クラシックに見えて実はハイテク!? SELLE ANATOMICA / レザーサドル

アメリカ国内で製造する唯一のハンドメイドの革サドルメーカー SELLE ANATOMICA / セラアナトミカ より定番ライナップのレザーサドルが入荷しました!

ブルックスをはじめとするレザーサドルが廃れないのは、実はしっかりした理由があるのです。ただのクラシック趣味では無いセラアナトミカの特徴を紐解いてみましょう。ちょっと長いですが、目からうろこが落ちること間違いなし。


2007年に長距離ベースのウルトラサイクリストであった、トム・ミルトン氏によって長年培われたサイクリングの経験と研究を生かして開発された同社のサドル。現在ではカリフォルニア州サンディエゴにて彼の家族がその開発を引継ぎ、製造はウィスコンシン州の製造工場にて一つ一つ丁寧にハンドメイドで作られています。

自転車と人が一体化した時、最も重心部となるのがサドルですが、今回はSELLE ANATOMICAのサドルの特徴について掘り起こしてみたいと思います。

Why Us? SELLE ANATOMICA vs BROOKS & Everybody Else

もっといい方法があるとしたら?

レザーサドルは、今やデイリーバイクにも装着される出番が多いサドルですが、ただおしゃれなルックスを持ったサドルではなく、その昔はランドナーと呼ばれるような長距離ライドを楽しむサイクリストにとっての絶対的な選択肢として存在していました。

なぜなら、自転車との主要な接点である部分を快適かつ安全に保つにはレザーが最適だからです。十分な柔らかさのあるレザーは、まるで皮膚のように体に合わせて動き、形を整えてくれるのです。最大の問題は、レザーサドルがこの境地に達するまでに長い時間がかかることです。10年以上前、SELLE ANATOMICAはレザーサドルを成形するためのより良いプロセスを開発したのですが、ここで少しSELLE ANATOMICAの歴史を振り返ってみましょう。

レザートップ

レザーサドルでとても有名なBROOKSや多くの他のメーカーは、レザーを成形するために冷間湿式成形法を使用しています。 BROOKS / B17は100年以上前から同じ方法で作られています。 レザーを浸しプレス機で成形し、あの象徴的な形にレザーを成形します。 そして、成形したばかりのレザートップをオーブンで焼き固めます。

この工程を経ることで、レザーは衝撃に耐えながら、何年も使えるようになります。そのおかげで、長い距離や長い時間ライドを楽しむことができ、乗り込むほどに乗り手のお尻にあった形へと馴染んでいきます。

より優れた2層構造

革の張りと硬さはすべて、トップグレインと呼ばれる一番上の層に保持されています。 その表層を削ると、柔らかくてペナペナとしたスエードになります。

BROOKSでは、サドルトップを形成するために1層の革を使用しています。 皮の厚みをそのまま使っているので、フルグレインレザーと呼ばれています。SELLE ANATOMICAもBROOKSと同じように、この最高級のフルグレインレザーを使ってサドルトップを作っています。

しかし、この製法ではトップが柔らかいため(詳細は後述)、1層だけではサドルが柔らかすぎるのです。 そこで、SELLE ANATOMICAはトップグレインを2枚重ねにすることで、サドルトップの硬さを2倍にしました。 この2つの層がもたらす自然な硬さと、熱成形、乾燥工程の組み合わせにより、慣らしの必要のないサドルトップを実現しました。 また、従来の湿式成型で作られたサドルに比べ、すぐに柔軟性が生まれ、あなただけの形状に早く馴染んでいきます。

熱間乾式成形

上で述べたように、10年以上前にSELLE ANATOMICAは、航空宇宙複合部品の成形に使用されるプロセスを用いて、レザーを成形するための全く新しい成形方法を開発したのです。

冷たい金型の代わりに、非常に高度な加熱ツールを使ってレザートップを成形しています。 航空宇宙産業と同じように、SELLE ANATOMICAのトップは複合材料です。 カーボンと樹脂の代わりに、レザーと樹脂の複合素材で成形しているのですが、レザーと樹脂はあらかじめ決められた時間、製造ツールによって適切な温度に加熱され、最終的にとても柔軟なレザートップが形成されるのです。

体重の異なるライダーに対して

例えばですが、体重50kgのサイクリストが、体重90kgのライダー用にデザインされたサドルに乗って快適に過ごすことはできないでしょう。 逆に、体重50kgのライダー用に設計されたサドルは、体重90kg以上のライダーには柔らかすぎて、すぐに壊れてしまいます。

レザートップの硬さは、レザーの厚みにより調整することができます。 SELLE ANATOMICAでは、T、X、Hシリーズと、ライダーの体重に応じて最適化されたレザートップを使用しています。

The Slot

SELLE ANATOMICAのサドルとBROOKS B17の違いとして他に特徴的な点は、特許を取得したアナトミカルスロットです。 このスロットは、サドルトップに余分な動きを導入します。 SELLE ANATOMICAはこのシステムをFlex-Flyと呼んでいます。

これは、サイクリストの走行に合わせてサドルのプラットフォームが上下することを指しますが、ペダルを踏み込むたびに、座骨は下がり、そしてまた上がる。この動きを何マイルも繰り返すと、座骨が押しつけられる面が邪魔になり、座骨が傷つくことになります。 そこで考案されたFlex-Flyシステムによってサドルの表面を座骨の下に移動させるので、座骨を痛めることはありません。

なぜフォーミングやゲルを用いた座面ではないか?

フォーミングやゲル素材のサドルトップは、最初はとても柔らかく、ふにゃふにゃしているので、バイクショップでのデモサドルとしては素晴らしいものですが、何マイルも走ると、これらの素材が圧縮されていき、もともとあった厚みが次第に失われていき、サドルのベース (多くの場合は硬いプラスチック) に座っているような感覚になってしまいます。

フレーム (サドルレール)

シリーズ1と呼んでいるオリジナルフレームは、4130クロモリ鋼のロッドをベースにしたフレームです。 BROOKSはB17や他のサドルに安価な炭素鋼のロッドを使用しています。 4130クロモリ鋼は負荷がかかると曲がりますが、炭素鋼は折れるだけです。 SELLE ANATOMICAでは、特にこの非常に重要な解剖学的領域において、折れるより曲がる方が安全だと考えています。

2017年、SELLE ANATOMICAはシリーズ2フレームを発表しました。 90グラムの軽量化に加え、新しいフレームはモジュール化されておりバラバラになるため、SELLE ANATOMICAに製品を送らなくても、ご自身でレールを交換することができるのです。 カーボンレール、異なるレザートップなど、すべてあなたのご自宅で簡単に取り付けが可能です。

まとめ – 最新のレザーサドルを試してみてください

BROOKSは優れた製品を作っているのは皆様もご存知のとおりです。 特にB17はレザーサドル市場を席巻する象徴的なサドルだと言えるでしょう。 しかしながら、もし皆さまがBROOKSのサドルが大好きで、何年も使用し続けているのならば、きっとSELLE ANATOMICAのサドルはそれ以上に気に入っていただけるでしょう。


レザーモデルが再入荷しました!

定番レザーサドルのうち、下記の3モデルが入荷しました!

X1は伝統的なレールとリベット、X2はスクリューを用いた新しいレールとリベットのモデル、H1は体重86kg以上に推奨となっています。詳細は各商品ページでご確認ください。

SELLE ANATOMICA X1 Leather Saddle

SELLE ANATOMICA X2 Leather Saddle

SELLE ANATOMICA H1 Leather Saddle

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