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ラストダンス / Smog Cutter Bar for GSC

先日のブログでもご案内した通り、残念ながら閉店してしまったロサンゼルスのバイクショップ、Golden Saddle Cyclery / ゴールデンサドルサイクルリー 。 ついに大家さんにお店を明け渡しをして、先月を持って完全閉店となってしまい、新年早々にちょっと寂しい気持ちになったのですが、きっと彼らのことだから、また何か面白いことをやるに違いないと信じて、こっちも負けじとやっていこうと気持ちを新たにして、サークルズも新年のスタートを昨日から切りました。

とうとう閉店してしまったGSCなのですが、実は店主のカイルと昨年から水面下で進めていた、あの大人気ゆったり系ドロップバー、Smog Cutter Barのラストランがこのタイミングで入荷してきたんです!

泣いても笑っても最後のバッチとなる今回は、480mm / 510mm(新サイズ!) / 530mm の3バリエーションでの揃い踏みとなっております。

SIMWORKS Smog Cutter Bar / GSC Limited

Material : Heat Treated Aluminum
Width : 480mm / 510mm / 530mm (center – center at ends)
Center diam. : 31.8mm
Bar diam. : 23.8mm
Reach : 78mm
Drop : 128mm
Weight : 366g(480mm) /406g(510mm) /418g(530mm)
Color : Stealth Grey Anodized

今まで乗った快適なトラックバイクよりも更に快適な、ストリートのキッズから嘲笑われてしまうようなギヤ比のトラックバイク、そこいらのシクロクロス車よりもワイドなドロップバーがついてるトラックバイクを地元シルバーレイクで転がしたいというカイルの気持ちをしっかりと汲み上げ、シムワーカーズが寝ずの番に徹し、日東さんとコンタクトして形にしたのがこのSmog Cutter Bar。

コンパクトなコクピットながらハンドル幅は最大限に広く、最近多くなってきたフレア系ではなく、潔くまっすぐドロップしているっていうのがミソで、元々トラックバイクやシングルスピードに合わせたいと思って作ったつもりなのですが、いざギアードバイクにインストールすると本当に快適で、一度広げてしまったハンドル幅はなかなか元に戻せない中毒性のあるドロップハンドルに仕上がっております。

そうそう、カイルがサイズ選びのアドバイスをしてるので参考までにご紹介しますね。

もし28cやそれ以下のタイヤを履かせたスタンダードなロードバイクに乗っているなら、身長や肩幅に関わらず480mmがおすすめ。

個人的には510mmはシングルスピード(ロード / CX / グラベル問わず)に調子が良いと思ってる。上りで力がかけやすいからね。俺はオンロードオンリーのトラックバイクに510mmを付けてて、トラックロクロスにはよりコントロールできて力をかけやすい530mmを付けてるよ。

たぶん元々460mmよりも狭いハンドルバーを使っている人にとっては510mmが一番しっくりくると思う。もし幅広なフラットバーを使っている人がこのハンドルを使おうか迷っているなら、絶対気にいるはずだから何も恐ることはないさ。身長6フィート(約182cm)以上の人は530mmが良いね。って俺は173cmだけど530mmを付けてるバイクが何台もあるけど!

と言った具合に参考にしてみてほしい。ただあくまでもこれは俺の意見ね。きっと世界中のバイクフィッターが怒るだろうけど、気にしないよ。俺はハンドルバーを選ぶ時に肩幅を測ったりはしないからね。幅の狭いハンドルの利点と言えば、街中で車の脇をすり抜けるのに調子が良いけれど、ウィリーを覚えてしまえばすり抜けの時にも心配は必要ないからね。

もちろん向こうの人たちと日本人では体格差もありますんで、必ずしも皆さんにとって参考になったかどうかは定かではありませんが、自転車は自由な乗り物だっていう実にカイルらしい考え方です。 既成概念にとらわれずに自由に自分の遊び方を想像してみてください。

このハンドルバーを紹介するたびに言っていますが、本当にハンドルバーの幅を広げると世界が広がりますからね。ぜひカイルの心意気とともに、Smog Cutterをインストールしてライドを楽しんでみてください。

そうすればGSCはずっとあなたの心の中に在り続けることになりますから。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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