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BASSI BIKES Interview with Julian & Roberto (C&L CYCLES)

先日カナダ モントリオールから来日したBASSI BIKES の Julian と Roberto 。東京のCrumb Works さんでナイスな時間を過ごした後、4日間かけて名古屋までのライドを楽しみました。

前日からの雨で開催出来なかった名古屋でのライド企画ですが、昼過ぎからは天気も好転し、SImWorks USA のブラザーSteven も来日していたので、僕と木村さんでサークルズ、Culture Club、CWD、そしてSimWorksを案内し、そのあと名古屋の街でハングアウトしました。

彼らと話しながら、BASSI がどういったブランドなのか、どんな人たちが生み出すフレームなのか、 Julian (Instagram) と Roberto (Instagram)に聞いてみたところ、とても丁寧に答えてくれました。


一緒にビジネスができて嬉しいよ。

Julian:僕たちもサークルズが BASSI を取り扱ってくれることに興奮しているよ。

まずは君たちのことを教えてくれるかい?自転車業界における経歴を知りたいな。

Julian:僕は人生の半分を自転車屋で過ごして来たんだ。もうほとんど自然なことだと感じているよ。
18歳の時、自転車天国であるオランダ在住の叔父の家を訪ね、実用車のチューニング方法を学んだんだ。おかげで古くボロボロになった自転車や内装変速、コースターブレーキなどのファンスタッフを知ることができた!
そしていくつかのショップで数年間メカニックとして働き、2015年にC&L Cyclesで働き始めたのさ。C&Lというのは、共同経営者である Jean-Michel Cauvin と Jean-Daniel Lafleur の CL なんだ。BASSI は僕たちのハウスブランドで、2009年にショップがオープンして以来、ずっと生産し続けてきたブランドなんだよ。

Roberto:僕もまた人生の半分は自転車屋で働いてきた。自転車への興味は、10代の頃からのマウンテンバイクに始まり、いつしか自分の自転車を整備するようになったんだ。
ある日、父の所有する BIANCHI Ocelot MTB を固定ギアにコンバートするというプロジェクトをひらめき、相談にいったショップは、そのプロジェクトを聞くや否や、その場で「働かないか?」とオファーをくれたんだ!
その後、プロダクトデザインを学ぶためにモントリオールに移り住み、夏休みには C&L でメカニックとして働き、その後の数年間はシクロツーリングやバイクパッキングに出会い、自転車への情熱がどんどん高まっていった。
2020年末、パートオーナーとして C&L / BASSI に入社する機会を得て、それが今までで最高の決断であったことが証明できたと思うよ。

どんなライドスタイルや車種が好き?

Julian:僕はあらゆることに対応できるバイクが好きだね!ツアラーで通勤し、通勤自転車でツーリングし、その両方でシングルトラックを走る。僕たちはこの汎用性という原則を軸にバイクをデザインするよう心がけているんだ。

Roberto:Bassiでは、自分たちが乗りたいバイクをデザインするのが好きだよ。
僕自身は機能性が高く、未舗装路でも荷物を運べるバイク、そして快適な乗り心地で、何よりかっこいいバイクが好きだね!

左:Roberto、右:Julian (2人ともBassiのHog’s Backに乗ってカナダからやってきたんです!すごい!)
若い頃にハマっていたことは?

Julian:スケートボードが僕の人生だったよ!当時はスケートショップを開くのが夢で、12歳のときに描いた古い設計図を今でも持ってるんだ。今は自転車へのパッションがスケートボードを凌駕しているので、バイクショップを経営するのがとても合理的だと思うんだけど、自分の信じるものを販売するクリエイティブな空間を持つという考え方は変わらないね。

Roberto:若いころは、スノーボードに最も熱中していたね!実は、友人たちとマウンテンバイクを始めたのも、スノーボードの季節の合間にできることを探すためだったんだ。
それと、音楽学校でクラシックギターを12年くらい学んだよ。

自転車以外のことは何が好き?

Julian:僕は音楽を学んでいたから、音楽が好き。そして、スプリットボードが大好きで。ケベックや、アメリカのバーモント、ニューハンプシャー、ニューヨークには素晴らしい山々があるので、何日もの間バックカントリーを探索できるんだ。最近の旅の夢はスプリットボードのギアを持ってツーリングに出かけて、もっと多くの地形にアクセスすることなんだ。

Roberto:プロダクトデザインを学んでいたので、デザインのプロセスや課題解決は本当に楽しいと感じる。それを自分の情熱である自転車と組み合わせ、デザインスクールで学んだすべてのスキルを BASSI で活用できるのは、本当に幸運なことだと感じているよ。あと、僕も Julian の影響でスプリットボードに目覚めたよ!(笑)。ロッククライミングも好きで冬場はよく登るよ。

どんなところを走るのが好き?将来走ってみたい場所は?

Julian:ちょうどこの間、コロンビアへ2週間ツアーに行っていたんだ。何年間か南アメリカを走ってきたんだけど、僕のサイクリング人生に大きな影響を与えたよ。僕がどんな自転車に乗るのが好きで、ツーリングギアに対するアプローチ(多すぎず、少なすぎず!)が良いのかがわかったんだ。そしてツーリング経験は、走るということの “早さ” 、そして時間をかけて人を訪ね、出会い、そして食べるということの “遅さ” を健全なバランスで保つことを教えてくれたね。
移動制限があったこの3年間から、モントリオールの周辺でもっとローカルなサイクリングをしてみたいという気持ちが強くなってきたよ。僕たちが住む街、そしてその周辺のあまり知られていない食べ物やライドスポットをできる限り知っておきたいね。

Roberto:マウンテンバイクが一番好きなんだけど、昨年の夏にはパートナーの Sarah と一緒に、いろいろな食べ物やスイミングスポットを巡って、短いのんびりしたサイクリングがかなり気に入ったね。すべてのサイクリングが困難を克服するためのものでなくても楽しいんだ!ということを今まさに学んでいるよ。
そして両親がラテンアメリカ出身なんだ。だからできるだけその地域のことを知ることが僕にとって重要なことだと思っている。近い将来、南アメリカのバイクツーリングも計画できたらいいな。

C&L Cycles というローカルバイクショップも運営している理由を教えてくれるかい?

Julian:バイクショップをオープンしたのはバイクショップを運営することが、私たちの最も得意とするところだからなんだ。私たちは全員メカニックで、管理的な役割を担っているだけでなく、今でも定期的にレンチを手にして修理をする。
モントリオールのコミュニティーのリソースであり続け、そして高品質で信頼性の高い、パーソナルな修理サービスを提供することは、私たちにとって重要であり、間違いなく私たちの不文律のミッションステートメントの一部でもある。僕たちは古い自転車たちが路上を走り続けることを信じているんだ!そして店舗があることで C&L が長年得意としてきたカスタムバイクを求める人たちに直接答えることができるしね。

Roberto:全くその通りだね。僕たちのミッションのもう一つの重要な部分は、自転車が都市の移動に最適なツールであり、都市の内外を移動し、新しい環境を発見するためのツールであることを広めること!
さらに、街の自転車ユーザーと直接触れ合うことでBASSI のインスピレーションを得る。顧客のニーズや興味を知ることは、新しい BASSI のデザインを考える上で重要なことなんだ。

ハウスブランドである BASSI を始めたきっかけは?

Julian:C&Lの共同経営者である Jean-Michel と Jean-Daniel は、共にクラシックなトラックバイクが好きで、このブランドを立ち上げたんだ。最初のモデルである Roma-Tokyo は、競輪フレームやイタリアのピスタトラックバイクから大きなインスピレーションを受けてるんだよ。ショップとしてハウスブランドを持つ事は常に大きな意義があるよね。長年にわたってBASSI というブランドは、多用途・耐久性・快適性、そして格好良さを備えることに焦点を当てて、発展させてきたんだ。

BASSIの一番ユニークなポイントは?

Julian古いものと新しいものの絶妙な融合だね!
例えば、クイックリリースや、クイルステム、リムブレーキをすぐに手放すつもりはないんだ。でも合理的な範疇で現代のスタンダードな規格を採用することに意義を見出すことはできる。というのも、そういった規格の融合が機能の多様性、そしてカスタムの多様性にもつながっていると思うから。
例えば、クラシックなMTBパーツと現代のワイドレンジなドライブトレインを組み合わせて、他のモダンなフレームでは不可能な組み方ができちゃうってわけ。僕たちは地元モントリオールのデザイナーと力を合わせ、フレームをできる限り美しく仕上げるよう努力しているんだ。美意識は言うまでもなく重要だね。

Roberto:パーツカスタムした自転車やフルカスタムの自転車は、顧客の皆が喜んでいると思うよ。カスタムすることは、個性でありクリエイティビティをアピールすることそのものだからね。
ちなみに僕は古いパーツと新しいパーツをミックスさせて自転車を組むのが好きなんだけど、まさに Julian が言ったように BASSI のフレームはそれに容易く答えてくれるんだ。

C&Lのお店はどんな雰囲気?どれくらいの人が働いているの?

Julian:僕たちは2つの場所に拠点を構えている。Villeneuveの店舗がオリジナルの本社で、とても小さな店だけど、5つの作業台があって、小さな町の自転車店といったバイブスが漂っているんだ。
2015年には、Rachelの2店舗目をオープンし、BASSI を展示するためのより大きな小売スペースを設計したよ。ここでも修理エリアが重要であることに変わりはないけど、もっと試乗してもらえるように、すべてのモデルやサイズをフロアに並べられるようにしたんだ。
暖かい時期には20人くらいの従業員がいるけど、冬場は10人くらいだね。

Roberto:本社には、小さなパティオ(中庭のようなオープンスペース)があり、カスタマーやスタッフが食事や飲み物を楽しんだり、グループライドの集合場所、解散場所として利用されているんだ。

カナダの自転車事情はどんな感じ?特にモントリオールについて聞きたいな。

Julian:エキサイティングな質問だね!
現在の市長と行政はサイクリング・インフラの整備に尽力しているんだ。都市部の自転車乗りや通勤者、ユーティリティ・サイクリストの数は増えてきている。また、地元はもちろん遠方や海外から、充実した休日を過ごすために、シクロツーリングやバイクパッキングをする人が増えてきているね。
このようなシーンに貢献している地元のメーカーがたくさんあって、私たちはショップを通じて彼らの仕事をサポートするのが大好きなんだ。例えば Gurp StitchworkAtwater AtelierMemento Cycles などなど!
モントリオールの冬は本当にたくさんの雪が降るし、寒さも厳しい。でも冬に自転車で通勤する人も増えてきて、とてもワクワクしているよ。

Roberto:モントリオールは、カナダで最も通勤に適したサイクリングインフラを備えているけれど、他の地域ももちろん素晴らしいよ。無限にあるような国立公園ではキャンプができるし、ダートロードも無限にあり、簡単に見つけることができる。カナダは広いんだ!モントリオールは面白い地形に囲まれていて、いろいろな種類のライディングの可能性に溢れているんだ。とはいっても、いつかは日本の鉄道網のように、車を使わずにもっと多くの地形にアクセスできるようになると良いななんて夢をみているよ!

自転車にはどんな可能性があると思う?

Julian:ありとあらゆる実用的な自転車が刺激的だね!
それが都市部の貨物輸送の効率性であろうと、家族の交通代替手段であろうと、アパート住まいの人のためのコンパクトな自転車であろうと、世界中の小・中・大都市の人々にとって、自転車という移動手段にシフトしていくことは非常に理にかなっているはずだよ!

Roberto:僕ら BASSI が近いうちにに電動アシスト自転車を発売するとは思わないけど、車で行くような場所や場面で電動アシスト車を利用したという人の話を聞くのは興味深いよね。
電動アシスト車であろうとなかろうと、自転車は移動、発見、楽しみのための素晴らしいツールだよ。モントリオールはサイクリングに最適な街で、それは確かに現政権のおかげでもあるんだけど、多くの人が効率よく安全に自転車に乗りたいと思うようになったことが大きな要因だと思うんだ。僕たち C&L / BASSI の使命は国内外を問わず、常に変化する世界中のニーズに応え、サイクリングが移動・探索・冒険のための、より身近で包括的な選択肢となるように、その成長を後押しすることだと思っているよ!

最後に読者に伝えたいことはある?

Julian:僕たちはエキサイティングなものをたくさん考えているんだ!ロードバイクやアニバーサリー復刻版も進めているから楽しみにしていてね!
読んでくれてどうもありがとう!


All photos in Nagoya by Masashi Kimura


BASSI BIKES

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rintaro
小林 倫太郎

好きなことは音楽、ドラム、料理、ゲーム。 ドラクエとアトラスゲーとフロムゲーとで育ちました。 サークルズではバックヤードでメタルを聴きながら、あれやこれやしております。 稀に店舗にもいますので、是非お声がけを。 コンゴトモ ヨロシク…
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