天候に左右されることなくどんな状況下でも依頼があれば自転車に跨り街の中を駆け抜け、託された荷物を確実に相手先に届けるメッセンジャー。
街の中の無数にある点と点を結び、書類から什器のようなものまで大小問わず様々な荷物を安全に変わらぬ状態で確実に届けなければならない。 それに対応する機能性を備え、彼らが自分の相棒として背負うのがメッセンジャーバッグという名のバッグだ。
そんなメッセンジャーバッグは雨にも負けず風にも負けず、なんなら太陽にも雪にも負けてはいけないのだ。
僕自身も所持していて、かれこれ15年ほど愛用し続けているのがこのFREIGHT BAGGAGE。 既にブランドはなくなってしまっているが、元々メッセンジャーだった作り手が、自分自身の経験をもとに制作していたもの。
ほんの少しの間だったけれど、メッセンジャーとして名古屋の街を走っていた時期もあるし、まだバイクパッキングなんていう考え方がなかった頃、着替えやその他の荷物を詰め込んでバッグ一つでツーリングに出かけたこともある相棒だ。 雨にも風にも雪にも晒されながらしっかりと収納した荷物を守ってくれ、日に焼けて色褪せが酷かったり、多少なりとも調子が悪くなっている箇所もあるが、今でも現役バリバリで使用できるタフなやつ。 この先まだまだ長く付き合っていく相棒だ。
ZODIAC BAGGAGE
1970年代、De Martiniの作るキャンバス素材のメッセンジャーバッグを皮切りに、幾度かの世代交代を繰り返し、道具として成熟を続けるメッセンジャーバッグの現時点での最適解の一つと言えるのが、このZODIAC BAGGAGE / ゾディアック バゲージ。
古くからメッセンジャーが多い街サンフランシスコ。そのコミュニティに属していたTrevor Beanesが、それまでのメッセンジャーバッグの歴史を踏襲しつつ、彼自身がメッセンジャーとして走ってきたフィードバックをふんだんに盛り込まれているのだ。
ラインナップは大きく分けると、トップがロールトップになったバックパックスタイルのRoll Top Messennger Bagと片掛けショルダーストラップスタイルのSling Messenger Bagの２種類。 そのどちらもバッグ本体は1000デニールのコーデュラナイロンと18oz Vinyl and Pack Cloth = いわゆるターポリンで構成されている。
この仕様はキャンバス素材から移り変わったのち、変わる事なく長く使用され続けている。 ここ最近は、そこそこ丈夫でもっと軽い生地はいろいろあるけれど、バッグの堅牢性を考慮すると外側をコーデュラナイロンにするという選択は最適解だし、内側に使用されるターポリンは防水性に優れているのはもちろん様々な荷物を入れてもへこたれる事のない耐久性がとても魅力だ。
Roll Top Messennger Bag
Trevor自身がメッセンジャー時代に使用していたのがこのRoll Topタイプのバッグ。 師であるFreight BaggageのRoll Topの意匠を踏襲しつつ、彼自身の独自のアイデアを至るところに詰め込まれている。
【ZODIAC BAGGAGE】
Roll Top Messenger Bag
Size：XS, S, M, L, XL
¥57,200 ~ 72,600 (税込)
収納力に優れたポケット
深く大きな2つのサイドポケットは様々なものを収納することができ、尚且つ収納したものが溢れ落ちてしまうことがなく安心して使用することが可能。
マチの広いフロントポケットにはたくさんの携行品を収納することができる。 またその内部は細かなものを分けて収納できるよう幾つかの仕切りがあります。フラップは立体的な形状で、雨などが侵入し難くい仕様だ。
快適性を突き詰めたショルダーストラップ
ショルダーストラップはたくさんの荷物を収納した時にも快適に背負う事ができるよう、しっかりと厚みのあるものに。
またショルダーストラップ上部取り付け部分には、登山用のバックパックでみられる調整ストラップを配しており、これにより使用する人の体型やバックの重量に応じた快適なフィット感を得る事ができる。(M~XLサイズのみに採用しています)
しなやかさと固定力を兼ね備えたストラップ
ロールトップ部分を固定するストラップは調整のしやすいしなやかさと、しっかりとした固定力を両立させるために、2種類のナイロンストラップを縫い合わせたものを使用。
便利なストラップシステム
外部のバックルと付属するストラップを使用すればバックに収納することのできないような大きな荷物を運ぶことも可能。
ロールトップスタイルのバックパックは様々なものを出し入れするのにとても便利。 またシンプルな立方体の形状は、メッセンジャー業務はもちろん日々の生活においても様々な物を容易に収納でき、安全に運ぶことを可能にする。
またその形状は、ここ数年で増加したフードデリバリーという業務においても活躍する、メッセンジャーの新しい定番のスタイルとなっている。
Sling Messenger Bag
スリングスタイルのメッセンジャーバッグは、たくさんの荷物を収納できることはもちろん、ライバル達との戦いで必要不可欠となるスピーディーなデリバリーを可能にするため、バッグを下ろさなくても荷物が取り出せる仕組みになっている。
【ZODIAC BAGGAGE】
Sling Messenger Bag
Size：XS, S, M, L, XL
¥58,300 ~ 72,600 (税込)
もちろんこの ZODIAC の Sling Messsenger Bag には、プラスアルファで独自の工夫が詰め込まれている。
スムースな動きと抜群の固定力を誇るストラップシステム
ショルダーストラップはバッグをしっかりと体に固定する頑丈さを求められる一方で脱着の容易さも要求される。メインストラップはシートベルト用のナイロンベルトを二枚重ねにし、その間に1インチ幅のナイロンストラップを挟み込んだ三重構造。
ショルダーストラップ根元に取り付けられた 1インチ幅のナイロンベルトを引き絞ればバッグ本体が体に巻きつき、より強固な固定力を得られる。
ショルダーストラップは着脱式なので使い込んで消耗したストラップだけを交換したり、左がけ/右がけを好みに合わせて入れ替えることが可能。
快適なライドに欠かせない厚みのあるパッド
肩、背中部分に配置された分厚いパッドは重い荷物を背負った時や長距離を走る際のストレスを軽減し、脇腹部分のパッドはベルトと体の擦れを防ぐ。
スリングなのに両肩背負い？！X-ストラップ
大容量のL, XLサイズのはその重みを両肩に分散して背負えるようにX-ストラップが備えられている。 X-ストラップはフラップに固定しておく事ができるでシチュエーションに応じて使用が可能。
Cell Phone Holster
【ZODIAC BAGGAGE】
Cell Phone Holster
¥7,150 (税込)
バックパックやスリングタイプのバッグを使用している時に、スマートフォンやウォレットの収納に困ることも多いのだが、このセルフォンホルスターをショルダー部分につければ収納の煩わしさから解放される。小さなものだけど、生活のリズムが一変する頼れるアイテムだ。
自転車との付き合い方は人それぞれだと思うけれど、自転車という道具が日常生活と密接に関わり合いを持っている人ほど、このZODIAC BAGGAEのメッセンジャーバッグがその支えになってくれるはず。
僕が十数年も使い続けているように、そのサイクルライフに欠かすことができない相棒を探し出してみてほしい。