犬は隙間が好き。
何んでこんな隙間にわざわざ入っていくのだろうと思う場所に体を捻りこみ満足げな顔を見せる。

マイクロシフトは、なんでこんなモノを作ってくれるのだろうとよく思う。
こんな隙間を埋めるようなモノ、ごく一部の自転車好きにしか目につかないようなモノ。
でも、マイクロシフトでうまく隙間を埋めた自転車が形になった時、みんな満足げな顔になる。
ああ、そうかマイクロシフトも自転車が好きなんだ。
商売は、好きだけではうまくいかない。
よく言われる事実。
でも、こと自転車の部品に関しては、やっぱり自転車を好きなやつが作ったモノの方が信頼できる。
商売の話だけど商売だけじゃない話。
そう、だから僕はマイクロシフトを信頼することにした。
さあ、数々の隙間を埋めるマイクロシフト。
ラインナップを拡充してご用意可能になりました。
その立ち位置は、コンポ界の孫の手。
まずは、種類も多くて混乱しやすいので、分類してご紹介していきましょう。
名付きグループコンポとして3種類

グループセットは変速数別に3種類。どれも必要にして十分な性能をご提供します。
いくつか見どころを挙げてみましょう。
まずADVENTとACOLYTEには、スーパーショートゲージのリアディレーラーがラインナップされていて小径車に大きなスプロケットを入れようとした時、最高にグッときます。


もうひとつ、ADVENTにはフロントシングルで使用する時の左レバーに2つのラインナップがあり、シンプルなブレーキレバーの他にドロッパーポストを動かすための機構を組み込んだモデルが登場したのです。
装備品が増えてゴチャゴチャしがちなハンドルまわり、特にドロップハンドルはスペースが少ないので、ひとつにまとめられるのは助かります。
上記グループコンポ以外に5種類(今回はリアディレーラーの種別で分類)

- MTB用 12速 (Bar End Shifter 、Thumb)
- MTB用 11速(Bar End Shifter 、Thumb、Drop Bar Shifter(フロントシングルのみ))
- MTB用 10速(Bar End Shifter 、Thumb、Drop Bar Shifter(フロントシングルのみ))
- Road用 8~11速(Bar End Shifter、Thumb、Downtube Shifter(10速まで))
- Alfne/nexus用(Bar End Shifter(8速のみ)、Thumb(8速のみ)、Drop Bar Shifter 8&11速)
マウンテンバイク用ではShimano/Sram別でそれぞれ最新の12速までカバー、Road用の10速には4700番Tiagra専用のものが用意されるなど、想像力を膨らませていくと自分のバイクをコミューターにもツーリング車にも変えていけます。
特に気になったアルフィーネ用シフター

その中でも僕が「これはっ」と思うグループは、Alfne/nexus用。
Shimanoの誇る最高の内装変速機Alfine、少し重いですがその変速性能とメンテナンスフリーに近い機構はとても魅力的です。ただ難点は、レバーがラピッドファイヤースタイルのボテっとしたものしかない事でした。
ところがマイクロシフトを使うと、ドロップハンドルに取り付ければ外見シングルスピードなツーリングバイクを組めたり、サミーズを使えばクラシカルなコミュータースタイルにもマッチするなど、アイデアの幅と妄想が広がります。
ベルトドライブを採用したAlfineとマイクロシフトで、シンプルかつ無音に近いコミューターバイク。
想像しただけで痺れますね。どなたか組みませんか?

そんな充実のラインナップ。
どんな隙間も埋めてくれそうです。そしてそれは様々なスタイルの組み方を実現してくれるキーアイテムになってくれそうです。
まだいくつか制限もありますが、その辺りは今後のマイクロシフトに期待しましょう。
古い自転車のメンテナンスにも活躍するマイクロシフト

シマノ、スラム、カンパと世界の3大ビッグコンポブランドは、当然最高レベルの物を作ってきます。
ただ、その製品ラインナップはサイクルも早く、高性能化にともない切り捨てられていくものが多いのも事実です。数年たつと修理すらできなくなるものも多くあります。
よく動かすシフターが壊れてしまってもこれだけのラインナップがあれば何らか修理のお役にも立てます。
そんな修理の隙間も埋めてくれるのがマイクロシフトでもあります。
コンポの困ったあれやこれやを埋めてくれるマイクロシフト。
困った時は一度そのラインナップを確認していただくと、あなたを笑顔に変えることができるかもしれません。