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【OUTER SHELL ADVENTURE】 ピコパニア~日常に溶け込むパッキングツール~

僕は基本的にインドア派で、休みの日はライドに行くより家で本を読んだり映画を観たり、自転車で外に出ても近所の八百屋に行ったり古本屋を廻ったりするくらい。もちろん自転車で峠を登ったりMTBでトレイルを下ったりするのは大好きですが、自然の木々の間より都会のビルの間を走っている時間の方が多いです。

僕みたいにたまに遠出もするけれど基本的には街乗り多めな使い方にもフィットするバイクパッキングツールをご紹介。
技術的な話しもあるので少し長くなりますがよろしければお付き合いを。

もうバックパックは背負いたくない!!

【OUTER SHELL ADVENTURE】
Pico Panier

MATERIAL:Main Fabric, X-Pac or PU coated Cordura Nylon / Liner, Full X-Pac(Weatherproof all around)
SIZE:W,23cm x H,19~43cm x D,8cm
WEIGHT:1kg
PRICE:¥41,800- (税込)
Hamdmade in California
ベースプレート、取り付け用ボルト付属、ペアでの販売となります。

暑くなってくると毎年のように悩みだす背中の汗とバッグ問題。バックパックは自転車に乗る分には安定感があって快適だけどバックを下ろした背中は汗でべったり。クーラーで冷やされて汗冷えなんてことにもなるし、バックパックには秋までお休みしてて頂きたいのが正直なところ…

背中以外に荷物を積むとしたら、ラック、バスケット(前かご)、パニア、フレームバッグetc..数ある選択肢の中からちょっと変わったパニアバッグOUTER SHELL ADVENTURE ピコパニアをチョイス。

街へ出よう、花を買おう。

少し前からこのピコパニアを使ってやってみたいことがありました。それは自転車で花を買いに行くこと

僕は観葉植物が好きで、家では鉢植えを育てたり、たまにこうして切り花を買って部屋を飾ったりしています。空き瓶に一輪挿ししたり、あまり使っていないグラスに適当に花束を生けるだけでもいつもの部屋の景色が変わって面白いです。宮本浩次も歌ってますし、花、おすすめです。

花束が運べるパニアバッグ

買い物、外食、本屋に映画館、普段の移動手段はほとんど自転車なんですが、花屋に行く時だけは必ず徒歩。実は花束って自転車で運びにくいんです。
バックパックだとせっかくの花を潰してしまうし、高さが十分にないラックやバスケットでは安定して運ぶことができない。他に選択肢のない僕は自転車を置いて”散歩”と称し仕方なく徒歩で花屋に出掛けるのでした。

そんな悩みを解決してくれたのがこのピコパニア。ピコパニアはロールトップタイプのミニマルなパニアバッグ。パニアに限らずロールトップのバッグはパッキングする荷物の量に合わせてサイズを変えたり上向きの開口部を全開にして長さのある荷物を運ぶのに最適。そう、これは花束を運ぶのに向いているのでは!?と思い立ち、ピコパニアを装着した自転車で街へ。

この日はロールトップの”長モノが運べる”という特性を活かして切り花の他にワインを一本購入。
ピコパニアのロールトップは最長43cmまで伸ばすことができるので縦に長いワインボトルもすっぽり。花束はロールトップを上まで開けて差し込みます。

花束を差し込める深さがあるので安定感抜群。ワインボトルはそこそこ重さがありますが車体の低い位置に積むことで重心が下げられ、街中の段差でふらついたりすることもありません。むしろ低重心で調子良く走れた気さえします。

あ、背中も快適でしたよ。暑い日でしたから汗はたくさんかきましたけどね。

外側のポケットには小物用の内ポケット付き。
開口部にはベルクロ、裏地はX-Pacで全天候対応。

メインの荷室の外側にはフタとマチ付きのポケットがあり鍵やお財布など小物が入れられます。ツーリングやキャンプなら携帯工具とか補給食なんかを入れておくと良さそう。ポケットはバックル留めですぐに荷物にアクセスできるのが嬉しい。

さあ、ピコパニアをインストールしよう!

パニアバッグを使ったことのある方なら何かがおかしいことにお気付きかもしれません。さて、このバッグいったいどうやってバイクにマウントしているんでしょう?

その答えがこちら。

バッグ本体の他にポリカーボネート製ベースプレート、取り付け用ボルト(M5 x 16mm)、ワッシャーが付属。

冒頭で「ちょっと変わった〜」と紹介しましたがその理由がピコパニアの取り付け方にあります。

一般的なパニアバッグは取り付けるためにフロント/リアラックやバッグサポーターが必要です。対してピコパニアは近年のグラベル・ツーリング系のバイクでよく見かける二連や三連のダボ穴を利用してマウントするのでラックは必要ありません

ベースプレートにボルトが食い込まないようにワッシャー→ベースプレート→ワッシャーの順で取り付ける。

二連、三連ダボどちらでも付けられますが、やはり三連ダボは安定感がありますね。

ベースプレートが取り付けられたらバッグ裏面のスリットにプレートを差し込みベルクロを留めてインストール完了。角度の調整やステーのカットなど大がかりな作業は無いので六角レンチさえあればご自宅でも取り付けられますよ!

聖剣エクスカリバー、またの名をBoss Bars

【OUTER SHELL ADVENTURE】
Boss Bars

MATERIAL:Aluminum
PRICE:¥8,800- (税込)
ステンレス製バークランプ付属、2本セットでの販売になります。

フォークダボの付いていないフォークにこのボスバーをバークランプで留めればたちまち三連ダボが出現!どんなバイクにもピコパニアを取り付けられるようにしてしまう魔力の宿った聖剣なのです!

下の動画でも取り付けからライドまでの様子を見ることができます。※ライド欲が高まるのでご覧になる際は注意してください。

Video by Outer Shell

本来ラックの取り付けを想定していないサスペンションフォークでもボスバーとピコパニアを組み合わせれば荷物をパッキングすることができます。

ダボ穴の位置やフォーク形状によっては取り付けにひと工夫が必要な場合もあります。ボスバー以外の方法もありますので、ぜひスタッフにご相談ください!

日常に溶け込むパッキングツール

近年のバイクパッキング、グラベルツーリングブームに比例して自転車に荷物を積み込むツールとアイデアの選択肢も広がっています。それはもう選ぶのに苦労するほどに。
でもその”選べる”という点が僕らを楽しませてくれるポイントでもあって、ショップで種類や色を悩む時間も、ライド前夜に荷物を一通り並べてどう詰め込むか考える時間だって楽しむことができる。
そして複数のパッキングツールを組み合わせれば一台のバイクでデイリーユース/ホリデーユースを使い分けるのも難しくありません。ライドだけでなく日常に溶け込むパッキングツール、あなたもひとついかがですか?

次の休みはクッカーとコーヒーセットを入れてピクニックライドにでも行ってみようかな〜

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keisuke
岩本 啓佑

自転車は小学六年生まで乗れませんでしたが物心ついた時には既にヤク中(飲む方のヤクルト中毒)でした。今では自転車のペダルもミシンのペダルも踏みます。ヤクルトも毎朝飲みます。 料理は作るのも食べるのも大好き。素敵な食材見つければ東へペダルを踏み、美味しい料理の噂が立てば西へペダルを踏み...美味しいものしか摂取したくない派です。 千代田手芸部お針子。
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