バイクロアを開催していたり色々なイベントに参加していると、突然に、あぁ良いイベントだなーとか今この時間が最高だなーといった多幸感のようなものを感じる瞬間がやってくる。今年の森、道、市場も例年通りそんな場面があった。
期待に胸をふくらませて来場し、なんとなく緊張しながらイベントの雰囲気をつかみ、少しずつ心を開放して、やがて没頭して楽しめるようになる。そんな状態の人が一定数を越え、ちょうど太陽の光が差したりいい風が吹いた時に、それを認識できるようになる。つまりそれは、みんなの楽しさの総和が最も高まった瞬間だ。

森、道、市場は夕方にそういう場面が多く、まばゆい夕日や涼しい海風、美味しい料理でお腹は満たされ、いい音楽が流れ、友達との会話も弾むその瞬間に本当に感動する。

今年もそんな良いイベントで、BIKEto森道市場とサイクルクロークとして参加できて幸せだった。地元の人から遠方からの方まで、多くの人が自転車で来場してくれた。サークルズブースやスニークスをご利用いただいた方も本当にありがとうございました。




イベントのそういう幸せな時間は何かのしかけによって生み出されるのではなく、出演者や出店者、参加者やスタッフも含めた様々な人達の真剣なパフォーマンスとそれを楽しもうという気持ちから生まれてくるもの。特に森、道、市場の特徴である”市場”においても例外ではなく、出店者達の情熱とアイデアがそれを生み出す原動力になっているのは間違いない。
森、道、市場のマーケットに集まるお店
森道の市場は誰でも出店できるマーケットではなく、日本や世界の各地域のコミュニティーやネットワークから出店オファーが回ってくる形式だ。入れ替わりも少なく、出店するハードルは高い。
各地域のローカルに根ざし、地元の産業と結びつき、その場所でしかできない事を実現しているお店やキーマンと強いつながりを持ち、普段とは違うスペシャルセットで参加してくれるのが、森、道、市場の強さであり魅力だ。
大きな企業や行政に頼らず、各地のローカルヒーローだけであの大きな規模のマーケットが実現するのは本当にすごいし、日本各地に面白い試みを実現している人がこんなにもたくさんいる事に希望と期待を持つ事ができる。



森、道、市場を支える全国の小さな日常
一方でイベントというハレの場を実現するためには、日常の営業や活動を地道にしっかり続けるたゆまぬ努力がある。
森、道、市場で出会える様々なヒト、モノ、食の裏側には全国各地のローカルに根をおろしユニークなアイデアと確かな技術で地域に受け入れられて、日々の営業を続けているお店があるのだ。













イベントの3日間だけではその一つ一つ活動を把握したり、それを行う人々としっかりコミュニケーションしたりするのが難しい。森道で良かったお店はできれば実際の店舗まで行って、その地域と人を一緒に体験したいと思う。
そんな魅力的なお店が多い森、道、市場。数が多すぎて把握しきれない事がひとつの問題点だったのだが、今回初めて森、道、市場に集まるユニークな出店者の情報が網羅されたガイドブックが編纂され、お店の情報が分かりやすくリスト化されたのだ。
旅行ガイドとしても優秀な森道ブック



「森、道、市場な人と店」
¥1,650
ただのイベントガイドならそのイベント時しか必要ないのでは?と思ったが、実際に出来上がった小ぶりな、でも分厚い本をめくってみると、旅行ガイドとして最適な仕上がりになっていて、すぐサークルズでも取扱いたいと思ってオーダーしたのだった。
森道に出店しているお店やメーカーが、都道府県別にリストされているので、各地に旅する際に食事から買い物まで地元の厳選された優良店を探す事ができる仕様になっている。どのガイドブックに載っているような有名店は少なく、この本をベースに旅行すると他とは違う特別な体験ができそうなところもいい感じ。
ぜひパラパラめくって旅の計画を立ててみて欲しい。自転車で行くのも良さそうだ。
もちろん、来年もBIKE to 森道市場を開催するので一緒に行きましょう。