What’s the Handmade Bike?
Sklar Bikes、Retrotec、Sycip Bikes、Desalvo Custom Cycles、Seven Cycles…
これらは自転車ブランドの名前です。ある共通点があるのですが、なにかわかりますよね?
そう、その共通点とは、ビルダーが自転車フレームをひとつひとつ手作りし、オーナーに合わせたカスタムオーダーを受けているハンドメイドバイクブランドであることです。
カスタムオーダーと聞けばそれが三つ揃いのスーツであれ、ペアの指輪であれ、特別なものであることは容易に想像できるでしょう。
自転車のフレームにおいても同じく、自分のサイズや用途にフィットした世界に一台だけの自転車が手に入る。それがカスタムオーダー/ハンドメイドバイクなのです。
Why the Handmade Bike?
ですが、カスタムオーダーの魅力はそれだけでしょうか。
もちろん自分にフィットした自転車が出来上がるのは大きな魅力です。しかしそれはカスタムオーダーにおいては当たり前のようなもの。
カスタムオーダー、それはロマンだ!なんて言い切っちゃうこともできますけど、おそらく実際にオーナーになった本人にしかわからない魅力的な要素が多く、全てを言語化するのは難しいのでしょう。
なぜ、カスタムオーダーバイクに乗るのでしょう?
カスタムオーダーの魅力とはなんなのでしょう?
何を隠そう僕もカスタムオーダーは未経験(ハンドメイドには乗っていますがその話は後ほど)。上に挙げたような「なに?」や「なぜ?」といった疑問を僕自身も抱いています。
この疑問は実際にオーダーして乗ってみないと答えが出ないんじゃないかと思います。それこそ他人のオーダーしたバイクに跨ってもその良さは伝わりきらないでしょう。
ということで、謎多きカスタムオーダー/ハンドメイドバイクの世界を解明すべく、僕も実際にこれからカスタムオーダーバイクをオーダーします!!
Road to The Handmede Bike
今、僕の中にはカスタムオーダーバイクの「カ」の字もありません。読んで字の如く、影も形もない状態です。
オーダー前のタイミングでカスタムオーダーバイクを紹介する記事を書いている理由は、オーダーから納車までの流れを体験し、その時に行った事や感じた事をリアルタイムで書き残したいと思ったからです。
先にも謎多きと書きましたが、オーダーするまでに何を準備するのか、どんなことを決めなきゃいけないのか、そしてどれくらい時間がかかるのか、などなど、こういった「謎」の部分がカスタムオーダーの敷居を高くしているのではないかと考えています。もちろん金額の高さゆえの敷居の高さはあるのですが…
そういった実際にオーダーしないとなかなかわかりにくい部分も含めて、カスタムオーダーの現場を、その場その時に記録していきます。この記事を読んだところで高額なのは変わらないですが、オーダーの実際を知ってもらう事で少しでも敷居が下がればと思います。
というわけで、この記事はシリーズ展開していきます。オーダーから組み上げ、シェイクダウンするまで下の目次の通り順を追って書いていく予定です。内容の性質上どうしても長期連載になってしまうと思いますが、気長に待っていただけると幸いです。
Road to Handmade Bike ~目次~
Road to Handmade Bike Prologue~カスタムオーダーへの道のり~
Road to Handmade Bike Vo.1~フィッティング編~
Road to Handmade Bike Vo.2~オーダーシート作成編~
Road to Handmade Bike Vo.3~パーツピック編~
Road to Handmade Bike Vo.4~フレーム到着編~
Road to Handmade Bike Vo.5~Ride to Handmade Bike編~
プロローグはこの辺で。次回はオーダーするにあたって大切な工程、フィッティング編をお送りする予定です。どうぞよろしく。
追記:どのビルダーにオーダーするかはフレーム到着編まで内緒にしておきます。お楽しみに!!!