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【CHRIS KING 新製品】ARD44 Road Wheel デビュー

CHRIS KING WHEELS 新ラインナップは待望のロードレンジ

既に本国のアナウンスでご存じの方もいるかもしれませんが、次世代ハイエンドカーボン素材である FusionFiber®を用いたCHRIS KINGのオリジナルカーボンホイールセットのラインナップに新しくロードホイールレンジをカバーする ARD44 Wheel というラインナップが加わりました! そして早速サークルズでもプレオーダー受付を開始しております。

【CHRIS KING】ARD44 Wheel

Rim : Chris King ARD44
Wheel Size: 700c
Rim Type : HooklessTubeless TSS
Recommended Tire Width : 29-47c
Acceptable Tire Width : 28-47c
External Width (mm) : 30.5
Internal Width (mm) : 25
Rim Depth (mm) : 44
Hub Configuration : 24/24 R45D Centerlock
Front Wheel Weight (g) : 705
Rear Wheel Weight (g) : 820
Total Wheel Weight (g) : 1525

Price : ステンレスベアリング / 429,000円(税込)
セラミックベアリング / 445,500円(税込)

700c 28〜30mmに最適化されたリムプロファイル

“Aero Optimized for 28 – 30mm” とあるように、700x28c~30cタイヤを履かせることで空力学的に最適化されるよう設計されたリム形状で、リムハイトは44mm。CHRIS KINGのホイールラインナップではGRD23が700cのラインナップとして展開されているものの、グラベルを主眼に置いたホイールであったため、待望のロードホイールがラインナップに加わったわけです!

CHRIS KINGの主任ホイールビルダーであり、ホイールシリーズの開発に携わっているグレッグ・ハドソンが開発当初から絶対にラインナップをしたいと計画をしていたレンジのホイールでしたので、ディスクロードやオールロードに乗られているサイクリストにとっては選択肢の一つとして絶対に注目していただきたいホイールになっています。

リムハイトは44mmで、今までサークルズでこのレンジをカバーするホイールとしてはENVEのSES3.4やSES4.5を一般的に提案しておりましたが、ちょうどその中間に当たるホイールといえます。

個人的に面白いなと思ったのは、GRD23と同様に28mm〜47mmのタイヤ幅に対応していること。もちろん最も美味しいレンジは28-30mmのタイヤサイズを履かせることですが、例えば、ディスクロード・オールロードのメインホイールとして使いつつ、40mm前後のタイヤを履いて多少のグラベルライドでも使いたいという場合や、グラベルエンデュランス系のライドなどにおいても使い分けのできるマルチユース対応の優等生ホイールだと思います。

THE RADAVISTのライター・Joshは、早速彼のAMIGO FRAMEWORKS / Bug Out にARD44 をインストール。彼はフレームクリアランスの許す限り太いタイヤを履かせたい派で私も気が合いそうなんですが、今回約54mmのタイヤを履かせています。流石にこれはちょっとやりすぎなので「良い子は真似をしないでください」と付け加えておきますが、700x28cにぴったりな設計でありながら、700x47mmタイヤも履けるとなると、かなり使用用途は広がりますよね。

改めて、FusionFiber® とは?

アメリカはユタ州に拠点を置くCSS社をパートナーとして迎え入れ、FusionFiber® テクノロジーを用いて実現したクリスキングのオリジナルリムの構成の中心となる『長鎖高分子繊維』は、衝撃に対する耐久性が非常に高く、振動減衰性も向上するという特徴を持っています。

Fusion Fiber® は一般的なカーボンファイバーリムとは大きく異なり、エポキシ樹脂で接着成形されていないため、優れたダンピング特性(振動吸収性能)を発揮します。 その代わりの成形においてはナイロンを使用しているため、最適な強度が得られ、これまで市場で製造されてきたどのカーボンロードホイールよりも、トラクションが高く維持されるので、とてもスムーズな乗り心地を実現しています。

FusionFiber® のもう一つの大きな特徴はリサイクルが可能ということです。 もし何らかの原因でカーボンリムが使用不能になったとしてもリム自体を細かく裁断しチップ化、加熱して他の製品を作るために再利用することができます。 また前述した以前のブログにも記載をしてあるとおり、自転車のホイールリムのような複雑な形状にカーボンを成形するのに必要な時間やエネルギーも大幅に削減でき、廃棄物も少なくなります。

FusionFiber® の振動吸収性がもたらす乗り心地の良さ

多くのサイクリストが気にする重量に関してのお話をすると、Fusion Fiber® は異次元の軽さを持ったホイールではないのですが、CHRIS KING WHEELSのすべてのラインナップに共通する、乗り心地の良さが、他のホイールと大きく異なる最大の特徴と言え、ターマックはもちろんのこと、フラットダートを駆け抜けたり、ロングライドの終盤に突如訪れた砂利道においても、振動減衰性の高い Fusion Fiber® リムのおかげで安心できる乗り心地が得られます。

末長く使い続けることを見据えたホイール

もちろん、中心となるハブはCHRIS KINGが長年の経験に基づき、自信を持ってオファーするオリジナルベアリングを用いた R45Dハブ。手入れをしながら末長く永続的に使い続けることができるえるようにと設計され、製造されるハブは、もし仮にリムを組み替えるようなことが起きてしまったとしても、使い続けることにより熟成されるCHRIS KINGのハブ自体はそのまま再利用、加えて、組み替えで利用不可となったリムは、上記の通り100%のリサイクルが可能となっているのです。以上を知った上で CHRIS KINGは万一のリム破損に対しても生涯補償をつけていることを決してお忘れなく。

生涯保証および完全リサイクルが可能のカーボンリム


「できる限り長く使う。それが最も地球に優しいモノの使い方という前提で、どうしても交換しなければいけなくなったリムもリサイクルすることで新たな命を吹き込む。」

カーボンホイールですので、もちろんそれなりの値段がするのですが、長い目で使い続けることを考えると、このホイールがいかにリーズナブル (決してお買い得という意味ではないとご承知ください。) であるかがお分かりいただけると思います。

早速オーダーを入れてくれたサークルズスタッフもいるので、スタッフ一同が首を長くして新作のARD44ホイールが届くのが今から楽しみです。


【CHRIS KING】ARD44 Wheel

Rim : Chris King ARD44
Wheel Size: 700c
Rim Type : HooklessTubeless TSS
Recommended Tire Width : 29-47c
Acceptable Tire Width : 28-47c
External Width (mm) : 30.5
Internal Width (mm) : 25
Rim Depth (mm) : 44
Hub Configuration : 24/24 R45D Centerlock
Front Wheel Weight (g) : 705
Rear Wheel Weight (g) : 820
Total Wheel Weight (g) : 1525

Price : 429,000円(税込)
セラミックベアリングの場合:445,500円(税込)

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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