
休日は限られています。
だからこそ、その時間をどう使うかは、自転車選びによって大きく変わります。
限られた時間の中で、できるだけ多くの景色を見たい。
できるだけたくさんの道を走りたい。
そう考えた時、私が選ぶのはロードバイクです。
実はここ最近、ロードバイクに乗る機会が増えています。

普段はSEVENでグラベルを走ったり、WILDE RAMBLERでのんびり出かけたりすることも多いのですが、「今日は思い切り走りたい。」そんな日は、自然とCielo Disc Road Racerに手が伸びます。
その理由はまさに、たくさんの景色を見て、たくさんの道を走ることができるからです。
ロードバイクがもたらしてくれる「速さ」は、限られた休日をより充実した一日にしてくれます。

もちろん、タイヤサイズには限界があるので、グラベルバイクのように未舗装路を自由に走ることはできません。
ですが、日本には「この道、誰が使うんだろう?」と思ってしまうような場所まで舗装路が続いています。
舗装路だけでルートを引いたとしても、普段の生活では出会うことのない景色や自然に出会うことができるのです。
そして、その「速さ」が与えてくれるのは、移動の効率だけではありません。

峠を登り切った先に待っている気持ちのいい下り。
車通りも信号もない河川敷を、ただ風を切って走る時間。
ロードバイクだからこそ味わえる爽快感があります。
そんな時間を楽しみたくて、ここ最近はロードバイクに乗ることが増えているのです。
もしかしたらこの記事を読んで、「ちょっとロードバイクが気になってきた。」
そんな方もいるのではないでしょうか。
今日は、そんな方にぜひ紹介したい一台があります。
それが、ROCK LOBSTER CYCLES 7005 Aluminum Rim Brake Road Racerです。
ROCK LOBSTER CYCLES 7005 Aluminum Rim Brake Road Racer

| フレーム素材 | 7005 Aluminum |
| ヘッドチューブ | 44mm Straight |
| フォーク | ENVE Road Fork (コラム 1-1/8″ to 1-1/4″) |
| 対応ヘッドパーツ | ZS44 / EC44 (Base Plate : 1-1/4″) / 例 : CHRIS KING InSet8 |
| ブレーキマウント | キャリパーブレーキ |
| BB | BSA/JIS, 68mm Threaded |
| フロントエンド | 100mm QR |
| リアエンド | 130mm QR |
| シートポスト | 27.2mm |
| タイヤクリアランス | 700x25c |
| 付属品 | シートクランプ |
このフレームを見ていて、最初に気になったのはそのシルエットでした。
「アルミなのにスッキリとしたシルエットだなぁ。」
そこから少しずつ知っていくと、7005アルミという素材やジオメトリー、リムブレーキという構造にも、それぞれ理由があることが分かってきました。
今回は、その中で私自身が「そういう事ね!」と思ったことをご紹介したいと思います。
7005 Aluminumという素材

まずは7005アルミという素材についてです。
アルミロードというと、「硬い」「太い」「レース向き」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
私もそんな印象を持っていました。
ですが、7005アルミについて知っていくと、そのイメージが少し変わりました。
7005は強度の高いアルミ素材です。
だからといって、「7005だから硬いフレームになる」というわけではありません。


強度に余裕があるからこそ、必要以上にチューブを太くしなくても十分な強度を確保することができます。
つまり、素材の強さを「剛性」だけに使うのではなく、「細身のシルエット」という形でも活かすことができるということです。
ROCK LOBSTERを見ていて感じるこの美しいシルエットも、そうした素材選びの積み重ねから生まれているのかもしれません。
ジオメトリーは”数値”ではなく”設計”

そして、もう一つ面白かったのがジオメトリーです。
ここでご紹介する数値は、現在店頭で完成車として展示している52サイズのものになります。
ヘッドアングル72.5°。
シートアングル74.5°。
チェーンステー410mm。
BBドロップ72mm。
数字だけを見ると、どれも驚くような数値ではありません。

ですが、最近のロードバイクと見比べながら知っていくと、この数値の組み合わせに、このフレームらしさが見えてきます。
例えばヘッドアングル。
最近のレースロードでは73〜73.5°前後のモデルも多くありますが、ROCK LOBSTERは72.5°。
わずか0.5°ほど寝ていますが、その少しの違いが高速域での安心感につながります。

一方でチェーンステーは410mmと、反応の良さもしっかり残した長さです。
BBドロップも72mmと、とてもオーソドックス。
知っていく中で面白かったのは、ジオメトリーは一つの数値だけで決まるものではないということでした。
「もう少し安定感を持たせたい。」
「気持ちよくペダルを回せるポジションにしたい。」
「長時間でも疲れにくいロードバイクにしたい。」
設計者はそんなことを考えながら、それぞれの数値を少しずつ組み合わせ、一台のロードバイクを作っていきます。

だから72.5°というヘッド角にも、74.5°というシート角にも、それだけでは語れない意味があります。
一つひとつの数値ではなく、そのバランスこそが、このロードバイクの個性なんですね。
このことを知ってから、ジオメトリーを見るのが以前よりずっと面白くなりました。
リムブレーキだからできること

そして、もう一つ知ることができたのがリムブレーキです。
現在のロードバイクはディスクブレーキが主流になりました。
制動力や雨の日の安心感、太いタイヤへの対応など、多くのメリットがあります。
もちろん、それはロードバイクの進化です。
ですが、その一方でリムブレーキだからこそ実現できることもありました。
ディスクブレーキは片側のローターで制動力を受け止めるため、フォークやリアバックには大きなねじれが発生します。
そのため、十分な剛性を持たせる必要があります。

一方、リムブレーキは左右均等にリムを挟む構造です。
必要以上の剛性を持たせる必要がないため、細身のフレームデザインが成立しやすくなります。
もちろん、ROCK LOBSTERが細身なのはリムブレーキだけが理由ではありません。

7005アルミという素材があり、ジオメトリーがあり、それぞれが組み合わさって、あのシルエットが生まれています。
さらに、個人的に好きなのは操作感です。
ブレーキレバーを握る。
ワイヤーが引かれる。
キャリパーが動き、シューがリムを挟む。
その一連の動きを指先で感じながら、自分で速度をコントロールしている感覚があります。
私は、この感覚もロードバイクの楽しさの一つだと思っています。
そして何より、このフレームは本当に美しい。

現代的な44mmヘッドチューブとENVE Road Forkを採用しながらも、全体の印象はとてもすっきりしています。
必要な性能はしっかり取り入れながら、必要以上に主張しない。
細身の7005アルミチューブ。
リムブレーキならではのシンプルなリア三角。
ロードバイクらしい軽快さを感じさせるシルエット。
私は、このバランスがたまりません。

そして、このロードバイクは過去のものではなく、今という時代に作られたロードバイクだということです。
今、このようなロードバイクを作る方法はいくらでもあります。
それでも7005アルミを選び、リムブレーキを選び、このジオメトリーを選びました。
流行を追わないことと、古いことは全く違います。
今でもこの形を選ぶ理由がある。
そこに、このロードバイクの面白さがあるように思います。
ロードバイクには、限られた休日を少しだけ豊かにしてくれる魅力があります。
そしてRock Lobsterは、その魅力を改めて考えさせてくれる一台なのかもしれません。

今回ご紹介した完成車は、52サイズを店頭で展示・販売しています。
また、フレーム単体では56サイズをご用意しています。
今回、Circles Tailoredで組み上げた完成車は、このフレームの魅力を素直に感じられるようなパーツ構成を意識しました。
ROCK LOBSTER CYCLES Circles Tailored Complete Bike

Size : 52
Color : Turquoise
価格 : 858,000円(税込)
| Frame | ROCK LOBSTER CYCLES 7005 Aluminum Rim Brake Road Racer |
| Headset | CHRIS KING InSet 8 |
| Handlebar | THOMSON Aluminum Road Bar Aero Profile |
| Stem | THOMSON G2 Stem |
| Bartape | FIZIK Vento Solocush Tacky Bar Tape |
| Seatpost | THOMSON Elite Seatpost |
| Saddle | RITCHEY Comp Cabrillo Saddle |
| Component | SHIMANO ULTEGRA R8000シリーズ |
| Rim | HED Belgium |
| Hub | CHRIS KING R45 |
| Tire | GOODYEAR Eagle F1 R Tubeless Complete |




ハンドル、ステム、シートポストにはTHOMSON。
ヘッドパーツ、BB、ハブにはCHRIS KING。
そしてリムにはHED Belgiumを組み合わせています。
どれも派手さを競うパーツではありません。


流行を追うのではなく、何年先も安心して使い続けられる定番を選びました。
長く使うほど良さが分かり、しっかりメンテナンスしながら付き合っていけるものばかりです。


ROCK LOBSTERというフレームの考え方とも、とても相性が良い組み合わせになったと思っています。
ロードバイクには、限られた休日を少しだけ豊かにしてくれる魅力があります。
そして、このROCK LOBSTERは、その魅力を改めて思い出させてくれる一台です。
ぜひ店頭で実際に眺めながら、「そういう事ね!」という話ができたら嬉しいです。
