ、それが今日のお話でした。

是非自分でもやって見たい、そんな方は工具も全て揃っていますので、姉妹店のCultureClub レンタルピットサービスをご利用くださいね。

【PIT TIPS】初めてのチュウ
– チューブラータイヤの利点と欠点 –

先日、チューブレスとチューブレスレディーの違いを【PIT TIPS】レディーなガガは、どっちだ? –チューブレスとチューブレスレディの違いについて–のポストにてご紹介させていただきましたが、もう一つよく混乱してしまうタイヤの種類として存在するのが、、、

チューブラータイヤです。

全てチューから始まるから混乱しやすいのです。

では、そんな混乱しやすいチューブラータイヤとはどんなものでしょうか?
今日は、そのあたりをご紹介させていただきましょう。

まず外観。

タイヤをつけた姿は、あまり違いません。
ただ、見慣れてくるとこの時点ですぐわかるようになります。

慣れれば外観からもすぐわかるような通常のタイヤとの決定的な違いとは、なんでしょうか?

それは、タイヤの取り付け方法にあります。
通常のタイヤがタイヤサイドをリムに引っ掛けて装着しているのに対し、
チューブラータイヤは、タイヤをリムに専用の接着剤で接着しているのが最大の違いであり特徴となります。

では、より細かく見ていきましょう。

まずは、リム。
こちらが通常のチューブを使用するタイヤ、もしくはチューブレス、チューブレスレディーものになります。 サイドにひっかけるところを見ることができます。

それに対して、こちらがチューブラータイヤ用のリムになります。
ツルッとしています。 このツルッとした面に専用の接着剤を塗り、貼り付けてタイヤを固定するのがチューブラタイヤとなります。

もちろんやタイヤも違います。
通常のタイヤ。
見慣れた姿ですね。

そしてチューブラータイヤ。
丸っとしたあまり見ない姿ではないでしょうか?

さてこの取り付け方法が最大の違いとなるのですが、その利点と欠点はどこに現れるのでしょうか?
チューブラータイヤを基準に考えて見ましょう。
 
利点
・タイヤ、リム共に軽量に仕上がっている
・タイヤサイドが構造上柔らかいので乗り心地がとても良い
・タイヤの変形がスムーズに行われるのでグリップ力も良い
・リム打ちパンクがしにくい(しないわけではないので要注意)
・リム打ちパンクがしにくいことにより空気圧をとても低くできる(シクロクロスにとても有利)
 
欠点
・タイヤ、リム共に通常のものとの互換性が一切ないので全て専用品が必要となる
・タイヤ、リム共に通常のものに比べ選択肢が少ない
・パンク修理がほぼできない(不可能とは言いませんがかなりの熟練の技が必要になります)
・取り付けにとても手間がかかる(特にシクロクロスタイヤの貼り方はサークルズでもスペシャル貼りを推奨するほど。)
 
この欠点の部分だけを見ると大変、使いにくいモノに感じるかと思います。
ですが、その乗り心地の良さやグリップ力の高さはとても素晴らしく、一度使うと病みつきになってしまい、その扱いの難しさにもかかわらず多くの愛好家もいらっしゃるのがチューブラタイヤの特徴です。

そんなチューブラータイヤ、ロード・シクロクロス・ATBどれでも選ぶことができますので、
そのしなやかな乗り心地の虜になって見たいと思われる方はいつでもご相談ください。

そんな僕もその虜の一人であり、ロード、シクロクロス、ATBとワンセットずつ車輪を持ってる車輪沼にはまっている最中でもありますので、いつでもお気軽にご相談ください。
 

 

【PIT TIPS】
レディーなガガは、どっちだ?
–チューブレスとチューブレスレディの違いについて–

 
東海圏でのシクロクロスレースシーズンが迫ってきたこともあって、タイヤの問い合わせを多くいただく季節となってきました。

そんな時よくいただくご質問の中で、多くの方がこんがらがっていらっしゃるのがチューブレスチューブレスレディー
実はこの二つ全くの別物ですので、ご注意頂きたく思います。
 

まずは、共通点。
最大の特徴は、どちらもチューブを使用しないところです。
これによりもたらされるメリットとは、
 
・チューブがないことにより重量が軽い
・タイヤの変形過程においてチューブが邪魔にならないのでスムーズに変形する
・上記の要因により乗り心地とグリップ性能が向上する
 
こんなところです。
簡単に書きましたが、そのメリットは大きくレースシーンのみならずファンライドにおいても恩恵を受けることができるはずです。

さてそれでは共通しない部分をお伝えしていきましょう。

まず「チューブレス」は、チューブレス用のリムとタイヤ、バルブコアを用意することでチューブを使用せずに車輪を機能させることができます。
この規格を販売しているメジャーなところとして、
リムまたはホイールは、MAVICとシマノ、フルクラム。
タイヤは、ハッチンソン、ミシュラン、IRCなどです。

そして「チューブレスレディー」
市場に割拠しているモノのほとんどはこちらです。
これは、チューブレスレディー用のリムとタイヤ、バルブコア、リムテープとシーラント液を用意することでチューブを使用せずに車輪を機能させることができます。

さあ、上記の二つ何が大きく違うでしょうか?
そう最後の二つ個、リムテープシーラント液
これが大きく分かれる境界線です。

特に重要となるのはシーラント液の存在。
チューブレスにシーラントは必要ありませんが、チューブレスレディーには必ず必要となります。
ここがポイントなのです。
シーラント液の使用が前提となり構成されるチューブ不使用の機構が、チューブレスレディーなのです。

このシーラント液は、その性能として空気の漏れていく小さな隙間を塞ぎ機密性を維持します。
つまりタイヤやリムに高い機密性が求められるのがチューブレスであり、チューブレスのものより空気の漏れやすいタイヤやリムの小さな隙間をシーラントにより塞いでいるのがチューブレスレディーとなります。

機密性の見分け方として大きなものは、リムにも現れます。
写真をご覧ください。

こちらは、MAVICのチューブレス用のリムです。
すぐに気づかれると思いますが、バルブを通すための穴しかありません。
車輪を組むときに必要なニップルは、外側から固定するようになっており、ニップルを通すための穴を減らすことで機密性を上げているのです。

そして、こちらはVelocityチューブレスレディー用のリムです。

外観上は、普通のリムと変わらず、車輪を組むときにも特に特殊な部分はありません。
ですがチューブレスレディーとして使用する場合には、専用のリムテープを必要としこれによってチューブレスと同じようにニップルを通すための穴を塞いでいるのです。

これがリムテープを貼り付けた状態です。
水色の部分が、Velocity専用のリムテープになっておりニップの穴を塞いでいます。
このリムテープは、通常使用されているリムテープより固く密着するためにシール状になっており、これを使用することにより機密性をあげているのです。

そして混乱をきたす最たるものは、タイヤの表記ではないでしょうか?

こちらは、シュワルベのタイヤですがチューブレスレディーと書いてあります。

そしてこちらは、WTBのタイヤ。 チューブレスと書いてあります。
しかし、よくみてくださいチューブレスの前にTCSと書いてあります。
このTCSのシステムは、WTBのWebサイトを見ていただければ記載されているのですが、シーラントを使用することになっています。
 

これです!

 
チューブレスレディーのシステムは、タイヤメーカーによって表記が違っていたりシーラントの使用がわかりにくくなっていて、混乱をきたすものとなっています
ですので導入の際には、ご相談頂いてからがよろしいかと思います。

このように混乱しやすい、チューブレス&チューブレスレディーですが、その効果は大きく、多くの皆様にも導入をお勧めできるシステムだと言い切れます。
そしてご使用にあたり、まだまだ多くの疑問もあると思います。

整備性は?
出先でパンクしたときの対応は?
タイヤとリムの相性は?
などなど。

この辺りもおいおいご紹介させていただきますが、まずはこのブログでその大きな違いを知っていただけたら幸いです。
 

 
 
VELOCITY Velotape Tubeless Kit
¥3,240-

 
Velocityのリムにジャストフィットするリムテープです。 チューブレスレディーにはもちろんチューブでのご使用も可能です。

 
 
STAN’S NOTUBES Tire Sealant
¥400-

 
Stan’s NoTUBEの提供する元祖シーラント液です。 サイズや固まるスピードなども選べる優れものです。

 
 
WTB Cross Wolf
¥5,400-

 
WTBの誇る、オールラウンドクロスタイヤです。
今シーズンは、僕もこれを使おうと思っています。