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【MADE BIKE SHOW 2025】最後はやっぱりヒトなんです。

MADE後のミネアポリス訪問紀で脱線してしまった感がありますが、今年のMADE BIKE SHOW(以下MADE)を締めくくるべく、ブログを書きます。

ビルダーバイクについて、そしてパーツについて、またもはやMADE名物ともなりつつある駐輪場バイクチェックと3本立てでブログを書いてきたので、もしまだ読まれていない方は是非下記のリンクから覗いてみてください。

で、最後のブログはというと、モノ・コトと続いたのでやっぱり最後はヒトにフォーカスを当てたくなるわけで。

社交場でもあり情報交換の場でもある

パンデミック前にはNAHBSに何度も、そしてMADEには初回から全て行かせてもらっています。

このハンドメイドバイクショーでは、ビルダー各々が趣向を凝らし、腕を振るってビルドされた自転車がお披露目され、もちろんそこでは実際に未来のカスタマーになるであろう人たちとの出会いや、実際にオーダーを受けることもあったりと、フレームビルダーのビジネスにおいてとても重要な機会であることには間違いありません。

ただ、個人的にはそれだけじゃないのがこの現場だと思っています。

金土日の3日間の開催で、特に土曜日はどこのブースも終日人だかり。私たちもSimWorksブースに立っていましたが、本当に忙しくあっという間に時間が過ぎていく。そんな中でも、朝一の開場前のひと時だったり、最終日の終わりがけ、人の波が落ち着いてきたあたりで見ることのできる光景が実は個人的にとても好きだったりするんです。

そこでは、ビルダーたちが他のブースを覗いたり、ビルダーやブランド同士で意見交換をしたり。もちろん世間話やたわいもない話だってしているけど、こうして現場で顔を合わせて話すことで、また新しいアイデアが生まれたり、フレームビルダーの情報交換の場になっていたり、MADEのようなバイクショーの本質はこういったところにあるんだと思っています。

Do you know who build your bike?

たくさんの選択肢があって、昔に比べればどこからでも買いやすい環境が整った今の時代、「物足りないモノ」なんていうものはないのかもしれません。ただ、足りないコトはまだまだある気がするんです。

「誰がどんなことを感じ、信じていて、どんなモノを作っているか」

自分の命を乗せるものですし、自分が生涯通して楽しもうと思うモノだからこそ、じゃあそれを誰に作ってもらうのかを決めること、もしくは誰が作っているのかを知っていることというのはとても重要だと思います。

だからこそ、私たちも彼らの生き方、考え方をできる限り理解して、皆さんへお伝えしていきたいと思います。

皆さんの明確な意図を我々が彼らに伝えていく。もちろんそこには時間もお金もかかるのですが、この時間のかかるプロセスが悪い物を生みだすはずはないと私たちは信じております。

物価高だったり、日本においては為替状況であったり、正直なところハンドメイドフレームの敷居が以前よりも高くなっているのは事実です。決して気軽にオーダーしようとなるものではないかもしれませんが、「こうしたい」というイメージがあればあるほど、そして何より自分自身の身体にしっかりとフィットしたバイクが作れるという点でも、「カスタムオーダーだからできる」という選択肢もあると思いますので、是非サークルズまでご相談ください。

この愛すべきコミュニティーを支える人たち

作り手であるフレームビルダーがもちろん主役のMADEですが、それを支えるパーツブランド、ショーを運営するスタッフの方々、また写真や映像を通してこの現場を世界中へと伝えていくメディア、そして来場者まで。このコミュニティーを育てていこうという皆さんの熱量が化学反応を起こして良いヴァイブスが流れている。

MADEはそんな現場なんだと思います。

久しぶりの嬉しい再会から、新しい出会いまで、今回のMADEでもたくさんの人に会うことができ、繋がることができたのが私たちにとって一番の収穫だったと思います。

終わりに

最後に、MADEを語る上で欠かせない人物。そう、このショーのディレクターであり、自身もこのハンドメイドバイクコミュニティーのファンでありサポーターである Billy / ビリー

もちろん彼以外にもたくさんの人の力のおかげで成り立っているショーですが、常に現場で動き回り、来場者や出展者たちとのコミュニケーションも欠かさず、このショーを素晴らしい現場にするために全力を注いでいたのは間違いなく彼でした。 You MADE it!!

3年目となった今回、来場者も過去最大となったそうで既に来年も同じ時期にポートランドでの開催を計画中ということ。今から楽しみでなりません。

ハンドメイドバイクコミュニティー、そして私たちCircles/SimWorksにとっても本当に大切なイベントとなっているMADE Bike Show、改めて今年もありがとうございました! We MADE it!!

そしてまた来年!

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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