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【新入荷】SKLAR Super Something Titanium

森道市場も無事に終わって、いよいよ6月。
はい、何を隠そう弊社Circlesの決算月でございます。

怒涛のイベントラッシュなんですが、実はその裏で怒涛の入荷ラッシュも迎えていたり。ちょっとまだ言えないですが、特にハンドメイド系のフレームで仕込んでいたものがこのタイミングで一気に入荷していきています。

順番にご紹介していくので是非楽しみにお待ちいただくとして(現在鋭意コンテンツ整理中です!)、今回そのトップバッターを飾るのは、お馴染み SKLAR BIKES / スカラーバイクス(以下SKLAR) より話題のこちら!

Super Somethingのチタンバージョン?!

そうです。あの名機Super Somethingのチタンバージョンが入荷しました。

Super Somethingといえば、2022年にSKLAR初の台湾製プロダクションモデルとしてスチール製のフレームをリリースして以来、オールラウンダーのグラベルバイクとして確固たる地位を築いてきました。

リリースの時に書いたブログには、アダムの思いや私が考えるこのバイクの特徴を綴っているので是非お読みいただければと。

数多くのカスタムオーダーフレームを製作してきた中で、SKLARとしてのグラベルバイクの一つの完成系を導き出したビルダーのアダムが、SKLARというブランドの価値観をより多くの人に広げたいという思いから始めた台湾製プロダクションモデルという選択。

その第一弾であったSuper Somethingでの成功をもとに行った今回のチタンフレームへのアップグレード。

当時アダムがカスタムオーダーを受け付けていた際にお願いしたモンスタークロスは私の中で結構近いイメージ。

軽くて弾力性のあるチタニウムは、路面からの振動を吸収し、路面の凹凸にフィットするように優れたトラクションとライダーへの快適性をもたらすので、さらに良質なグラベルバイクを求める方にとって最良の素材選択と言えますし、金属製のバイクでありながら、重量的なアドバンテージをもたらしてもくれます。

Made in CA USA、日本国内には8本限定の入荷。

台湾製のプロダクションモデルと異なり、今回のチタン製フレームはカリフォルニアで作ったもの。台湾プロダクションを走らせることで自身の手が空くようにし、こうしてMade in USAのプロダクションを走らせることができるようになったのは彼自身にとって非常に大きなステップだったと思います。

とはいえ作れる本数にも限りがあり、アメリカでは20本限定でのオーダーウィンドウを開けていたのですが、それはすぐに埋まってしまい、少し無理言って日本の皆さんにと特別に8本作ってもらいました。つまり世界的に見ても28本しかないフレームというわけです。

ドロップバーアッセンブルを基本としたディテール

バイクの基本設計としては、基本的にはスチール製のSuper Somethingを踏襲していますが、ところどころブラッシュアップが施されています。

また、PBJ(こちらももう間もなく完成予定!)ができたことによって、Super Somethingはよりドロップバーに特化したバイクへと昇華していきたいというアダムの意向が反映されたものとなっています。

オリジナルテーパードヘッドチューブ + カーボンフォーク

スチールモデルと異なり、チタニウムフレームということでより軽さも意識してオリジナルのカーボンフォークを標準装備。

このカーボンフォークには、カーゴケージマウントそしてインターナルダイナモルーティングに加え、フォーククラウン部にはライトやラックが取り付けられるアイレットを完備しています。

3Dプリントオリジナルヨーク

気になるタイヤクリアランスは、最大で64mm(29×2.2″に相当します)。それを実現する上でも重要なのがこの3Dプリントによるオリジナルヨーク。タイヤクリアランスを最大限確保しながら、フロントシングルだけでなくフロントダブルにも対応(タイヤサイズによってはフロントディレーラーにタイヤが干渉する可能性もあるのでご注意)。

今回組んだバイクも700x50cのタイヤを履かせていますが、ご覧の通り余裕のクリアランス。

UDHドロップアウト

ここ最近多くのバイクで採用されているUDHドロップアウトを採用し、SRAMのトランスミッションシリーズに対応するほか、その他の一般的なディレーラーにももちろん対応します。

ジオメトリー + サイズ展開

SmallMediumM-LLarge
Stack543mm588mm607mm623mm
Reach347mm365mm386mm406mm
Effective Top Tube507mm539mm542mm568mm
Front Center585mm615mm646mm665mm
BB Height (42mm Tire)287mm287mm287mm287mm
Head Tube Angle69.5°70°70.5°70.5°
Seat Tube Angle73.5°73.5°73.5°73.5°
Chainstay Length426mm426mm426mm426mm
BB Drop73mm73mm73mm73mm
Axle To Crown412mm412mm412mm412mm
Trail76mm74mm69mm69mm
Fork Offset55mm55mm55mm55mm
Head Tube Length100mm148mm166mm187mm
Seat Tube Length440mm490mm538mm575mm
Standover Height735mm776mm822mm850mm

また、スチール製のSuper Somethingから少しジオメトリーのアップデートを行い、サイズ展開もセンチ表記からアルファベット表記に変更しています。

ちなみに、今年の年末頃にはスチール製Super Somethingの生産を予定していますが(どさくさに紛れてこれは大ニュース)、ここでも今回のジオメトリーがベースとなる予定です。

ズバリ、どんな人におすすめか?

正直なところ、チタンのフレームって漠然と良いということはわかっていても、金額も金額ですし決心するにはそれなりの覚悟が要ります。それにチタンのフレームを手に入れるなら、用途が明確でないとそのポテンシャルが活かせるか不安にもなると思います。

個人的に、軽さはもちろんなのですが、その優れた振動吸収性にこそチタンの良さがあると思っていて、特にグラベルというジャンルの車種において非常に魅力的な素材選択だと思っています。

しかもそれがアダムの手によって作られているというのも大きな魅力。カスタムオーダーを受け付けるというスタイルこそ現在はやめてしまいましたが、次世代のトム・リッチー的ポジションを確立しつつある彼がプロダクションを走らせる傍らでビルダーとして自身の手を動かしてモノづくりを続けているという事実に惹かれる部分も多々あります。

作り手の手がきちんと入り、その人の技術と経験が詰め込まれているものに魅力を感じてしまうのは、きっと私たちだけではないはずです。

ハンドメイドの世界に興味はあったけれど、カスタムオーダーには少し敷居の高さを感じていた方。

チタンという素材に惹かれてはいたけど、じゃあ果たしてどんなバイクを選ぶべきか、その用途が明確でなかった方の中に、もしSuper Somethingの世界観にあるようなグラベルライドがイメージに合致する方にとって、他にないベストチョイスだと思います。

名古屋はもちろん、東京店にも入荷しています

というわけで、早速一台組み上げました。

せっかく日本で組むならと思って、シマノGRX12速をベースにフロントシングル運用。タイヤもクリアランス目一杯とはいきませんが、太めの700x50cをチョイス。グラベルライドとは言え、日本であれば必ずアプローチに舗装路はつきものなので、舗装路での転がりも意識してTERAVAILの新しいUpdraftというパターンを選んでみました。

もちろんフラットバーでアッセンブルすることも可能なんですが、ロングライドを基軸に、ドロップバーでなんでもやってしまいたいという方にとって、このバイクは最適解だと思います。

名古屋の店舗はもちろん、Circles Tokyoでもフレームのストックがありますので是非一度店頭にて実物をご覧いただきたいです。なお、こちらのバイクは週明けからCircles Tokyoにて試乗もいただけます。

SKLAR BIKES Super Something Titanium

Size : Small, Medium, M-L, Large
価格:599,500円(税込)

ありがたいことにすでに引き合いがありまして、名古屋には各サイズ1本ずつの在庫となっております。アッセンブルについてのご相談ももちろん乗りますので、是非お気軽にお問い合わせください。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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