夏がだんだん過ぎ去っていきます。
BEDROCK SANDALSもそろそろ衣替え。先日新色を携えてリリースされたばかりですが、Mountain Clogの季節がやってきました。
2022年に登場したMountain Clog。サボタイプのサンダルです。
これはBEDROCK SANDALSがウェストコーストから内陸のモンタナへ引っ越したことに端を発し、寒い冬でもサンダルで過ごしたいという彼らの動機で作られたサンダルなのですが、これがまた調子いい。
僕なんか、スニーカー代わりに年中履いてしまって、ほとんどスニーカーを履かなくなってしまいました。
ライドの時もClog、日々の生活もClog。春夏秋冬Clogにソックスというスタイルで生活しております。
冬用なのに、なぜかって?
僕の履いているヌバック素材のモデルは一枚革の本革なんですが、革って動物の皮膚なので、いい感じに透湿してくれるので、蒸れを防いでくれるし、最低限の防水性もあります。
だから、ある程度の雨なら天候問わず履いてしまうし、どこでも、いつでもこれ一足+ウールソックスの薄厚の違いで一年中過ごせてしまうという個人的に大満足なサンダルなのです。
本革に、ウールソックス(羊毛)の組み合わせは、まさに天然生活(意味不明)。
Carin Evoシリーズもめっちゃ快適なんですが、集中力散漫な僕は結構な頻度でつま先をヒットさせがちなので、つま先がカバーされているのもかなりナイスなポイントなんです。
毎日のように愛用していたのですが、リリースされてから2年間ノーメンテで過ごしてきたので、かなり表面のオイルも抜けてきてお肌がカサカサに・・・
ということで、今回はMountain Clogのお手入れ方法をご紹介します。お手入れすることで長持ちするし、革製品ならではの「育てる」という至上の喜びを感じていただけると思います。
もうすでに持っている方も、これから購入を検討している方にもぜひ読んでいただきたいです。
現在の状態
現在はかなりオイルも抜けてしまい、こんな感じ。
お手入れすると
いきなりアフター見せちゃいます。オイルを入れて革本来のしっとり感が戻ってきました!
しかも、新品とはまた違った風情になります。
ということで、お手入れ方法のご紹介
用意するもの
- 革用ワックス(ウェットプルーフが良い)
- 柔らかい布(着古したTシャツの切れ端でOK、最悪なくても)
- 固い布(着古したシャツの切れ端でOK)
- 靴用ブラシ(あれば。なくてもOK)
これがあればOKです。
*ウェットプルーフが良い理由
レザーには何種類か、お手入れ用のクリームがあるのですが、僕が推奨するのはウェットプルーフ(ウォータープルーフ)系のもの。
Mountain Clogはアウトドアサンダルなので、その機能を損なわないようにお手入れできるのと、ウェットプルーフ系のワックスは、皮が柔らかくなりにくいので、形が崩れにくいです。
ミンクオイルなど、革が柔らかくなるタイプのクリーム/ワックスは革が柔らかくなってしまい、形が崩れる恐れがあるので、あまり推奨はしません。
お手入れ方法
1、まず、すべてのベルトを外して、表面を固い布で乾拭きします。
付着している汚れを落とすイメージですね。
2、柔らかい布にワックスをつけて、アッパーに薄く伸ばしていきます。
柔らかい布で伸ばせって自分で言ってるのに、僕は指で直接塗る派。その昔靴の手入れを教えてくれた先輩に「指の温度でワックスが革に染み込みやすくなる」という教えを受けたからなのですが、細かいところも塗りやすいので指で塗っちゃってます。
だんだん色が濃くなってきます。2年くらい放置してたので、かなり革がワックスを吸います。カサカサすぎた。
お分かりいただけるだろうか・・・?塗られたところと、まだの部分が明確に分かります。
優しく表面を撫でるように優しく塗っていって、とりあえずムラは気にせずに塗っていきましょう。
3、固い布で拭きます。
これは余計なワックスを拭き取るのと、塗ったワックスをより馴染ませるプロセスです。磨けば磨くほどツヤが出てきますので、そこはお好みで。綺麗な状態で履きたい人は絶対やったほうがいいです。ちなみに僕は、求める風合い的にもっとワイルドに育てたいので省略しちゃいました。(というか、2年もノーメンテだと、綺麗に育てるのは不可能になっちゃったんですよね汗)
4、最後は靴用ブラシでブラッシングしたらワックスがさらに馴染むし、風合いも良くなるのでお好みで。
革製品とか、天然素材の良いところは「育つ」ところ。同じ工業製品なはずなのに、着用している人のスタイルで十人十色の別々の「顔」になっていきます。唯一無二というやつですね。
愛着が湧いてくると、ずっと使い続けるモチベーションになる。それがこのMountain Clogの、もっとも優れた「機能性」だと思います。
正直ちょっと高価ではありますが、気になっている方、試していただけたら、後悔はないはずです。