先日、謎の腱鞘炎を発症しました(人生で初めて)。
手首をある角度に曲げるとズキッと痛む。初めての経験で少し焦りました。サポーターをして2日ほど様子を見たところ収まったので今回は病院で診てもらうことはなかったのですが、自分で調べてみたところどうもドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)という、手首の親指側の腱鞘炎の可能性が高そうだなと。

バドミントン・テニスといったラケット競技やゴルフなどのクラブを使うスポーツでの発症が多いようですが、スポーツだけでなく、パソコンやスマートフォンでの頻繁な文字入力など、親指を伸ばして他の指とは別の動きを繰り返すことが原因となることもあるようです。
おそらく自分の場合、先日一晩中釣りをしていたのが原因だと思います。。。
ただの釣りのしすぎかいっ!ていう声が方々から聞こえてきそうですが、一つ発見もあったんです。
フラットバーの落とし穴?
実はそれ以来、無意識のうちに手首を庇ってることが多く、そこで気づいたことがありました。こういう時、普段通勤で乗っているフラットバー、同じところをずっと握っているのって意外とストレスだったりするんだなぁと。

ドロップバーに比べれば上体が起きるので快適なポジションを作りやすいフラットバー。それゆえデイリーユースのバイクでの出番は多いですし、最近はATB的な解釈のアッセンブルでも出番が多いと思います。
快適なポジションではあるものの、基本的にはグリップを握るポジションは一つに限られるので、同じ姿勢を維持 = 同じ筋肉を使うことになります。少なくとも今回手首を気にすることで、もう少し違った握り方ができたらなと思ったわけです。(※バックスィープのかかったベンド系バーであれば、内側部分を握って疲れを分散させることもできますが、その場合咄嗟のブレーキ・シフト操作ができなくなるので注意が必要です。)

そうなると真っ先に思いつくのが、いわゆるバーエンドを装着すること。バーエンドといえばいわゆるロングツーリングを意識したものだったり、その昔クロスカントリーの登りダンシング時の効果を期待したものだったりということが多いです。ただ、バーエンド自体が昔に比べると選択肢が少なく、そもそもコレだっていうのが中々見当たらない。


そうやって考えてみると、SimWorksのCalsagaやBIKE FRIDAYのTouring H Barあたりは、そもそも一体型のエンドを備えた形状にすることで、それを解決した良い例ですよね。
とはいえ、どんなバイクにもこれらのバーが当てはまるわけではないですし、もう少し気軽にマルチポジションを実現できるソリューションがあれば良いなぁとも思ったり。

っていうことで、ちょっと面白いアイテムを集めてみました。題して、あったら便利な角シリーズ。
ERGON / GT1

ちょうどこれが入ってくるなぁと思っていた矢先に、私の腱鞘炎が発症するっていうなんとも良いタイミング。人体工学に基づいて優れたグリップを生み出すERGONより待望の新作としてリリースされたのがこのGT1です。

ERGONのグリップには名作が多いのですが、GT1は、GA3とGP2をハイブリッドさせたようなデザイン。そして何より目を惹くグリップ内側にある小さな突起(ノブ)。




この内側のノブと、エルゴノミックウイングと呼ばれる掌を預けられる大きなプラットフォーム、そして外側に小さなバーエンドが付いたようなノブが効果的に配置されているおかげで、4つのポジションを可能にしてくれるマルチポジショングリップです。

ERGON GT1
サイズ:S, L
長さ:140 mm(S), 148 mm(L)
重量:230 g(S), 255 g(L)
※グリップシフトには対応しません。
価格:6,820円(税込)
CANE CREEK Ergo Control Bar Ends

一時期は本国でディスコンティニューとなっていたものの、要望が多く復活することとなったCANE CREEKのバーエンド。


お気に入りのグリップと組み合わせることで気軽にバーエンド機能を追加することができる優れものは、アルミ製のバーエンドが多い中で、ラバー製というのも珍しいですし、グリップとの収まりも良い感じ。もちろんロックオン(ボルト止め)タイプなのでしっかりと固定できます。
ちょっとイナたい感じがまたなんとも言えない存在感を放つんですよね。

CANE CREEK Ergo Control Bar Ends
長さ:約11 cm
対応ハンドル径:22.2 mm
重量:179 g
固定方法:ロックオンタイプ
価格:5,500円(税込)
HUNTER CYCLES Touring Bar Ends

極め付けはこちら。バーエンドって余計なものと捉えられがちですが、ならばいっそのこととことんクールなやつを付けてしまおうという発想のもと、せっかくならやり切ってしまいたいという貴方に。

カリフォルニアの大地を目一杯走り込んできた自身の経験をもとに、天才フレームビルダー・リックハンターが生み出したツーリングバーは、シンプルながら確かな機能をもったもの。リックがものづくりにおいて重要だと考えるフォーム アンド ファンクションを追求した結果生まれたプロダクトです。


内側に角度の入ったエンド部分はロングライドはもちろん登りでも効果を発揮しますし、手前側に少し伸びたエクステンションが掌を置いておくのに一役買います。
正直いってこれよりもかっこいいバーエンドはないと思いますが、その代わり価格もかっこいいのでご注意を。

HUNTER CYCLES Touring Bar Ends
素材 : クロモリチュービング
角度 : 20度
仕上げ : パウダーコーティング
クランプ径 : 22.2mm
グリップ長 : 100mm
重量 : 227g
価格:41,800円(税込)
基本的には、ロングツーリング / バイクパッキングのために生み出されたこれらのアイテムですが、デイリーユースはもちろん、個人的にはカーゴバイクやEバイクにも応用ができるアイテムだなと思います。
ハンドルの角度やグリップの取り付け角度を少し変化させてみるだけでも握ったポジションは変わりますが、こういった方法もあるので是非検討してみてくださいね。