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【ASTRAL CYCLING】 SKLAR PBJにベストマッチな Serpentine Rim

注目度上昇中、ASTRAL CYCLINGという選択肢。

一昨年から取り扱いが始まり、新しいバイクのアッセンブルや新調するホイールのカスタマイズ相談の際にも指名をいただくことが多くなり、着実に注目度が高まっているのを日々感じているリムブランド ASTRAL CYCLING / アストラル・サイクリング

アメリカ・オレゴン州ユージーンを拠点に、精度の高いアルミリムを製造する彼らは、元々は少量生産のハンドビルドホイールブランドROLF PRIMAから派生したブランド。 一昨年に ROLF PRIMA のハブの製造を担っていたWHITE INDUSTRIESの傘下に仲間入りしたこともあり、信頼のあるブランドと深く関係し、その技術力と品質には定評があります。

 

ASTRALのリムは、軽量性だけではなく、耐久性・剛性・チューブレス対応のしやすさなど現代のライダーが求める性能をしっかりと備えているのが特徴で、特に全てのモデルに採用している Tubeless Easy設計はフロアポンプでも簡単にビードが上がるほどの扱いやすさで、メンテナンス性にも優れています。

MTBやATB系から始まり、オールロードやリムブレーキバイクのカスタムにおいて、ASTRALのリムを選ぶタイミングが増えてきており、スタッフの間でも「今、推したいリムのひとつ」として話題に。機能美と信頼性を兼ね備えた彼らが作り出すリムは単なるパーツではなく、バイク全体の乗り味や表現を支える重要なピースなのです。

自分もRITCHEY Road Logicに年始から使い始めて、その良さをホイール組みから、乗るたびに実感しています。(限定生産だったセラミックコーティングのStealth Greyモデルは、Outback Rimの650Bサイズがまだ少しだけ在庫あります!!)

Serpentine の魅力と実力を、スペックから読み解く

ASTRAL CYCLING Serpentine Rim

素材:Aluminum
サイズ:29″ / Asymmetry
ホール数:28H, 32H
リム幅:内幅 32.0mm, 外幅 36.0mm
推奨タイヤ幅:2.2″ – 3.0″
重量:580g
価格:27,500円(税込)

 

さて、今回紹介する Serpentine Rim / サーペンタインは、29インチのトレイルリムとして、MTBやATBに求められる性能を高いポテンシャルで満たすモデルです。まず目を引くのは、内幅32mmに外幅36mmというワイドな設計で、2.2インチから3.0インチのハイボリュームタイヤ幅に対応し、タイヤ自体のグリップ力や安定性を最大限に引き出します。

さらに、ホイール組みを得意とする自分たちに嬉しいポイントでもある、ニップルホールのアシンメトリック(非対称)デザインが採用されています。これより、左右のスポークテンションのバランスが整えやすくなり、”たわみづらい”ホイールへと仕上がるので、振動や衝撃が加わりやすいトレイルでのライドでも安心して使うことができます。

他のモデルと同様に高品質なアルミニウムを使用し、重量はわずか580g。 軽量ながらも強度とのバランスが絶妙で、登りでも軽快な走り心地を感じることができます。

SKLAR PBJとの相性:現代ATBの理想形

Serpentine Rim の魅力を語る上で欠かせないのが、実際のバイクとの相性。例えば、SKLAR PBJは、29×2.6インチのタイヤを想定して設計された、現代ATBの理想形とも言えるモデル。ヨッシーがブログでも深堀りしているように、遊び心と走破性を両立したそのジオメトリーに、内幅32mmのサイズはまさにベストマッチ。

一方で、リムの高さは20mmと低めな設計。 ここが低いリムは軽量になるのはもちろんですが、ホイール自体が硬くなりすぎず、バランスが取れたしなやかな仕上がりになります。 ただ走るだけでなく「どこを、どう走るか」を楽しむための道具。その楽しさを最大限に引き出すリムとして、Serpentine Rim は確かな選択肢と言えますね。

 

最近まで研磨加工の機械が不調でポリッシュシルバーのモデルが一時的に製造ストップしていたのですが、それも新しい設備になったという嬉しい知らせがあり、他のモデルも続々と入荷を予定しています。 今回紹介した Serpentein Rim も含めて、まだまだこれからも目が離せない ASTRAL CYCLINGの製品は引き続き要チェックですよ。

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kamochi
加茂響

「自分の力と気持ち次第で自由に寄り道ができる」ことに気付き、北海道や九州も含めて日本中をロングツーリングしていたことも。 同時に日々街中で楽しめるトラックバイクにものめり込み、アーレーキャット・レースで優勝したことをキッカケにサークルズに仲間入り。 サークルズと姉妹店カルチャークラブでの勤務を経て、CWDとSimWorksスタッフとして日夜ネットワールドの地底深くを根掘り葉掘りリサーチ。
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