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【WTB】ライダーによる、ライダーのためのタイヤ

自転車が唯一地面と接する場所「タイヤ」。

力を最後に地面へ伝えるタイヤが良いものだと、良いパフォーマンスは発揮できます。

乗り心地、安定感、楽しさ、走りの全てに関わるといってもいいくらいのパーツがタイヤなのですが、みなさんはどこを見て、何を基準に選んでいますか?

多数のブランドやモデルの中から今回は、僕が一番愛用している「WTB」のタイヤにフォーカスしてご紹介します。

WTBってどんなブランド?

「WTB」と聞いて、特に完成車のタイヤやサドルに付いているイメージを持つ方も多いと思います。

実はWTBは1982年創業、40年以上の歴史を持つブランドです。

その誕生のきっかけとなったのが、当時生まれたばかりの「MTB」という新しいカルチャーでした。

これまで世の中になかったジャンルのバイクが生まれると、そこについてくるパーツもどんどん既存のものでは対処しきれなくなっていきます。

「もっと効くブレーキが欲しい」、「ちゃんとグリップするタイヤが欲しい」などのライダーからの声に応えるため、

自分たちが本当に使いたいパーツを作ろう」という想いから、WTB(Wilderness Trail Bikes)が生まれました。

有名なところでは、現在では当たり前になった29インチMTBタイヤやRoad Plus(650B×47〜50mm前後のロード・グラベル向け規格)を提案、普及するなど、単にタイヤを作るだけでなく、新しい遊び方そのものを世の中へ広めてきました。

ロードプラス最初のプロダクト Horizon 650B x 47mm

WTB自身もブランドの歴史を語る際に、

“We make things better, and we make better things.”

(もっと良くする。そして、もっと良いものを作る。)

という言葉を掲げています。

無いものを作り、それをさらに良くするということをひたすら繰り返してきたWTBのパーツはいつしか完成車に使われるほど、信頼と実績を積み重ねてきたのです。

もっと詳しく知りたい方はぜひWTBの本国サイトを覗いてみてください。

WTBのタイヤは洗練されている。

WTBのタイヤラインナップを見てみると、他ブランドとは違う点があることに気づきます。

それは「モデルごとにサイズ展開が違う」という点。

40mm、45mm、50mmなど定番サイズで展開されていることが多いですが、WTBの場合、例えばBywayというモデルだと40mm、44mmの2種類、これがRiddlerというモデルになると37mm、45mmの2パターンになります。

タイヤは幅が変わるだけでも、接地面積やケーシングのしなり方、ノブの配置バランスが変わり、狙った乗り味から少しずつ離れてしまいます。

だからこそWTBはしなやかな乗り心地と軽い転がり、そして十分なグリップ力を高いレベルで両立できるちょうどいいバランスを厳選してラインナップしているのです。

彼らも僕らと同じライダーだからこそ、カタログ上の選択肢を増やすのではなく、「一番気持ちよく走れるタイヤ」を追求した結果なのです。

それぞれのおすすめ

本当はすべてのモデルを紹介したいところですが、今回はツーリングやグラベル、MTBなど僕らが普段走っているフィールドや遊び方で特におすすめしたいモデルをピックアップしました。

「自分ならこれかな」と想像しながら読んでいただけたら嬉しいです。

Exposure 700C x 36mm

Exposureは見た目の通りオンロード用のタイヤ。滑らかなセンタースリックに、サイドに細かいハッチング加工を施していることで浮いた砂があるコーナーでも安心感を与えてくれます。

長距離を楽に楽しく走るオールロードにぴったりのタイヤです。

Byway 700C x 40mm / 44mm

Bywayはそこからさらに高めのショルダーノブを装備したようなモデル。

より荒れた道でも安心して突き進むことができます。

個人的にはロングツーリングをするときはこのBywayを装備するんですが、オンロードの快適性はもちろん、偶然見つけた雰囲気抜群のグラベルにも気兼ねなく入っていける旅の醍醐味とも言える寄り道を味わえるタイヤです。

この時はグラベル多めのライドだったのでリアにByway、フロントに Resolute を装備してオンオフ両方楽しめるように。

Riddler 700C x 37mm / 45mm

WTB Riddler 700C x 45mm

よりオールマイティに走るならこのモデルがおすすめ。

グラベルタイヤらしい見た目ながら、舗装路でも軽快に走るモデルです。

センターには低く密集したノブを配置することで転がり抵抗を抑えつつ、砂利や浮き砂の上でもしっかりとトラクションを確保。

舗装路と未舗装路を行き来するライドにぴったりです。

Raddler 700C x 40mm / 44mm

Raddler 700C x 44mm

もう一つ似た名前のモデルがあります。それがこのRaddler。

両者の違いは、コーナリング時のグリップを左右するショルダーノブにあります。(画像左がRiddler、右がRaddler)

Riddlerは、正面から見るとセンターノブからショルダーノブへ滑らかにつながるラウンド形状。バイクを倒し込んだ際の接地感が自然で、舗装路でも気持ちよくコーナーを駆け抜けることができます。

一方のRaddlerは、ショルダーノブの間隔を広く取り、エッジを効かせたデザイン。ルーズな砂利や泥、荒れた路面でもしっかりと路面を捉え、グラベルでの安心感をさらに高めています。

オンロードも楽しみたいけど、気持ちのいいグラベルを思いっきり走り抜けたい、安心してグラベルを楽しみたい方にぴったりのタイヤ。

SURLY Midnight SpecialやStraggler、WILDE Rambler、SKLAR Super Somethingのように、舗装路も未舗装路も楽しめるバイクとの相性は抜群。

個人的にも、ロングツーリングシーズンが終わってワンデーのグラベルライドが増えてくる頃になると、「そろそろRiddlerかRaddlerに履き替えようかな」と思う一本です。

Nano 700C x 40mm

Nanoは、現在では当たり前となった29erの歴史を語るうえで欠かせないモデルでもあります。

1999年に登場した世界初の29インチMTBタイヤ「Nano Raptor」をルーツに持ち、29erという新しいカテゴリーを世の中へ広めるきっかけとなりました。

現在のNanoもそのDNAを受け継ぎ、グラベルや林道を思い切り楽しめる高い走破性を備えています。一方で、センターに連続して配置されたノブが転がりの軽さを生み出し、グラベルへ向かうまでの舗装路も軽快に走ることができます。

「グラベルまでのオンロードも気持ちよく走りたい。」

そんな方にぴったりの一本です。

Macro 29 x 2.4″

WTBのMTBラインナップの中でも、転がりの軽さを重視したモデル。

低めのノブによって舗装路での抵抗が少なく、日本のように舗装路と林道を行き来するライドにもぴったりです。PBJのようなマウンテンツーリングバイクとの相性は抜群で、「MTBだけど気持ちよく距離を走りたい」という方におすすめ。

Thick Slick 26″~700C

ツルッとしたトレッドと思わず目を惹くロゴを持つアーバンタイヤ。圧倒的な耐久性を持つので毎日の通勤や移動で乗るバイクにぜひ。700C x 25mmに関してはホワイトカラーのラインナップもあるので見た目のカスタムにもおすすめです。

さあ、どれにしよう?どこへ行こう?

カタログを見ると、少し物足りなく感じるかもしれませんが、実際に乗ると「このサイズでよかった」と思わせてくれるのは、40年以上ライダーであり続けたブランドだからこそできる、贅沢な引き算なのだと思います。

店頭、オンラインストアの両方からご購入いただけます。

この夏、ツーリングに出かけたり、ライドに行く用事がある方はぜひ、WTBのタイヤをチョイスしてみてください。

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中川 大作

自転車歴は8年ちょっと。知らない道や森の中を走る事が大好きで普段はグラベルやMTBをよく乗っています。自転車以外の趣味はカメラ、たまにデッサン。いつかキャンバス持ってライドしてみたいですね。店頭では大体1Fにいますので見かけたらお声かけてくれると嬉しいです!
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