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【SKLAR BIKES】Super Something

Photo by John Watson / The Radavist & Adam Sklar / Sklar Bikes

What is Super Something?

SKLAR BIKES といえば、アメリカ・モンタナ州ボーズマンに拠点を置くフレームビルダー、アダム・スカラーによって生み出されるハンドメイドのカスタムオーダーバイクブランドです。

SKLAR BIKES の新たなラインナップとして Super Something / スーパーサムシング というグラベルバイクのプロダクションモデルが加わります。

主宰のアダムは去年からプロトタイプを開発し続け、実際に Super Something に跨ってライドを楽しむ様子もアップされていたので、気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このフレームは年明け1月-2月頃の完成を予定しており、アメリカ時間の10月28日にプレオーダーウィンドウがオープンすることになっていますが、アダムの協力のおかげで日本国内にも入荷することが決まりました!

それに伴い、本国のプレオーダー受注開始のタイミングに合わせて日本時間の 10月29日(土)  日付が変わったタイミングからプレオーダーサイトをオープンします!

【SKLAR BIKES】 Super Something / プレオーダー

Color : Honey Dijon , Ocean Blue/Green
Size : 48cm , 52cm , 54cm , 56cm , 58cm
Delivery : 2023年1月-2月頃
Price : 予価330,000円(税込)

※入荷時期については予定となっております。
※価格についても現在調整中でして変動の可能性もあり、予価となりますことご了承ください。

ビルダーの経験とコンセプトが満載のマスプロダクション?!

「This is the bike I made but I didn’t made. / このバイクは自分が生み出したけど、実際に形にするのは自分の手ではない」

これはアダムの言葉です。

この Super Something では SKLAR BIKES として考える設計思想を、彼自身の手ではない方法で形にすることを実現しました。

今回のアダムの決断は、現代のビルダーがやってこなかった新しい挑戦であり、自転車を楽しみたい人、そして SKLAR BIKES の世界観を感じたい人にとってその背中を押してくれる新たな選択肢です。

Adam Sklar

その昔、トム・リッチーが RITCHEY というブランドでそうしたように、自身が考える理想のフレーム像を共有し、それを自分以外の誰かに協力してもらって形にする。言葉にすると簡単なように聞こえますが、それは決して簡単な道のりではなかったはずです。特にここ数年は世界的な covid-19 の蔓延によって思うように物事を進められなかったと思いますし、そんな中でこうやって発表できることは素晴らしいことだと筆を取りながら改めて噛み締めています。

彼がハンドメイドの領域で手がけ、乗り込み、作り込んでいったコンセプトを量産品に落とし込むという本プロジェクト。カスタムオーダーのフレームでもなく、通常のマスプロダクションでもない、Super Something はスペック的な側面においても価格帯などの入手性という側面においても、今までにないアイディアとコンセプトにより生まれたバイクフレームです。

「みんなのため」のグラベルバイク

昨年末にこのプロジェクトについてアダムから話を聞いた時には驚きましたが、新しい形でその可能性を広げていこうというアダムのアイデアにとても共感しました。

かねてからアメリカのハンドメイドビルダーによるカスタムフレームを紹介してきた私たちとしては、この世界の素晴らしさ、同時にものづくりの大変さを理解しているつもりです。

「特定の人のため」に作られるのがカスタムオーダーであり、アダムはそれに対してプライドを持っているのですが、同時にカスタムオーダーはどうしても価格が高くなってしまうことを嘆いてもいたのです。

個人ベースのビルダーは一人でできることの限界もあり、現在 SKLAR BIKES は大量のカスタムオーダーを受けていることからアメリカ国内では一時的に新規受注を停止しています。(例外的にサークルズを通じての日本からの受注は受け付けてくれています。)

この課題を克服するべく、SKLAR BIKES の DNA を組み込んだ台湾製のプロダクションを企画することで、多くの人が手に入れやすい「みんなのため」のバイクとしてこの Super Something を生み出したのです。

より多くの人に自転車を楽しんで欲しいという思いからこのプロジェクトを始めたアダムですが、これによって彼自身はカスタムオーダーに集中し、常に新しいものを手がけていきたいという意志も感じ取れます。

Is it Super? Is it Something?

バーサタイルオールロードグラベルバイクとして作られた Super Something は、様々な路面でのライドや、様々な土地でのライディングを楽しむためのあらゆるニーズに対応する、多用途な「プラットフォーム」であり、ライダーのライディングスタイルに合わせて成長し、変化することができるバイクというにふさわしいものです。

グラベルバイクというジャンルが生まれてから月日が経ち、今では絶大な人気を博していますが、どんな地形にも対応できるバイクでライドに出かけることはとても楽しいという本質は今でも変わることはありません。

その本質をアダムなりに形にした Super Something は、サイズごとに異なる適切なチュービングを用い、ドロップアウトやヘッドチューブはアダムがデザインしたオリジナルのものを採用しています。リアドロップアウトには PARAGON MACHINE WORKS の Rocker Dropout と互換性があるものを装備しているので、シングルスピードでの運用も容易です。フレームセットにはオリジナルのユニクラウンスチールフォークが備わっていますが、ENVE / Adventure Fork ともコンパーチブルな設計なのでお好みで後からフォークをアップグレードすることも可能です。

気になるタイヤクリアランスは最大で 700x55c / 27.5″x2.1″ のタイヤを呑み込み、どんなところでも構わずペダルを進められる走破性を持ちます。アダムもサンプルバイクではドロップバーのギアードバイクだけでなく、ライザーバーでのシングルスピードバイクを組んだりと、懐の深いバイクであることがひしひしと感じられますね。複数台のバイクを持つことも良いですが、700C ホイールと650B ホイールそしてお好みでカーボンフォークを用意すれば、この一台で本当に様々な楽しみ方があると思います。

シゲ的グラベルバイクの最良な選択肢。

My SKLAR BIKES…

サークルズでも2017年から SKLAR BIKES のカスタムオーダーの取り扱いをしており、私が乗っているバイクも当時アダムにオーダーして作ってもらったものです。詳しくは過去のブログも是非ご覧ください。

アダムの工房を訪ねた記録:
「Adam Sklarという男。」

Myスカラーをモンスタークロス化した記事:
My Sklar turned out to be Monster…

実際アダムともそんな話をしたのですが、自分がオーダーしたモンスタークロスはコンセプトが近いバイクだなと思いました。この手のカスタムオーダーを何台も作ってきた中で、アダムとしてもこのスタイルが SKLAR BIKES の一つの完成形コンセプトだということ。

SKLAR BIKES を初めて知った当時、CX/グラベル系とMTB系というダート意識の強いバイクのみの製造に特化したビルダーだということが個人的なアンテナに引っかかったのを覚えています。

普段から土の上でのライドを楽しんできている彼らしいアイデアがパンパンに詰まっているフレームは、僕にとってグラベルライドの世界を大きく広げてくれました。

その当時に比べて、ロード / MTB というジャンルの壁はさらに取り払われてきていて、どんなところを走りたいか・どうやって遊びたいかという問いに対して純粋に向き合ってバイクを選ぶ(もしくはアッセンブルする)ことができる時代になってきました。

私自身のバイクがそうであるように、時代が流れていっても色んな可能性を指し示してくれ、乗り手に寄り添ってくれるのが SKLAR BIKES のグラベルバイクだと思います。

つまり SKLAR BIKES がグラベルライドのコンセプトを磨き込み、乗り込みまくった彼の価値観に触れられるフレームが、ストックサイジング+お求めやすい価格帯でリリースされるということです。

今までSKLAR BIKES を検討されていた方にとってはもちろんですが、この手の多目的に楽しめるバイクを探されていた方にとってもマストバイな自信を持って勧められるバイクです。

もちろん、自分の体にフィットし、こんな風に乗りたいという明確なイメージがある場合には、カスタムオーダーのご相談も承りますのでお気軽にご相談くださいね。

日本時間10月29日(土)プレオーダー開始!

先にもお伝えした通り、現在台湾での生産を進めており、年明け1月-2月頃の完成を予定しております。
アダムの協力のおかげで日本国内にも入荷することが決まり、本国のプレオーダー受注開始のタイミングに合わせて、日本時間の10月29日(土)日付が変わったタイミングからプレオーダーサイトをオープンします!

カラーはHoney Dijon , Ocean Blue/Greenの2色展開、そして国内への入荷サイズは48cm , 52cm , 54cm , 56cm , 58cmの計5サイズとなっています。

【SKLAR BIKES】 Super Something / プレオーダー

Color : Honey Dijon , Ocean Blue/Green
Size : 48cm , 52cm , 54cm , 56cm , 58cm
Delivery : 2023年1月-2月頃
Price : 予価330,000円(税込)

※入荷時期については予定となっております。
※価格についても現在調整中でして変動の可能性もあり、予価となりますことご了承ください。

【SPEC】

  • ・チュービング:Double butted heat treated Chromoly Steel
  • オリジナルユニクラウンスチールフォーク付属
  • エンド幅:フロント / 100x12mm、リア / 142x12mm
  • シートポストサイズ:27.2mm
  • フロントディスク台座:160mm ISOマウント
  • リアディスク台座:160mm ポストマウント
  • タイヤクリアランス:700 x 55c or 27.5 x 2.1″
  • ENVE Adventure Forkと互換性のある設計
  • 3ボトルボトルケージ(1つはダウンチューブの裏側)
  • 68mm JIS (BSA) Threaded BB Shell
  • 対応ヘッドセット:EC34mm/44mm Headset , 1-1/8″ステアフォーク
  • 対応チェーンリング:最大44T
  • 外装ケーブルルーティン
  • チェーンステイ長を調整可能な PARAGON MACHINE WORKS の Rocker Dropouts 互換。シングルスピードでの運用も可能。
  • PARAGON MACHINE WORKS / フラットマウント用 Rocker Dropouts(B4048) と、ENVE Adventure Fork を用いることでフラットマウントのブレーキも運用可能。

実はサークルズにはいち早くサンプルフレームが着弾しており、私なりにSuper Somethingを表現したデモバイクとして組み上げています。

もちろん店頭でのプレオーダーも承りますので、気になる方は実際に跨っていただくことも可能です。お気軽にご来店、お問い合わせください。

アダム自身も、「みなさんがどんな形でSuper Somethingを組み立てるか、その多様性が見られることをとても楽しみにしています!」と嬉しそうに話していました。

私自身もSuper Somethingが様々な形で乗り手それぞれの暮らしに寄り添っている様子をこれからたくさん見れることが楽しみですし、そのお手伝いをしたいと思います!

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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